オモチャ箱には
彩り鮮やかなブロック
そのひとつひとつを
あちこちから眺めては
思うがままに積み上げる


時にはいびつな格好に積み上げては
夏の終わりを告げる土用波に
あっさり崩さ ....
しずかにたたずむ ひとは
風の流れる さやかな笑みを
薄紅色の肌ですいこみ
未練なく放熱し
終りをうちあけて

やわらかに傾いた
音色の日差しにつつまれ
緑は青青と奇声を発しながら
 ....
おかえりなさい、が あったのだよ

ひらけば其処に
おかえりなさい、が あったのだよ


そとから帰って
よごれた手も洗わずに

とってもとっても
温かかったのだよ

 ....
花瓶に茎を挿してこころ病む

病院で病が白くなっていく

触手とりわけ長くひとのふり難しく

森に棲む古老のビーズコレクション

平面になりたくて三面鏡に向かう

手のひらの水滴「 ....
忘れてく?君の名前も星空も 綺麗なコトだけ知っているのに

そうやって淋しさばかり嫌うから笑顔も忘れそうになるのよ

切ないは口癖にしちゃいけないと思ってたんだやっぱ切ない

君いない夏 ....
いつの間にか 鞄に穴が開いていたらしい
どうりで最近 入れた覚えのないものが
たくさんあるんだなと

好き好んでこの鞄に入ってくるなんて
よっぽど物好き
もしくは 穴があったら入りたいほど ....


おいらはみてのとおり ただの灰皿だよ

なんにもしちゃいないのに

おいらを目の仇にする奴に

とう ....
ふわふわが
ふわふわに言います
もっと
ふわふわになる


光が光に目をふせ
渦の生まれを見ます
ふたつ
生まれた


ほつれ
ほどかれる指が
からまわりし ....
ふと遠いところへ行きたくなる

通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声

親指と人差し指についている二色のチョコは既に乾いた

表面のぎざぎざが消え無秩序になってしまったアポロに「ごめんね」

四文 ....
箱が並べば町となり
箱が詰まれば家となる
箱の中の箱の中にいる部屋人は
空が舞い込むことを願っている
ざっぱーんとコンクリの上に金魚鉢 ぜんぶぜんぶ流してしまえ



ぱくぱくと撥ねる蹴る飛ぶ何を待つ 君の意思ではどうにもならない



じりじりと焼けつくものは太陽と 見まがう誰か ....
その階段は
まぎれもなく階段であった

手入れの行き届いた草木

光を反射する 白の像

そこは
入り口にも満たなかったのだ

まぎれもない階段の途中
この両目は 
 ....
長雨の続く夕刻の水溜まりに影が映ることは
ない。泥水のように濁るわけでもなく、清水
のように色も無くすべてを透過するわけでも
なく、それは雨水と呼ばれるものと酷似して
いる。事実、それ ....
青空ではさんで食べる人間味サンドイッチは夜空の口に


教科書の意味を持たない言葉らが飛び立とうとする深夜のふるえ


君のことだけで育てたまっしろな花は胸ごと焦がして枯れた

 ....
わたし

(現象する
音声に燃えていく
{ルビ紅=くれない}する
空ろな現存の呻き
青ざめる{ルビ夜=よ}

鋭くかげる新月に
引かれる心音のにじみは
血管を震わせて
蒸発してゆ ....
種子が私を追い越そうとしている
それはとても嫌なことなので
速度を上げる
と、背が少し伸びる
冬に逝った人の名を
夏の終わりになって
帳面に書き足す
遠くが見えるということは
かわ ....
さいころで赤い数字を出し続け越後湯沢へファンタジアだよ

鉄道の速さでビール飲んでます 君と同じの胸焼けしたい

体表に雪をひとひら身につけて魚は出逢う 生臭くない

子供だった君は縄跳び ....
夏が去っていくと
雲の足音が聞こえたりする
道程はうっすらとひかって
わたしの側で
秋はひとりでに語りだす

もの音は静かに出会ったりする
さよならの方角がすこしずれてたりして
ときど ....
わたしの身体は三日月の野原です
このなだらかなカーブは
どのみち受け入れるための
情報を得る手段であり
触角のようなものです
屹立と振動が描く
幾重にも連なる波状のはしっこを
数千億もあ ....
子どもらしい

白くて黒いキャンパスに

秘密が全部書いてあった


配布された

青春表を切り取って

回数券みたいな幸せ ぎゅっと握りしめる


夢から覚めたとき

 ....
わたしの海を
二艘の舟が進んで行く


その行き先を知らず
遠く岸から眺むれば
白波の軌跡だけが
刻の経過を物語る



少し空に近い場所から
海と舟とを見下ろして
航路の果 ....
言葉は、からだとともにある。

私がいる限り、声は絶えない。










※(私は私であり、私でもある。)
あなたが卒業して

もう半年

今も

クロスシートは

太陽でいっぱい

あなたの影すら

みつかりやしない
自転車置き場の
かたすみで

セミたちが吹きだまる

かさかさと
枯葉のように転がって

閉じない瞳で空を見る


川沿いの
桜並木が手を振った

親猫は
いぶかる子猫を ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
さくら かんざし
あかねの 鼻緒

ねむりの いわおに 
腰かけ
仰ぐ 


ちり ち り りん
金魚の尾ひれが 
風鈴を蹴る

ちり ち り りん
黄色の帯と 
左手 
 ....
なずさふなつことのはさらさらと
なづさふなつことのはさらさらと

流れることのは 指をすりぬけてゆく
つま先から伝わる水温
ひんやりと冷たい感触
ひきさかれてゆく
目を背けて すくいとる ....
はぁ〜い♪

順番に並んでぇ〜(笑
街の中で

伝説の少女は
鴎と一緒に銅像となって
海を見つめている


その光景は
通り過ぎた夢のようにも見えた


今度同じ夢に会ったら
きちんと名前を付けて


 ....
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