季節を冷ますように降る雨に
一羽の鳥が耐えている

凍える鳥は自分を哀れだとは思わない

だからといって
鳥に悲しみがないと思うのは間違いで
たとえそれが哀れに見える鳥を見た
自分の ....
ふあ〜っ、ダメだ〜、おれはダメだダメだ〜。


  風呂場にて。水を浴びつつ。
見知らぬ地方で
街路樹の道を歩いていた
誰かが私を見ているような気がして
後ろを振り向いたが
誰もいない

南国特有の強い日差しが
こんもりと茂った
緑の街路樹たちを照りつけていた
 ....
そして魚は夢を見た
パラソルをさして
弁当を食べてはまた泳いだ
浜辺に差す太陽は快晴
海を泳いでいく私
新宿でお酒呑んで
終電で外回りのJR山手線に乗り、
新大久保を通り、高田馬場を通り、目白を通り、池袋で下車し、
東口から池袋駅を後にして、
次のお店を探す。
もしくは、タクシーを捕まえる。
 ....
鳥だって
ああやって生きている

人だって
そうやって生きたって良いだろ?


わたしたちは確かに孤独だけど

孤独に生きなきゃならない
わけじゃないだろ?
となりのおっさんが着信音に出て

イソギンチャク死んだんか、

と第一声を発した

さみしいやろ、海にほったらなあかんな、

おっさんたちにとってイソギンチャクは

犬や猫のような ....
それは神聖で
侵されることない神秘

逃避行

もう

終わりにしよう

命なら

ここにあった
掛け軸の後ろにあるものは
じっとしている

いらないと仕切られた上に
何がかけられたのだろう

絵は語るのだろう
字は話すのだろう

ただ外と中を区切り
支えるだけでは
満たされ ....
そしてこれは日記のようなものだ。
むしろ、「日記」と括ってしまった方が正しいかもしれない。
そんな散文です。文法やらなんやらは滅茶苦茶です。
内容も支離滅裂です。論がころころ変わります← ....
私の傷口を見て
あなたは攻撃するかしら

私の傷口を見て
あなたは優しく愛撫するかしら

それとも、

あなたは私の傷口を見て
自らの傷口を見せるのかしら



私はそれを  ....
そう君は
通り雨みたいなものだったんだ
たくさんの染みを僕につけて

そう君は
通り雨みたいなものだったんだ
いつかは去って染みは消えて


立ち尽くす僕を困らせて

乾いた心を ....
ポケットの中にビスケットがひとつある
これを叩くと二枚に割れてラッキーだが
ポケットの中に入れたまま叩き割るという方法は
ポケット内にビスケット屑が散らばるという難点があり
また均一な大きさに ....
虎と少女が愛しあってはいけないのでしょうか

虎と少女が旅をする物語 なんて素敵でしょう

虎と少女が寝食を共にするなんて

そう思いませんか?


愛とは何でしょう

虎は愛を ....
口喧嘩したとしても
仲直りの機会とか窺うでも無く
当たり前のように手を貸してくれる

たとえばそれは
洗濯物でふさがった両手のかわりになってくれたり
ちんちん鳴り出したやかんをコンロから下 ....
しゅごい


 某国の暗殺計画が某国によって阻止されたと聞いて。「やめとけや」って言ったのか。
やさしくてみんなあんまり買わんからラッキーストライクが好きという


口の中隅から隅まで知ってるよ だけどよく読む作家は知らない


情けない姿どれだけ見せたってすましていてよ僕の前では
 ....
街の灯は味方ですか
ショーウィンドウは砕けますか

たぶん
砕ける音が綺麗で
私は足を止め
喜んでガラスを集めるでしょう

銀座の空について考えていると
有楽町でした
思いがけず出 ....
吊り下げられた鉛の球は
僅かにもぶれることなく
静止している

ざわめく空気の中にあって
微かにも揺らぐことなく
停止している

憧れと嫉妬の視線を受けながら
ただそこにある ....
                 090528



ガメラがカメラを構えていると
最終列車が入ってきて
カメラ小僧のオヤジたちが
一斉にフラッシュを焚く
今どきマグネシウムは無いだろ ....
遠くのビルの上の方でざわめく航空標識の赤い燈が
少しも愛情を感じさせない顔つきで
「愛してる」
と言ったお前に見えた

僕の希望がお前の希望を犯して蝕んでいく

原点から点々と点が伸びて ....
気づくと
背中に窓があった
木の枠の 両開きの窓だ

閉じられているその窓を
覗き込んでいる自分がいた
中には 止まった時計と
傾いだ天秤が見えた

やがてその窓の中にも
自分があ ....
無印で働いてるような彼氏がほしい

英語がもっとしゃべれるようになりたい


体の仕組みを詳しく知りたい


もっとスラッとしてたらいいのに


全部全部ないものねだり。足りない ....
 
 
夜空の星は
人が一生歩いても
届かないところにある

もしも
一生歩けば届く
星があったなら
ぼくらは歩くだろうか
その星へむかって

ああ
だから今この時も
歩い ....
良く晴れた多摩川沿いに走る二車線の都道
歩行者用信号機は青へ変わっているに右見て左見て
みーちゃんの手を引きながら急いで渡る

轢けるもんなら轢いてみなよ…いつもならそんな気概なんだけど

 ....
写真テーマによる五行歌:


1)
アイルでは国花であるという
三・十七には国中が緑に包まれる
パトリキウスが残した何かの雫の意
今日は何処にも見当たらないが
心の悼みは和らいだ気がし ....
土管にスカートをはかせたり
スカートに土管をはかせたり
博士に土管スカートさせたり
スカートに博士土管させたり
土管にスカート博士させたり
エスカレート土管博士ニタリ
博士似たエスカレー土 ....
知りたくないことだけ聞こえて来てる気がしていく大人になっていくから。。。



いつからか知らないふりを覚えてたそんな大人になりたくなかった。




こんなこと知らなければと思 ....
                090521


五重塔と三重の塔
どちらが偉いのかと考えた
五重塔
がっしりと重厚な三重の塔
十兵衛が守る背高の五重塔
守られなくても強い三重の塔と
 ....
鳥になります。次はきっと、鳥に。
きみの部屋の窓辺に降りて、
ガラスをこつこつ鳴らします。
きみが窓を開けても、飛び立たない。
それがぼくです。
逃げない鳥がぼくです。
スズメかな。メジロ ....
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