るなてぃっく ほーるど らいす
仲本いすら

一夜遅れで19の十五夜 だんごをぱくり いい気分
照れ屋な月は もじもじしながら 雲の隙間に逃げ込んだけど
大丈夫、今日は風が強いんだから。

ぴょこる ぴょこる ぴょこる

月の真ん中にうさぎはいなかったけれど
たぶん あそこの まんまるの まんなかの まんなかの
そのまたまんなかには ボクが居て みんながいて
もちろん トリコボシなくキミもいる

一夜遅れで19の十五夜 だんごをぱくり いい気分
照れ屋な月は でれでれしながら 顔を真っ赤に染めたけど
大丈夫、今日は少し肌寒いくらいだから。

ぴょこん ぴょこん ぴょこん

玄米茶の水面に茶柱は仁王立ちしなかったけれど
たぶん そんなことなくたって アシタも アサッテも ヤノアサッテも
そのまたずっとずっとの 長い時間 
イイコトだって起きる イイコトだって起こる

ぴょこん ぴょこる ぴょこん

ずずっと茶を飲み

最後のまんまるを クチにひょいと 旅させた。




自由詩 るなてぃっく ほーるど らいす Copyright 仲本いすら 2005-09-20 20:15:18
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