蝉時雨 「恋し恋し」と大合唱
       一度きりだといのちをこめて
眠っていた水面に
君の目から月の雫が一滴

やさしく体中を駆け巡る波紋
その振動は血管を伝い

僕を熱くさせる

ただ上だけを見つめて
僕らはスイレンのベッドに浮いている

君は ....
気がつけば
見上げるのを忘れるほどの暑さ

八月の太陽は
僕の服を一枚ずつ脱がしてゆく

ぜんぶ脱ぎ捨ててしまおう

そう思えるくらいの
光線を放っていたはずなのに

いつの間に ....
触れることも触れられることも
拒んでいた手
そんなことすら
忘れてしまった手を不意に繋ぐ
温かさ

そんな空想が
思考の隙間に挟まって
消え

誰も
何も知らない私を
存在させ ....
私は風鈴

あなたが風を送ってくれると

綺麗な音色がするでしょう

あなたの心はなごみますか


あなたが風を送ってくれないと

私は鳴りません


はるか昔

あな ....
雨、
雨音
ヒグラシのリズム

おもむろに始る
朝のデカダンス
雨が沁み入る
抗体のしきたり

生き足りて苦痛です
滅落して遊ぶ生態は
蓄音機になりたいのだ

潰されない虫に ....
昼、起きて ひとりぼっちの家の中
       クーラーないのに 涼しすぎるよ

ぼんやりと 宿題してる 真夜中に
       君は今頃 なにをしている?


夏休み はじめて見つ ....
セミたちが
総合掲示板へ集い
はち切れんばかりに叫ぶ

嫌なら見なくていいものを
目に焼きつけて
身体をこがし のたうち回る

知る以上に
傷つくことを恐れていない

そんな姿を ....
   僕は君に聞きたいのだ

   僕がいないのに、どうして花が咲くのだろうか
   僕がいないのにどうして夢を与えるのか
   僕がいないのに、僕を呼ぶのか
   僕がいないのにど ....
紫陽花は雨ににじんで泣きぬれて色は落ちるかさらに鮮やか(色)



しゃきしゃきのサラダを作って待っているあの子の髪はストレートグリーン(サラダ)



プールサイドこげ茶の君の黄色い ....
お兄ちゃん、と
呼ぶのが
照れくさくて
そのまま
僕たちは年をとった。

あなたは家を出て
後を追うように
私も出て
あなたは戻り
あるいは他所の国へ
私は
死ぬまであなたの弟 ....
少しずつ
深くなる季節に声をかける
前髪の長さが視界をさえぎる頃
君は青のように濡れるだろう
それは特に悪いことではないのだが
誰もが出立している そのさなか
僕は君に声をかける

少 ....
夏の空はとても気性が荒くて
すぐに稲妻をチカチカさせて
怒りながら泣く

ぽつりぽつり
小さく涙こぼすなら
ワッと泣いてしまえばいいのに

困った女の代表だ
とても真似できない
そ ....
ふいに
欠けた気持ちで目覚めた
三日月の朝


とんとん、と
階段を降りながら
わたしを満たしていた
はずの
あたたかい何かを
必死で思い出そうとする

思い出そうと
コーヒ ....
髪のハネ 気にせず行ったスーパーで
         懐かしき人と出会い 後悔


ホタル舞い ふたりの{ルビ瞳=め}にも光うつり
            確かに感じた お互いの存在
{引用=
その日々に名前をつけてはいけないの






{引用= 021:うたた寝}
うそつきをあじわいたくて焼きたてのラスクを舌にのせてうたた寝


{引用= 022: ....
ぼくの恋愛感情は
小学6年生だった

授業のチャイムが聞こえたならば
急いで席に着かなくちゃならない

なのに先生である彼女は休みがちで
せまい教室でぼくは自習ばかりしていた

そこ ....
やさしさをうたうは哀しき{ルビ歌人=ひと}ゆえか 
            いたみを知りてその{ルビ歌人=ひと}を知る


眠れずに聴く子守歌は中島みゆき
            何故か重な ....
わたしがむやみに数えるものだから
蛍はすべていってしまった


わたしが思い出せるものは
ひとつ
ふたつ

美しい光

いつつ
むっつ

美しい光

けれどもそこ ....
意識無意識が不自由な手で
ピタゴラスの缶詰を開けるとき
逆戻りした冬空は霙を降らす。

完売した安売りのビールを運ぶトラックは
新たな排気ガス規制に対処できなくて
既に廃車になっていた。
 ....
ふと気付けば夜の闇
棒のような足を動かし
やっと山から出た

そこには町があった
町は不気味なほど静まりかえっている
町を歩き回ってる時にこんな声が聞こえてくる

「ようこ ....
パクッと食いつく
鼻の下と上唇の間に
何か鋭利な物が貫通したのを
僕は確かに感じるんだ
この水よりも遥に冷い何かを


魚には痛覚神経がないという
心地よく泳いでいてふと目 ....
何人かの歓声と
何十人かの悲鳴、ため息と

そんな中のダートコースを馬達は駆け抜けていた
物言わぬ約500kgの生物達はいつも懸命に走っていた

僕は何回歓声をあげただろう
きっと数られ ....
首が痛くなるまで
眺めていたが
風がないから
つまらない

つまらないから
キリがない

晴れたお空に飽きたので
リックサック放り投げ
転がり出てきた
桃缶を
三つ指ついて ....
全ての人に大切な愛だって
手に入らないこともあるじゃない
適当に感動して一日を潰した私
何もないのに無理やり泣いて
声が枯れたら
また日が暮れた


同じように過ぎていく時は
数 ....
もう馬の走らない競馬場で
遠く九州の馬券を買う

もう馬の走らない競馬場で
1000円の夢を買う

1000円の夢は数分で紙屑と化した


明後日は何円の夢を買おう
明後日は夢は叶うだろうか
年を重ねることではなく
生きることへの
笑顔にすむ
哀しげなしわ
触れれば
暖かな
てのひらから
伝わる
重み

ありがとうを繰り返す
私はもっと綺麗なこえで
さえずりたい ....
ずっとまえ ぼくはとてもめがよかった
とおくのとおくのほうまで
ぼくはみえていたよ
そこにはないものまで
ぼくはみえていたよ

おとうさんとおかあさんはとてもめがわるい
ぶあ ....
買い物袋から
オレンジが転がったのは単なる偶然で

私の爪の端っこに
香りが甘くなついたのも単なる偶然で


果実が転がり出さぬよう
そろりと立ち上がった頭上に
飛行機雲を見つけ ....
俳句とは、基本的に5・7・5の17音からなり、
季語が入らなければならない。

と、たしか学校で教わりました。
が、現代詩フォーラムの投稿作品を見ていると、
季語の入ってない俳句が多いのに、 ....
しらいし いちみ さんのおすすめリスト(1064)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の求婚歌_-_蝉時雨_-- 逢坂桜短歌5*05-8-5
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八月の太陽- ベンジャ ...自由詩6*05-8-5
渇き- 蒼木りん未詩・独白605-8-4
@3_風鈴- 貴水 水 ...自由詩5*05-8-4
雨に走る- つきのい ...自由詩16*05-8-4
ある年の夏休み- 逢坂桜短歌5*05-8-4
夏の名無し- (o¬ω¬o)自由詩205-8-4
惑星ソラ- せんたく ...自由詩2*05-8-4
ながしそうめんリフレイン(こっそり詠題マラソン_色つきのもの ...- ふるる短歌6*05-8-4
私_信- るか未詩・独白52+05-8-4
声をかける- 岡部淳太 ...自由詩8*05-8-3
夏の空秋の空- 蒼木りん未詩・独白205-8-3
目覚め- なつ自由詩12*05-8-3
若き日の恋- 秋扇短歌4*05-8-3
呪文みたいな日々でした(題詠マラソン2005_021-030 ...- 汐見ハル短歌505-8-3
落書き- プテラノ ...自由詩9*05-8-3
うたいびと- 秋扇短歌6*05-8-2
清流- 千波 一 ...自由詩43*05-8-2
桃色ガス- あおば自由詩2*05-8-2
皆月町- HARD自由詩8*05-8-1
痛覚神経- HARD自由詩5*05-8-1
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ビニール色の空- あおば未詩・独白2*05-7-31
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1000円の夢(高崎競馬場)- HARD携帯写真+ ...2*05-7-29
祖母- 玉兎自由詩7*05-7-29
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俳句とは?- 逢坂桜散文(批評 ...4*05-7-27

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