「バトンミス」
連合運動会とかでよくあるけど
対抗リレーとかでよくあるけど
バトンミスで僅差で二位だったり
バトンミスで惨敗だと
バトンミスした奴ボロクソに言われるね
ミスしたの許 ....
風
風ふーふーふーふー風ふーふーふーふー風来坊
風ふうふうふうふう風ふうふうふうふう風来坊
風ふーふーふー風ふーふーふー
風と一緒に駆け抜ける
道全体を駆け抜ける
風と一緒 ....
映画『HELP!』を観るとリンゴのスティックさばきにしびれてしまう。
まず『ヘルプ!』のイントロブレイク直後のフィルイン。両腕をタムの上に真っ直ぐ伸ばして構えたかと思うと、ダダダダッと打ち鳴ら ....
昨日実家に帰ってきて今日は本当に予定がない。
家の隣が中学校なのだが(中学時代はふらっと学校に通えていた...)、
どうやら明日は運動会らしく、朝から予行練習のためのパヒュームとかアニソンが爆音で ....
たわし二十歳 竹ざおの思い出をどうにかして
夜になると また青くて白い森の少女の姿 わたしたち
これから先もずっとエンドレス円 重い肩にはのしかかる
涙のあとの肌ざわ
りがいいときにかぎっ ....
おれは頭が悪いから
ちょっとしたことですぐに泣きそうなって
女のひとに助けてもらおうとする
ほいで助けてもろたら
どうも有難うとかゆって
またすぐに遠くの地平線のこととか
郊外の高 ....
クラゲになりたいな
必死に生きたくないな
ぶよぶよってさ
波に呑まれてさ
必死に クラゲになりたい
わけじゃないんだ
ぶよぶよってさ ただ自然にさ
クラゲは 生きててさ
....
あなたによく似たひとだった
人違いと戸惑うわたしの顔を覗き込み
どうかしたのと気遣ってくれた
これを落としたひとをずっと探しているのと
あなたの落しものを目の前に差し出した
その ....
ともだちと
ばか騒ぎ
たのしいなぁ
こんなに笑ったのひさしぶり
けど
うちに帰ったら
…ふぅ
すごい
肩がこってる
金魚がおおきくなりました
もうポイではすくえないくらいです
まるまると太った金魚さんは
キビキビと水槽を泳ぎ回ります
その様子を見るのが
楽しくて仕方ありません
餌をあげるつも ....
秋のある場所に走っていって
風は勇気のありかを知っている
冷めはじめた空気を味見する
風呂桶が出奔したと聞いて
ちゃぶ台は激怒した
呆れた桶だ
生かしてオケぬ
走り出したちゃぶ台
四つ足だということもあり
その気になれば俊足だ
色々なものが乗せられていたが
何し ....
おーい、と言った
おーい、と返ってきた
そっちはどんなあんばいですかあ、
と聞いたら
そっちはどんなあんばいだあ、
と聞かれた
それじゃ、意味ないです
お義父さん ....
うたた寝のあとに
頬についた畳のあとに気づく
ミンミン蝉の声が
ひぐらしの声に変わる
18時の空の色が
橙をを帯びた紺になる
宿題なんてないのに
妙な焦りを感じてい ....
急に生えてきた
混乱した
3日くらい寝てない
急すぎた
何の前触れもなく
取れない
街へ出かけた
そこのびっくりしてる奴
その気持ち
よくわかるぜ
今年もまた
死にぞこないの夏の息の根を
ひと思いにとめてやる
そんな季節になりました
終電に揺られながら
窓の外を流れる夜景と
イヤフォンから流れる音を
頭の中で混ぜ合わせます
....
まろやかに
とろっ と
吐く 息
予行練習を
重ねて挑んだ
あなたの恋人になるための試験
ライバルはたくさん居るから
隅々までリサーチして
差をつけるために
あなたが好きな
ガーベラの花を持って
告白したのに
結果は ....
テーブルの上に置かれたマカロンは
食べるのがもったいなくて
子供の頃大切にしていて使えなかった色鉛筆のよう
ピンク、みずいろ、きいろ、きみどり
思い出せる色はぜんぶ淡い
金魚すくい
浴 ....
門扉の前で彼女がぼくに言った
しょうがないね
きみにはリズム感がないから
そのときに気付いたけど
生垣に白い花がぽつぽつあった
てっぽうゆり
武器の名を持つ 白い精神には
滑走路はありますか
新月の日の始めの朝には
草原を はだしで歩いてごらんなさいな
一足ごとに 露がはじけることでしょう
....
あなたは
今頃
アパートの一階、
小さな庭のある部屋で
寝転んで
テレビでも見てるんだろう
わたしは
届かない窓に
小さく手を差し伸べて
それでも足りなくて
こころのなかで
あなたの名前を呼 ....
暑さを避けてもぐりこんだ路地裏に
かみさまがいた
あの小さな赤い魚が
どうしようもなくイラつくので
近頃はもう
祭には行かないことにした。
『可愛い』
ということだけが
存在意義の
小さな魚に
子どもたちが群がって
頼り ....
ギャリギャリと蝉が鳴いているのだが
どの音がどの蝉なのかわからないので耳を塞いだ
ひぐらしが鳴いていても
悲しくなるので耳を塞いでいる
口に咥えたままの煙草の灰が
洗いたてのシャツに引っかか ....
なげきのジョー
洗髪中。意味不明。
君の歪んだ妄想をぶち破りたくて
ことばを固めて
ぶつけても
時間の壁は揺るがない
君が紡ぐあいのうたは
100年前のアリアで
わたしは踊れない
きっと君は知らない
幸福 ....
さばけん男やのう
どう考えても仕事がのろい自分へ向けた明瞭な独白。くそおもしろくもない。
わたしにはとうてい知りえなかったことがある
そのやわらかな皮膚やしろいにのうで、滾る血潮
あたたかな胃液にゆれるわたしの唾液
そのすべての美しいこと
エンドロールを延々とながめているようだ ....
こんにちは おはよう
おやすみなさい
空はどうにも青いのだけど
僕には少し眩しいらしい
少し退屈を持て余す位が
多分ちょうど良いのだ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43