テーブルに永谷園のお吸いもの秋の日差しに湯気の立ちけり こんな風に
向きあえる日が
来るかもしれない

いつかはわからないけど

その時を願う

結果はどっちでもいいの
 くるるるるるる・・・ 


羽ばたいて 
空へ吸いこむ
黒影の 
鳩の言葉は訳せない 


 one は one 


   一 は 一 


 「愛」 は 「Lo ....
台所で
母が米を研ぐ音は
別な音がする

えっちら おっちら
えっちら おっちら

母の手が
つめたい水のなかで
ゆきをふみしめる

わたしはうまく研げないので
そんな音がしな ....
ねぇきいてね
だれもみんなわたしの元を去ってしまった
そのあとでしずかに寄り添って
落ちてくる空の下で

いつもたよりなくって
いつもだらしなかった
雑然とした日々のなかで
たしか、ち ....
星も月も光る夜
窓辺に置くティーカップ
ダージリンの海に浮かぶ君
香りに誘われて揺らぐ光
満たされている心
君が眠りにつくまで
小夜すがら見守っているよ

遠くで聞こえる
波と夜想曲
四つ葉のクローバーを
探していた

すきなひとに
あげたいと思って


見つけた、と思ったら
ひとつおまけがついてた

これって幸運?

受け取ってくれたひとは
喜んでくれた ....
隣のおねえさんいつもフランスのにおい


屑篭の唇太陽にも濡れ


出世して消しゴム係補佐になる


見たことも無いのにやはり遺失物


空っぽな時もドキドキする器官


 ....
後悔する日があった。

その日は雨が降っていた。

小学校の給食をいつも教室の前まで運んでくれたおばちゃん。

電話ボックスで親に迎えを請う時に

覚えてる?って、急に。

忘れて ....
それは約束された儀式
かりそめの情熱

どちらが先に瞼を閉じるのか
けものの眼差しとなり相手の出方を窺い合う

わざとらしく歯を閉じ
拒んでみせるのは
初々しさをこころにまとい

 ....
長崎の夜景がきれかった

それを見て

こころもそう

動かない俺なのに

ひとりで口に出していた


街ぜんたいが

坂にこんもりとしていて

それは

生き物たち ....
美味しそうにゃ

食べたいにゃ

空 高すぎるにゃ

にゃごなぁ

このへんで一番高いビルの屋上からジャンプしようかにゃぁ

近所のスーパーに忍び込んで サンマを頂戴するほうが早いかにゃ

秋だからに ....
この頃は寂しさなどは感じざり想い出に生き始めたるかも 物の陰から
はみ出てるしっぽ
猫がかくれんぼしてるみたい
でもしっぽがはみでてる
まるで誰かに
見つけてもらって
教えてもらいたいみたい

ほら
しっぽでてますよ
あの子のストローが欲しい
いやむしろストローになりたい
あの子に吸ってもらいたい

あぁあの子の唇は
きっと柔らかいに違いない

あの子のティッシュが欲しい
いやむしろティッシュになり ....
この道は
君のカーナビには存在しない
私たちは海の中を走っていると言う

海の中の
あるのに無いという道を
私たちはただ進む


夜は飛行機をどこに運ぶのだろう
温かな ....
てるてるぼうず

晴れやかな明日を
約束してくれる

てるてるぼうず

かわいいのに
首から吊すなんて

かわいそうな気がするの

だから

置いとくだけで
お願いしよう ....
ベランダで
煙草をふかして
星を見ていると
男って悲しい生き物だと
僕は
思う

君の瞳に
かくせない色を
見つけたとき
君は
黙ったね
女ってせつない生き物だと
僕は
思 ....
木曜日の朝
いつもより
ちょっと贅沢

差し入れのプリン
大好きなプリン

好きなもの
覚えててくれた親友の

優しい気持ちと
甘いプリン

カラメルのほろ苦さみたいに

 ....
別れ際 凍る言葉に浮かぶ舟 たゆたいもせず 流されもせず

人の波 何に安心しているの 流される事 雑踏の静寂

薄笑い 薄い氷のその下に 黒い魚の影がちらつく

移り往く 山のもみじの日 ....
どこまで私は落ちていくの?

この植物に食べられちゃうの?

どうして私食べられちゃうの?

人間がたくさん木を切ったから?

地球を汚してしまったから?
引越しするなら急がなきゃ

捕まっちまう

いらないものは捨てちまおう

いるものだけを詰め込もう

駄目なんだ

俺は捕まるんだ

アルバムや 漫画や 日記や 手帳や 手紙や ....
天窓から見える
山はまだ緑
まだ

でも
そのうち
紅葉になって

きっと
美しいだろう
血のような赤や
華やかな黄色に

もしかしたら
雪山さえ
見る事が
できるかもしれない

四季は
わたしを置き ....
手でも叩こうよ
しあわせであっても
そうじゃなくても

しあわせなら
よりしあわせになるように

そうじゃないのなら
少しでもしあわせに近付けるように

できることなら
あなたの ....
 
汗ばんだ背中をなでてみたら、
あなたの目の中のあたしが鳴いた。
(それは寒い冬のような気さえしたけど)

あなたのレディー・ゴディバになろうとしたら
きっと君には似合わないといって
 ....
だって
海の無い町だけれど
川は流れていくから

あたしを探して
どこにと迷ってしまったなら
灯台に登って
あたしを探して

へいき
ぜったい
いなくなったりしないから
話を聞いてくれて
ありがとう。
表情変えず 文句言わず
最後まで付き合ってくれて
ありがとう。

君に何度救われたことか。

君の笑みは 
私にとって最高の薬。
君のおかげで
私は頑張れるんだよ。
「い、イナゴ」
「ご、五右衛門風呂」
「ろ、六甲おろし」
「し、衝撃波」
「は、はなふだ」
「だ、だ」
「だ」
「大好き」
「き、キスする?」
「なぁ」
「ん?」
「あの夜みたい ....
季節を彩る緋色の落葉も
秋風に揺れる山吹色の木も
くすんだ藍色のテーブルクロスも
この目には映らない

愛は死んだの
貴方が去った日

曲がり角にある鳶色の家も
しんし ....
白いばらは
青い水を与えられて無理に
青いばらに

わたし

何色に染まってるんだろ

あのひとの色や
今日出会ったひとや
今までに会ったひと
そんな色彩に染まって

わたし
自分が何色か
わからない ....
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