たださぁ、風が吹かないんだよねぇ。

弱ったなぁ…
 
その噴水のある公園に
二十五になったばかりの
僕がいる

もしまだそこにいたならば
連れてきてほしい

そこにいてかまわないと
前置きしてから
やさしい声で伝えてほしい

 ....
ポタージュが冷めるのを待てず
やけどする舌
冷たい朝に

湯気の向こうで
陽の光が磨りガラスにはじく
無邪気なほどきらきらと

関東地方の今朝は今年一番の冷え込み
半袖のニットを着た ....
孤独は ビタミン
孤独は 存在
孤独は 原子核

私の小さなマイナスを あなたの周りへと投げる
電子のひと粒で

私たちはつながっている
ように見える

私たちは触れあっている
 ....
何気ない気遣いが嬉しくて
立ち去るあなたの背中を見つめてしまう

父とは違う
兄とも違う

これが初恋ってことなのかな

山吹色に姿を変えた銀杏並木が
来る春のときめきに思い巡らすよ ....
冬へと向かう足音は

あまりにも

確かで



冷たい冬の
【心臓】


手のひらの上に

浮かべてみた



それは明るく輝いていながら

とても凛とした

冷たさを持っていて

裸足の指先が凍 ....
 
 
 
*シアター
 
エンドロールが終わらない
私は世界史を勉強していて
あなたはきっと誰かを抱いていて
この子はたんぽぽの夢を見ているのに
 
 
 
*レストルーム
 ....
 型が良い
 生きが良い
 新鮮な奴を
 
 タタキにする愚か者
 
 一刺し一刺し
 心をこめて
 
 ただただ
 
 切って出せ 

 
 
 
合宿所の小さな食堂
人と話すのが苦手な僕は
ひっそりと息を潜めながら
周りの会話に耳を傾ける



スプーンを洗いに席を立つ
「その唐揚げ美味しそうだね」
その言葉に振り向いてみたけ ....
電車
電話
メール
ネット
行く先
繋がる。
報告書書いて
給料明細間違えてる
会社に電話する。
忙しい

お袋の買い物に付き合って
皿を洗う
予定表書いて
コピーして

マーカーペンで印し付け
床屋に行く
雨に降られる
 ....
囲まれてクマのプーさんマワされる

お茶の間でドラえもんを押し倒す

オバQを脱がした夜の熱にうかされ

ポケモンを発光させて暖をとる
あなたは
「&」という記号を
上手に書けない

あなたが「&」と何度書こうと
ただ紙上に首のひん曲った
醜いアヒルが出現し
不器用な水浴びと遊泳を始めるだけで

事物は結合も 強調も ....
携帯の着信音が言っている君に逢いたいできればすぐに


デニーズでおっさん二人ココア飲む


今夜だけ輪切りにされた檸檬のように


君のいう何でもないよは嘘ばっか


ぴった ....
トリスタン・ツァラの
傷ついたガラスの翼が
電線にとまっている
厚い黒雲の下
かすかな光を受けて

誰でもない誰かの夢の投影機
初期宇宙のスープの中を漂っていた
清潔な怒りは
未来で ....
バス停まりエンジン止まり無言かな       季なし 叱るつもりが
感情に身を任せ怒っている
自分の醜い姿に気づく

ひとは誰でも
誰かを叱ったり怒ったり出来ないはずなのに

自らの思いを通そうとでもするのか
声を荒げてみたり
ときは手 ....
秋の宝石たち

風に乗って
宝石のまわりを音符が踊り
ポップコーンみたいな瞬間の勢いを見せてくれた


手をのばせば届きそうな宝石
ルラルラニャ〜ン
ぼくは太陽の子 元気いっぱい
ぽかぽかいい気持ち
ルラルラニャ〜ン
えさは魚で十分です いい匂い
今日もアンテナ三本ぴーん
ルラルラニャ〜ン
とっておきのベストポジショ ....
漠然とした不安感を抱えながら生きているんだよね。
多分。
宝クジは当たるモンなら当たってみたいけど、当たったら当たったでその場で死刑宣告されそうで怖いなぁ。
こう言うのをくだらない妄想って言うん ....
感じたふりしてゴメンね
と君に言われ
皆の前でパンツ脱がされたトラウマが蘇る

アナタのってまんまラッキョだわ

それでも人はすべからくラッキョの前に跪き
日々の祈りを捧げる

ラッ ....
昔遊んだ近所の公園からは
いつの間にか遊具が撤去されていた
鉄のスイングや回転式のジャングルジム
あの頃は怪我しながら沢山のことを学んだ

最近の子どもは公園に集まって
別々のゲームして遊 ....
どこへ行くの
と、聞くので

おれの中へ、おれ自身へ
と、答えたら
牛は

モウ〜とひと鳴きして

とてもつまらなさそうに
空へと消えていった
あんたなんか大嫌い

ぼくだって嫌いさ

もう口も聞きたくないわ

顔も見たくないね

ちょっと向こう行ってよ

君が行けばいいだろ


って仲直りのきっかけを探してる
やっと気がついたか地球人め
冥王星はルンルンしている
俺様は九人兄弟の末っ子なんかじゃない
冥王星一族の大王なのだ

カロン、抜かるなよ
誰にもまけないぜ、マケマケ
ハウメア、ハウメニー ....
公園に血痕あると騒いでもそうで片づく会社勤めどえす 夕空に5基のクレーンが聳え立ち陽を受けている博多駅じゃん 夢を追いかける
歳じゃないけど
二人でいつまでも
夢を見ていよう

朝のおはようと
夜のおやすみと
うるさいくらいの
鳥の鳴き声
目に届く数多の緑
夢のように行き過ぎるくらい
変 ....
             080922



五重塔を再建した

再建したのは
債権者達
お金がないなら
身体で払えと
全国に
50の塔を拵えた
台風も紐で結わえて
張り切っ ....
日曜日に開催される
みどり市で
みかんの盆栽を
かって

収穫祭に
よんであげるよ



それまで
夢の中で練習するから

今は目につかない
ところにいてよ


なん ....
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