耳元で
指に巻かれた髪が
音もなくほどかれるとき

少しの沈黙が欲しくても

あなたは
何事もなかったように話をつづけて
僕は
一語を味わうゆとりもなくて

また
その髪が
 ....
天使ってさぁ


背中に羽生えてんの
ずるくない?
手があんの
ずるくない?


俺なんざぁ
手が羽なのによ。
僕は自分を殴る
力いっぱい殴ってみせる

僕は殴られ
僕を殴った手も殴られ

そんな僕を
あなたまで殴られたような顔で見いる
あなたを誘って

映画でも観たいけれど

観たい映画がないんだ


あなたを誘って

食事に行きたいけれど

誘いたい店がないんだ


俺は自分がいやだと

何だかんだ ....
どこか寂しい目をした

あの人が好きだった

今はどこにどうしているか

わからないけれど


どこか俺に似ていた

あの人が好きだった

綺麗な思い出だけを残して

言 ....
なにげなく肩に手を置かれて
無理すんなって言われた
たったそれだけのことで
我慢してたはずのことが
ぽろぽろとこぼれはじめる
無理なんかじゃないって
言おうとしたのに
あとからあとからあ ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
冷気のようで
霊気のようで
炎のようで
誰かに似てる

どこかでお会いしましたでしょうか
そのとき私はどんな歌を口ずさんでいた?

引き出せない記憶の方が多いんだ
携帯電話で話しながら

「近くのはずなんだけど、、、わかるようにスッキップしてみて」
と言われて正直にスキップする僕は
どうしょうもないバカだ

そんな僕を見て
君が笑ってくれ ....
鏡の色が
鏡そのものの色でないと気づいたとき

透明で書かれた文字が
読めるようになりました

そこには
「在る」
と書かれていて

それを読むことで
はじめて鏡に映ることができ ....
横たわる詩人に砂を投げ入れよテロリストのかなしみ知らぬなら

閃光のあとに残りしひとがたが刻まれており道路の上に

欠落を埋めないこと背を伸ばしカクテルグラスごしの詩の文字

血のにじむ指 ....
61. 櫛  ジーンズの尻ポケットに櫛を挿す少年好みしクリームソーダ
62. マスカラ  フライングクロスチョップで翔ぶ距離が年々落ちるミルマスカラス
63. タクト  真夜中に少女はホンダタ ....
  {引用=今も変わらずに花の名である人へ}


  きっと気紛れに入れたのでしょう
  桜の花びらが
  はらりと、
  不意に零れ落ちたので
  もうどうしようもなく立ち尽くしてしま ....
33. 墨  靴墨で顔を染めたるシャネルズの日々懐かしむ田代まさしよ
34. 家族  輝ける春を吾等に!明日7時「北の家族」で合コンします!
35. みじん切り  玉葱も香奈もセロリも由紀ちゃ ....
房総の海からテトラポッドを投げ入れたのは私です。
ごめんなさい。
スマトラ沖までがつながっていることに気づかず
海をあふれさせて。

今日はウミネコがやけに激しく鳴いていましたので
責めら ....
昼休みのくじ引きで スカを引き
揚げたてコロッケを買いに 事務所の外に走り出る
その道をふさぎ 立ちはだかる二人のおじさん
「湯島青銅はどこですか?」
「信号を渡って 左に行って ぐるりと回っ ....
昔住んでいた家の近所の円柱形のポストから
私に 手紙を出したいんです




近くには小さな神社 小さなトカゲが住んでます
土を掘って数センチ グレーの粘土質の柔らかい土が現れて
ころ ....
眼球になりすましたピンポン玉
瞳は油性黒マジック中太でなぐり描き

金魚になりすました蒸し餃子
ふやけると全部仲間に食われてしまう

心臓になりすました腕時計
興奮しても安定した鼓動を刻 ....
小さな裂け目から指を突っ込んで
くるんと裏返しにしたら
醜い縫い目を隠して
つるりとした裏側の私が出てきたけれど
少し形がいびつです
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
聖夜には

森の大きなもみの木たちが

お空を支えているんだ



その枝という枝に

世界中の子どもたちが

靴下をぶら下げるものだから



プレゼントでいっぱいに ....
一番必要なのは「お金」なのだそうです

防寒具や薬が足りないとか
被災地の人がニュースで言っていても
支援物資の仕分けという
二次災害が起こるとか

夕べそんな話をネットで見て
今日、 ....
 僕は最近、自分の事を「岡山の白い豹」と呼ぶのに凝っている。
 と、言うのも単に白い車に乗っているからである。

 …昔から僕は物事を大げさに言うと、よく言われるが、この年になっても治らない。
 ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、

見ているだけでは
かからなかった暗示は  せつな
私を滑らせる

あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
夢の中で道に迷うと目覚めなくなるって本当?
って彼女が訊くので
ルルルと笑ってごまかした

蓋し彼女の顔に見覚えがあるのは確かだ
しかし果たしてそれが
そうです

シスチンとシスチ ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
僕の背中に羽根はある?
背中に触れて確かめる勇気がない

ここは独房
臆病が足枷
窓越しの空を見上げる

もしかして羽根は折れてる?
広げてみる勇気がない

僕は空想する
窓の向 ....
かえれるほたるもおりますよ

うちあげられて
なみをあびてはあおくうみほたる


みちてくれば
よけいとおくに

ひくときには
ひかれるままに

はこばれたり
もどされたり
 ....
わたしは
だれのものなのか
だれもおしえてくれなかったので
わたしは文字になりました

そうすると
色々なところで
わたしを使ってくれました

本の中にわたしが居たり
チラシの中に ....
ゆびさきから ふきこむ

ふとくてい たすうしゃへの あい

もぐもぐ して 

こころにやはらかな かぜ

ふきますように

きょうも オーブンの まえにたち

 ....
しらいし いちみ さんのおすすめリスト(1064)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほどかれた髪- ベンジャ ...未詩・独白605-3-9
鳥の独り言- くしゃみ未詩・独白4*05-3-8
僕は殴る- ベンジャ ...自由詩105-3-8
☆190_アナタハ、ヒトリデ…- 貴水 水 ...自由詩405-3-8
☆189_サミシイメヲシタ、ヒト- 貴水 水 ...自由詩105-3-8
我慢- 一筆自由詩3*05-3-8
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7
ウィルオーウィスプ- RT携帯写真+ ...1005-3-7
僕はスキップする- ベンジャ ...自由詩12*05-3-6
存在- ベンジャ ...自由詩305-3-4
カナリアのかなしみ- 白糸雅樹短歌8*05-3-4
途中経過その3- 山田せば ...短歌205-2-26
桜便箋- 嘉野千尋自由詩13*05-2-25
途中経過その2- 山田せば ...短歌105-2-25
テトラポッド- らいみ未詩・独白105-1-29
コロッケ買いに- らいみ未詩・独白104-12-30
赤いポストと遠い夜- 千月 話 ...自由詩8*04-12-22
ニセものたち- らいみ自由詩2*04-12-16
裂け目から- RT自由詩3*04-12-12
十階の家族- たもつ自由詩100+04-12-11
聖夜には- たかぼ自由詩404-12-4
いいじゃん- RT未詩・独白4*04-10-28
白い豹- 藤崎 褥散文(批評 ...9*04-10-23
うみほおづき- つきのい ...自由詩1704-10-18
エスエス橋の上で- たかぼ自由詩1004-10-5
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
窓越しの空- RT自由詩4*04-9-29
うみほたるすくい- 小池房枝自由詩8*04-9-10
■マ○コ映像公開!■- よだかい ...自由詩2204-8-10
しょくもつれんさ- 玉兎自由詩4*04-7-26

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