救急車が来ない。

だから、
ないてみた。

ぴぃーぽー。
ぴぃーぽぉー。

ぴぃーぽー。
ぴぃーぽぉー。

救急車は来ない。

周りには、
こんな ....
がんばったら見上げた空10センチだけでも
雲の切れ目から青の覗く
そんな世界を私は希望する

その青が
回りまわって
どこかで引っ込み思案に咲こうとしている
白い花の背中を押 ....
我ひとり凛と咲きたるケイトウの立ち姿に見る揺るぎなき赤


夕焼けを映して林檎の色づいて食むる乙女の頬にうす紅


ひそやかな紅き花よと見惚れたる君のまなざし吾もまた乞う


い ....
唇が嘘をもらして震えたり 夏の終わりの蝉のようかな

強まりて心を荒らす雨音に 彼(あ)の横顔が身に降頻る

萩揺らす女(人)の鈴鳴る声を聞き 見失いたりひかれる君を
ついっと 顔をあげ
仰ぎみている

病室の 窓は薄暗く
パジャマ姿の そのひとは
ベットを 脱け出し 立ち あがって いた

「いまねえ そらを かこうと おもって」

少しとまどい ....
旅先の朝はいつも
どことなく空々しくて
慣れた町のそれより音が少なくて
まるで耳鳴りのように迫ってくるもんだ

僕は重たい体をゆっくりと起こす
さすがに他人の蒲団じゃそんなに眠れないな
 ....
頭ごなしに
叱られた息子は
カスカスのスポンジになっていた

このままじゃ
乾ききってボロボロになってしまう
絞りすぎてるんだな
反発しようとしてるけれど
ねじられて押しつぶされてる
 ....
川の浅瀬で遊ぶ
指の間の砂は
気持ちよさそう
身をくねらせて
さりさり抜ける

ゆらゆら揺れる
小舟のように
流れてゆく時が
指の間で一瞬
かたちを作り
すぐに溶けて
見えなく ....
忘れてください
それで忘れられようものか

諦めてください
それで諦められようものか

許してください
それで片付けられようものか

まだ まだある
言葉以上の何か

それが弾 ....
囓る
足の指を囓る
囓る
猫の額を囓る
囓る
柱の傷を囓る
囓る
カレンダーの空白を囓る
囓る
固まった真実の躯を囓る
囓る
惚けたふりをする耳を囓る
囓る
駅のホー ....
ハワイには四季があるんだぜ

死んでいった
お母さんたちは
特攻する
とつくにの小泉さんちに

生きて往くだけの毎日
新聞は届かなかった

全ては桑田佳祐の仕業である

廃工場 ....
秋桜揺れる 
秋揺れて
風の彼岸を見渡せば
時の遥かに思い出揺れて



塩辛い川面に光注げば
懐かしく
哀しく
かの人は手を振る



道を分かちて
生きた君
人のか ....
箱舟に大事なものを詰め込んでさあ逃げだそう僕らは罪人

嵐の夜沈む世界の直中でフォークを翳そう最後の晩餐

海底を覗いて沈んだ都市を見る僕らの楽園ここに終われり

暗闇を裂いて輝く星屑 ....
ぼくの中で
ぼくが叫び声をあげた
痛々しくて
悲痛なまでのその絶叫に

ぼくは
なんだか
泣きたくなった
なにげない空
トスカーナは
ミケランジェロのブルーに
染まる


叶わない夢
中世の
止まった石が
語る


朝の大理石
ひっそりとしたたる



12回反響する声 ....
 
 朝おきて、虚脱感に襲われていた
 恋人と別れる夢を見たせいだ 

 恋人の飼ってる犬が この世を去った
 僕は北窓の薄暗い部屋に住んでいる

 仕事をする気になれず貯金も使い果たし ....
麦色の夕方に
夏は死んだ
その致死量の傷口をさらに広げるため
強い風が吹く
夏の屍骸
それは輝くことのなくなった横断歩道の上に
反射することのなくなった水たまりの中に
横たわっている
 ....
ぷぷちゃんのつぶらな瞳が
踊るように歩く
青の裾野を
静けさを流しながら
口笛を吹きながら
踊るように歩く

いがらっぽい重みに耐え忍び
針と糸で生活を縫う


この家は。
 ....
私の大好きな二人が
木蓮の詩を書いていたので
私も書こうと思って
毎日 家にある木蓮を見に行った

山の日陰にある木蓮は
つぼみはつけても
なかなか咲かず

そこだけいつまでも
く ....
タイセツなヒト
が死んでしまった
ケムリはまっすぐに
ソラにのぼっていった
タイセツなヒトを想うたび
頭のなかで
スイッチが入った
かち
音がして
タイセツなヒトで
キモチがい ....
子供のころは簡単だった
青いクレヨンで雲のかたちをくりぬけば
それが空だと言えたけど


いま僕が描こうとしてる
この空には青が足りない


たくさんのことを知ると
たくさんのこと ....
聞き分けがよすぎる君に甘えてる「それは嫌だ」と言ってもいいよ。

“わがままで、少しエッチでおもしろい。”君がくだした私の評価




うすぼらけ 朝日も見えぬ曇り空。私たちにはふさわし ....
雪の中

反射望遠鏡を囲んで

オリオンをみたかい




どの星の並びを見ても

君の残像に見えたのは

ぼくのせいなんだろうか




雪の白黒を反転し ....
山を駆け 風を纏い

 花を愛し 詩を歌う
季節ごとに
色とりどりの
抜け殻を残し

また新しく
はじめる一日は
きっと爽快で

陽がさしこみ
はじめる
山々の稜線は

そんな
新しい人を
待っ ....
今日の仕事は うさぎだった

陽気なピンクだ

道行く車にいっぱい手を振ったよ

振り返してくれる人は

みんな笑顔で

おいら、ちょっと

幸せを振りまいた気分。
 ....
きみと秋 いちまい羽織って 梨をむく 橋の上で飛び交う
小さな飛行機たち
朱色の空を背に
日が落ちるまで続く
音のない空中戦
煙突のけむり南にたなびいて、通り過ぎてく高速道路

「今年こそ海に行こう」と言ったのに、果たされぬまま去ってゆく夏

「七輪で秋刀魚を焼こう」と言ってから、炭さえ買わずもう3度目の秋

た ....
男と女の間には
深くて暗い河があるらしいから
君の悲しい心の内を
僕は分かった振りして黙って頷く


男の情けは出したら終わりで
女は心に宿した思い出を
どこまでも抱きかかえ生きてゆく ....
しらいし いちみ さんのおすすめリスト(1064)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_ぴぃーぽぉー。_」- PULL.自由詩13*05-9-25
見上げた空10センチだけでも- umineko自由詩5*05-9-25
照葉- 落合朱美短歌14*05-9-25
悲しみ恋- 杉田蝶子短歌205-9-25
画家- 砂木自由詩12*05-9-25
旅先- 自由詩805-9-25
スポンジ息子- 蒼木りん未詩・独白305-9-24
浅瀬- あおば未詩・独白2*05-9-24
- 自由詩2*05-9-24
裏口- あおば自由詩7*05-9-24
反四季- 石川和広自由詩5*05-9-24
川のほとりで- 銀猫自由詩11*05-9-24
ノアの夜逃げ- ゆみ短歌305-9-24
痛い- 水島自由詩2*05-9-24
斜塔- たかぼ自由詩705-9-24
弱音を聞いてください- 炭本 樹 ...自由詩9*05-9-24
夏の最期- 岡部淳太 ...自由詩9*05-9-24
青の山の麓の家で- こしごえ自由詩8*05-9-24
日陰_の木蓮- 砂木自由詩14*05-9-24
アメ- アンテ自由詩3*05-9-24
この空には青が足りない- ベンジャ ...自由詩17*05-9-24
女偏- 一代 歩短歌1*05-9-24
巡礼:野辺山- たりぽん ...自由詩7*05-9-23
自然児- 炭本 樹 ...自由詩4*05-9-23
脱皮- なかやま ...自由詩4*05-9-23
ちょっとだけラビット- たりぽん ...携帯写真+ ...19*05-9-23
きみといる夜長、肌寒さも理由にできるし…- 小鳥遊儚俳句505-9-23
蜻蛉- 大覚アキ ...自由詩305-9-23
春夏“秋”冬- 一代 歩短歌1*05-9-23
SAGA- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-9-23

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