空が割れて
夏で満たされたプールで
泳いでいる
さかなのアンテナで
誰とも触れることなく、すり抜けて
泳いでいる
すれちがう誰もさようならをうたわない


体の中心がどこなのか
わ ....
感傷的になれるのは
多分自分の中がからっぽだから
埋め合わせたいんだ
満ち足りてないから
器が泣き出すまで
満たしたいんだ

だからしばらく指で何度も何度も
点いては消え点いては消える ....
R.E.M.のふりだけしてみる。または、θ波を鼠蹊部から発してみる。
悪いのは自分ではないと定義してみる。たとえば「世の中」とか「外人」とか「男」とか「会社」とか「読者」とか。
誰も何も自分に本当 ....
    真紅の鯨は大きな口を開け

    岩陰にじっとたたずむ稚魚など

    群青の空の途方もない背後の夜をあおぐ

    踵をかえすだけの過去は

    あまりに遠いので
 ....
明日は
焼肉を食べに行こう
彼女の
生まれた日だから
なぜか
戦争に負けた日
諸説あるけどね

いくぢなく
からみつかれて
からみあって
生きている
普通じゃないくらい
生き ....
久しぶりの帰省すると
父も母もさらに 
小さい

そのくせ
私の好物に
ことのほか敏感

いなり寿司とか
フルーツとか


裏手にある斜面の先に
小さな墓地があり

花を ....
降りそそぐ雨に濡れた道の上
白々と曇る空を{ルビ仰向=あおむ}けでみつめる
一匹の{ルビ蝉=せみ}

七日間の命を一心に鳴き続けた
体はすでに白く{ルビ濁=にご}りはじめ
六本の細足は宙に ....
修験者じゃない私は
望遠鏡ごしに
視線を投げ入れる


遠い異国の景色のようだ
末端の夜で
日常にある
輪郭のない
さびしさを
手繰り寄せる

その顔は
か細くゆがみ
青白い灯火に
照らされて{ルビ寝=い}
さまざまな角度で欠けている

ほおいほおい
呼 ....
桜は散った
悲しみの声も虚しく


桜は散った
嘆きの声も虚しく


悲しくても
嘆いても
空は紺碧のまま
蝉時雨は散った桜の心模様



  散りゆけば桜花の里に蝉時雨 ....
夏の釧路、日赤病院のカレーはくさっていた。

ぼかあうまれた。父ケイジ。母ミホコ。
イエス、ナンバーワンフル時計記憶のカナタ、
じいちゃんとそりすべり鼻イタ家帰りミーしたたる水てきすべりころび ....
母に手を引かれ参りし山道を今は{ルビ我=わ}が引き先登をゆく


痩せこけた黒猫一匹山の中
        {ルビ終=つい}の{ルビ棲家=すみか}の住人となるな


母を呼び父を呼びつつ ....
まいにちに
ぽつりと いってき
かなしみを おとすと
どんどん どんどん
ひろがって
やがて
なんだかわからない
なにかに
なってゆきます
僕は毎日心配事ばかりだよ

僕は毎日わからない事ばかりだよ

どうしようもないね


でも

君に会う時は

心が安らぐ

落ち着く

別れが惜しい

また会えるのに ....
あれは そう 

二人出合った頃

目的もなく

ぶらぶらしてた

優しさと

気の強さとが同居した

眼差しに惹かれた

なんとなく

生きる目的ができた


 ....
新婚式の日に生まれた

新婚式は結婚式ともいう
人間の人間のために営まれる
かめいじゅうの生まれる日

かめいじゅうは考える
自分の根拠はどこにあるかと
いつも懐に卵を五つばか ....
360℃の夕焼けは

わずかな休息をとり


夜がはじまるころ

宙に星をならべる
もしかして 君は信じているのかい?
         「未来は変わる」 「世界は変わる」

貴方には 見えないのかしら? この私
         「未来を作るの」 「世界を変えるの」
 ....
過去の夢 君覚めれども私はいない 悲しやは悲し 嬉しやも悲し 売り出された月世界旅行
価格は110億円
誰でも
それだけあれば月に行ける
行きたいけど
お金がない(笑い
お金が欲しいと思う

110億円は
小売価格だから
原価はいくらだろう
 ....
一球で勝敗分かれし甲子園
         白球入魂 夏すぎてゆく


初出場初勝利初優勝 一校一度一生一度


日焼けした顔に流るる汗 涙
       見る我までも手に汗 涙

 ....
われ先にわれこそ先にと同じ日に蒔かれた姉妹の朝顔の咲く


狩りそして狩られることの無き国の王女の不在のごとき静けさ


水中を沈みゆくバス、運転手、乗客らみなほほえむ夏日


コン ....
{引用=夕立は魚にだって動揺です必ず終わりのときが来るから}



{引用=031:盗}
ひかりならせかいきらきらあふれてる盗人まじりの煙草潰して


{引用=032:乾電池}
乾電 ....
ぬいぐるみ抱いたその手でタバコ吸い


最近は夫婦喧嘩もメールでし


離婚して再婚した と同じカップル
ふってくる 蝉の声に閉じ込められ
みどり色にとけていく
こんもりとした緑の隙間から
容赦ない光が照りつける
白と黒のかげの中 一陣の風
あおと蒼のあいだに 
ぽっかりと浮かぶ しろ
ひと ....
{引用=2005.08.08未明のチャットのログです。クリの発言だけ書き出し。誤字等訂正。一部修正}
クリ [2:36:16]
昔々 若かった頃 わしと祐二はアパートで猫を飼っておりました
クリ ....
申し訳ございません、ただいま満席でして
お待ちいただけますか、お名前は?
狼様と羊様でございますね、先にご注文を
はい、ディナーをフルコースで、おふたつ
かしこまりました、お掛けになって…
 ....
窓ガラスのむこう

僕の部屋から公園が見える


君と何時間も話した

犬の置物のある公園


あの犬の置物は

まだあるのだろうか

とっても可愛い犬の置物


君 ....



「家具はおいて行くわね」

お前は出て行くんだな


楽しかったことも

嫌なこともあったけど

良い思い出

お前の横顔が語る


「体に気を付けてね」
 ....
恋を知り少女がひとり懐かしむ灰をかぶった安寧の日々


階段の踊り場の恋は吊り橋の上の恋よりまことしやかに


12時で魔法は解けて ここからは本気であなたを落としにかかる


ラン ....
しらいし いちみ さんのおすすめリスト(1064)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
満水の夏- 望月 ゆ ...自由詩37*05-8-15
小さな・・・(SH251iSを手に)- db自由詩305-8-15
眠れぬ夜のために(クリ編)- クリ散文(批評 ...4*05-8-15
真紅の鯨_______(完成しない巻頭詩)- せんたく ...自由詩2*05-8-14
焼肉を食べにいく- 石川和広自由詩5*05-8-14
ガーベラの眠るまち- umineko自由詩10*05-8-13
蝉の臨終- 服部 剛自由詩6*05-8-13
投入堂- たりぽん ...携帯写真+ ...9*05-8-13
眠る空- こしごえ自由詩15*05-8-13
誰がために蝉は鳴く- 恋月 ぴ ...自由詩5*05-8-13
泣いてばかりいた_-_1975年08月29日(金)- ともちゃ ...散文(批評 ...17*05-8-13
展墓- 秋扇短歌405-8-13
いってき- こむ自由詩5*05-8-12
★141_オマモリ- 貴水 水 ...自由詩5*05-8-12
@7_ぬくもり- 貴水 水 ...自由詩205-8-12
妖怪あいうえ、わをん- あおば未詩・独白2*05-8-12
間隔- アメウ自由詩2*05-8-12
悲観主義な僕と楽観主義な私- 逢坂桜短歌5*05-8-12
私は過去- 短歌105-8-12
月旅行- あおば未詩・独白5*05-8-11
熱闘- 秋扇短歌3*05-8-11
真夏の禁猟区- 本木はじ ...短歌1505-8-11
夕立は魚にだって動揺です(題詠マラソン2005_031-04 ...- 汐見ハル短歌6*05-8-11
昨今。その2- 秋扇川柳4*05-8-11
*雨_恋し*- かおる自由詩10*05-8-11
夏への扉(猫用)- クリ散文(批評 ...4*05-8-11
寓話_注文の多い料理店- クリ未詩・独白605-8-10
★141_コウエン- 貴水 水 ...自由詩405-8-10
☆199_ツブヤキ- 貴水 水 ...自由詩105-8-10
ガラストゥ_ガラスヒール- ソマリ短歌13*05-8-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36