飼い猫に 爪をたてられ 涙でた

  昔見た 映画をみると 涙でた
 
  さよならと 彼女に言われ 涙でた

  いつまでも 仕事が終わらず 涙でた

  ファミレスで タバ ....
{引用=
空と 大地に 魔が射した
逃げ惑うものたち 立ち竦むもの
うねる大木の軍勢など 脇めも触れず
極限 氷河を撒き散らし
去って いった

夕暮れまでの清祥を 残して
季節はずれの花粉のせいなのだと
説明する僕のことを

受話器のむこうで
君がくすくすと笑っている

きのう雨の中でけんかして
雨なのか涙なのかわからなく濡れたふたりが
いまはこうして傘 ....
魚の形をした山脈。
冬ともなれば、日本有数の豪雪地。
あたりに人気のない山小屋の中で
なまはげがひそひそと話し合っている。
明日の献立は何にする、とか
お面の色を変えてみようか、とか
かぼ ....
投げやりなタコ焼きが
ソースの匂いを振り撒きながら
僕を食べに玄関まで来ている

食べられたくない僕は
お守りを握りしめるけれど
よく見るとそれはカブトムシの幼虫
行き所を無くし ....
しあわせについて考えてみた

しあわせの形はきっと四角ではなく、丸か球だろう

しあわせにとがった角は無い



しあわせに果てはあるのだろうか?

しあわせは無限であってほしい
 ....
昼夜が逆転してしまう

昼夜が逆転して

ひとが寝るころに起きて

ひとが起きるころに眠るようになったら

彼と二度と会えなくなるかもしれない

そうしたら



書置きで ....
一夜遅れで19の十五夜 だんごをぱくり いい気分
照れ屋な月は もじもじしながら 雲の隙間に逃げ込んだけど
大丈夫、今日は風が強いんだから。

ぴょこる ぴょこる ぴょこる

月の真ん中に ....
君には持ってほしくなかった
君には使ってほしくなかった

人の命を奪うから
人の自由を奪うから
人の愛を奪うから

そんな{ルビ道具=もの}として
生まれたわけではないのに

僕が ....
お帰りと やさしく包む 母の声 意外なところから
闇が降りてきた

その中で書いていると
母が向こうを向いて
おばあちゃんと
しゃべろうとしている
しかしお母さんの許せない気持ちが
歯の形になり
お母さんの言葉は
 ....
虹を渡すのは、雨の純真であるように

雨を放すのは、空の配慮であるように

空を廻すのは、星の熱情であるように


やさしき担いごとは満ちています



あなたを求めるわたし ....
また
しっぽが
挟まれた

自動ドアが
わたしのしっぽを
認めない

管理人さんが
困ったねえ
と言って
ちゃんねるを変える

新しい服を
買って
穴をあける

埋め ....
「ぞっとしたよ」と男が言うから
 私は
 遅れないように
「ぞっとしたね」と言った
 それから
「ぞっとした」と子供が言うから
 私は
 心配させないように
「ぞっとしたね」と肩を抱い ....
曼珠沙華

夏の夜空の

落とし物
    午後と夜の間の光の

    素描の街を

    行き止まりに至る道を求めて

    さまよっていた
祈りの数だけ神がいて
祈りの数だけ願いがある


何故人は祈るのか
恐れおののく、その先の
抗いきれぬ力に前を遮られ
溜め息さえも躊躇して


祈りの数だけ花が咲き
手向けた花の ....
ガラパゴスで恋をして、
ガラパゴスで眠りたい。

わたし、
ひとになれません。


きっとね、

プラットホームの端っこで
小さく手を振る人がいる


動き出す列車の背中には
きっと誰かの

そう
見送る視線のその先には
きっとそんな

夏の終わりが ....
詩のおっさんは夕暮れ帰り道を歩いていると後ろからちゃりんこで
追い抜いていく。そしてしばらく進んでから「追い抜いたらあかん
がな」とひとりつぶやくのだが再び戻ってくるほど律儀ではない。


 ....
湿気ばかり多くて
気温が上がらない夜は虫なんかの
季節を送る歌など気にせずに
眠ってしまえばいい

閉じた瞼の裏が
奇妙な色に透けるのは
まだ生きている証だと思えるのなら
眠ってしまえ ....
荒野は祝福されている
たおれるな ふりかえるな
魔がさせば
魂をぬかれるから せめて
くるしんで詩をかくな
みたいに捨てられた

みたいに捨てないで
みたいに呼ばないで
みたいに火をつけて
みたいに灰にして

のように意味はなく
のように生きている
のように分けられて

ごめんなさい
 ....
天神で評判のラーメン屋でとんこつラーメンを2杯食い
満たされた腹をふくらませて夜の{ルビ那珂川=なかがわ}沿いを歩いていたら
遠くに並ぶ屋台のぼんやりとした明かりが見えてきた

橋の傍らにひっ ....
雨のなかのふたつの星が見つめあい
ちぎられたもの 離されたものを結んでゆく
音の生きもの
風の音の生きものが
白い木々のはざまに響き
銀に濡れた視線を向ける


建てら ....
ゲルマニウム プロトニウム

ゲルマニウムってなんだっけ

アルミニウム パンデモニウム

少々値段が張るみたい

実際に見たわけじゃないけれど
なにかが壊れるとき 一瞬だけ光を放つ ....
ラジオから 母の青春 恋の歌
        流行(ハヤリ)は無縁 かなしい恋は

「なつかしい」 「子供が言うな そんなコト」
        そろそろ似合う? いつかの夕暮れ


 ....
信じられるか
信じられないか
からだで
はかってみる

そうやって
信じられないものを
よりわけて
あつめて
袋につめこんで

燃やす

そしたら
また
もういっかい
 ....
あなたに雨がふればいい
ブラウスが

やわらかく貼りついて
疎ましく思えばいい


あなたに雨がふればいい
ことばが
あなたを脱げばいい


小さな偶然を
言 ....
朝一番の教習所
仄青い雨に濡れ 人々が集う
配車係のカウンターには 秋の虫
鳴いている鈴が耳打ちをする
“ぼくらはさようならの虫なのさ”
明日には居ない私の影
古びた床にすり込む 秋の靴
 ....
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