多摩川に架かる鉄橋を渡りきる頃
メールの着信を知らせる携帯の光が走る
両親も恋人と認める彼からのメール
簡潔な朝の挨拶に優しさ溢れる短いことば

先輩は幸せ過ぎるから

傍から見ると憂鬱 ....
とおくがこっそりと
ぼくにメールを送信してきた
とおくに行きます
雨の日は洗濯物を干さないで下さい

とおくの方では
誰かが
階だんを作っていた
インスタントラーメンが出来上がるくらい ....
ひとりでお茶飲むのにも
慣れた

向かい側に
あなたがいないことを
なげくのをやめた

誰もいなくても
平気よ、って
顔が出来るようになった

そんなふりをして
熱い熱い紅茶を
カップに注ぐ

カップ ....
今旬の野菜たっぷり味噌雑煮

雪激し二人重なる夜激し

薄氷溶ける頃には夢叶う
愛人の妹の進学を祝った

まるで

じぶんの正体を失っていた

そんな馬鹿なことをしたことがある

今はもう愛人とは別れていた

妹とだけはまだ

年に一時期だけ

メール ....
窓辺の鉢植え
赤いスイートピー
 
穏やかな陽を浴びて
そよ風を受け
真白なカーテンと共に
ゆらゆらとリズムをとる
 
 
この部屋とも
今日で別れ
 
明日には
新たな一歩 ....
 
 
 
クラムボン
私はクラムボン
 
 
四面体の水槽を睨む私を
光は反射によってガラスに映し出し
中の私はコバルトブルーを染み込ませ
小さくゆらめきながら流されて
 
 ....
親指でしか語れなくなった


指先が覚えてしまったのだ
無機質な凹凸に触れるだけで
整然とした文字が手に入ることを


まっさらな紙の緊張や
そこに落ちるイビツな文字
との格闘も捨 ....
こころ鎮めて
そっと引いたおみくじは

大吉だった

「清風朗月一銭の買うを用いず」
清々しい風や美しい月は、何時でも何処でも手に入れることが出来る

気になる恋愛運は
固い絆で結ばれる相手があらわれ ....
とってもちいさい○をかいた

くもりガラスにゆびでかいた

やさしい忍者になりたかった

たたかうけれどやさしい忍者


時代は引き継がれ

さよならは

ふたたび巡り会う
 ....
ジャズアンドブルースはムードなんだよ
たばこの煙を吐き出しながら
あのひとは言った

ちょっと吸い過ぎなんですけど

その背景に何があろうとも
あったとしても
そんなものとは切り離され ....
ウチの新聞とってくださいよ


となかなか引き下がらない新聞の勧誘員


すると4歳の娘が


「新聞とってあげる!」


と言って


リビングにあった ....
悲しみや
苦しみや
怒りとか

そんなもん振り回して
キチガイの振りして
騒いでれば

同情なんかで
彼女を振り向かせられるかな

デッカイ図体で
意表をついて
泣いてでもす ....
初めて見る
しろいまんまる

食べてみると
意外においしいよ
きっと

じっと見てから
子猫はそっと
近寄った

わたしも
知らないだけで
「オイシイ」もの
たくさんあるのかな。
昨日の疲れた仕事のメモを 
丸めてゴミ箱に放り投げる 

( ストライク! ) 


日々のユニホーム姿で立つ 
少し高いマウンドは 
いつもたった独りだ 

バッターボックスに立 ....
おでん買いあの熱々を味わおう

おでんして最後の卵取り合って

破れたる恋色づける枯野かな
ビールは
駄目人間の味がする
駆け抜けていこう
一方通行なら
サイドミラーの太陽はいらない
失くした情熱 さぁ 取り戻せ!
ゆき
がんばって
ふらせてるんだね
ぼくに
あいのことばを
とおいくにから
あいのことばを
ねこって可愛い
飼いねこは飼いねこらしく
ノラねこはノラねこらしい顔しているよ
やっぱし育ちなのかな
ひとに媚びるのうまい飼いねこがいて
いじらしいほどノラなねこがいる
そんなねこって
 ....
その猫はがりがりで
ひとが近寄ると
走ってにげていた

少しずつ
餌づけして
わたしが行くと
鳴いて迎えてくれるようになった

少しずつ
少しずつ

あなたとの距離を
もう少しだけ

走って逃げないよ ....
日曜の床屋の順番待ちで
向かいに座る少年が 
ウルトラマンの本を開いて 
手強い怪獣の輪郭を指でなでる 

少年の姿に重なり 
うっすら姿をあらわす 
30年前の幼いわたし 

開い ....
望まずとも
夜は明け
再び影は落ち
また陽は射す


変化など求めずとも
何事に同じものはない
目を凝らし伺わずとも
心は知っているだろう


日々と
自分に向き合うということは
案外
簡単な事かもし ....
ふわり
ほろりと



繋いだ手がほぐれてく




愛情も
憎悪も
変わりはないでしょう



肌の温度は
二人とも同じで
あまりにも心地良い ....
クリスマスに向けてラブソングが氾濫して

でもラブソングを聞いて思い出すのは

ツリーを飾ってある実家の居間から見た

黄昏れの深い緑

恋人と過ごすクリスマスに憧れた、いつも通りのク ....
一針一針
縫い込んでいこうよ

こんなふうに

キルティング・ツリー

わたしたちも
これからを
           071130



だいすきやまねこ
 悪戯坊主の仲間達
  滑って転ぶ有楽町
   君と僕は殴り合い
   やられてばかりの
  負けネコだけどと
 寝 ....

顔も洗わず

ふたりで温かい
ミルクティー

半分こにした
ドーナツ

どっちが
大きいほう食べる?

冬の寒い朝は
ふたりで寄り添えるから
好き

窓ガラスも
白く曇って

ね、
ふたりキスして ....
あしたはおれの誕生日だ

そんなもんが夜に浮いてら!

空間というものは

時間に輪切りされていて

微妙のあいだに姿を変えたりする

ひとつき前喧嘩ばかりしていた

彼女すら ....
孫に殺されたジイサンたちは
地獄でどうしてるんでしょうね

知らないおじさんに殺された少女たちも
地獄でどうやってるんでしょう
バイトでもやってるんだろうか

おれが大声出したから十トン ....
FUBARさんのおすすめリスト(1281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
確められないひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*08-1-12
雨の日は洗濯物を干しません- tonpekep自由詩8*08-1-11
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スイートピー- 秋桜自由詩4*08-1-9
クラムボン- からくり自由詩1*08-1-8
メール症候群- 渡 ひろ ...自由詩29*08-1-7
おみくじ- 風音携帯写真+ ...3*08-1-6
やさしい忍者- 吉岡ペペ ...自由詩307-12-11
Jazz_and_Blues- 恋月 ぴ ...自由詩21*07-12-9
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