母よ、
 あなたが逝ってから4回目のお盆が来る。
 冬のその日
 あなたは目の前で痰をつまらせたような
 ごぼという喉音をしたあと
 静かになった。
 ああ、この瞬間(とき)、母は死んだ ....
ぼくたちがみた

いくつもの風景は

今にもあふれそうなのに


それでもぼくたちは

未来をみようとしている
むじゅん、って
じゅん、って
たとえば

コンビニ花火を終わらせる
水面に
じゅん、って

もう 二度と

きらめいたり
しませんように

かなしいまぼろしを ....
この果物は新鮮だが

どこを切っても死の匂いがする

困ったものだ

と思ったら自分が死にかけていた
「気がついたら天井のあたりにふわふわと浮かんでいて
 自分自身を見下ろしていたんです
 ああーこれが体外離脱というやつだなーって
 ちょっと面白くなって家から出てみたんです
 きれいな月夜で、 ....
帰ってくるよ
夏が帰ってくるよ
この火で埋められた季節に
死者たちが帰ってくるよ



ただ白いだけの変な鳥がいます。暑い夏の日差しを受けて、きらきらとその翼が輝いています。飛んでいる ....
夏雲がゆっくりと渡ってゆきます
手をかざしても よくは見えないけれど
僕らの記憶は 眩いあのあたりで
いまも青空にまみれて 遊んでいるんです
今日も額に汗を滲ませて
門前払いは覚悟の上
蝉の鳴き声しか聞こえない
住宅地のあちらこちらを歩く私は一匹のありんこ

無数のピンポンを押して
ようやく玄関のドアは開いて
満面の笑みと話術 ....
ロウソクを吹き消すほどの
大っきなケーキじゃなくても

「おめでとう」って
その笑顔

嬉し涙になる

きみが一緒なら‥

最高のプレゼント
暑いのに起きられない
体から噴出す汗で
寝巻きもベッドも布団も
何もかもびしょびしょ
電話が鳴っても
知らない
チャイムが鳴っても
知らない
そんな
一人の部屋で

夜も昼も
 ....
 あなたの首筋はいっそう細くなり
 顔には凝灰岩が多くなる。
 また体重が減ったよと力なく笑うあなたに
 私は何と答えたら良いものか。
 84歳まで生きたと、自分の家系では知る限り4番目か5番 ....
ヒュー シュッパーン パッ パッ パッ パッ パン

          たま〜や

夏の宵闇を貫く大輪の華

ラムネの瓶に沈んでいく

        タップ タップ タップ タップ ....
どうしたら此処から翔べるのか
そればかり考えていて
けっきょく何処にも翔べなかった

次々と羽化する蝶たちを
横目で見ながら
葉陰に守られて留まって

安穏

すがるような言葉 ....
ある日の夕方
ポチは神妙な顔をして
私の前におすわりをして
喋りはじめた

ねぇ。
ボクはずっと前から考えていたのだけど
どうして人は平気で人を傷つけたり
いがみ合ってみたり
 ....
青空に流れる雲
川辺に座って ぼやりと眺める

いつのまにか 消えた雲は
懐かしい風 を 運んでくれた

いつからか思い出せない
力 になりたかった あの頃
今はきっと こう願う 心  ....
霊媒師「ううーっ」
未亡人「あなた、あなたなの?」
霊媒師「い、痛い…、足…」
未防人「足? 足が痛いのね?」
霊媒師「あなたが踏んでいるんです」

霊媒師「ううーっ」
元夫「良枝、良枝 ....
列島改造論をぶちあげた田中首相はロッキード疑獄で政権を譲った
これを禅譲とは誰も言わない

日本列島沈没に関しては小松左京氏が詳しく述べている
大型バイクが活躍する話だからとても気に入 ....
無数の星たちが歩く

そらをみつけた
存在が
邪魔になるなら
風になるしかありません

あなたが
哀しまず
過ごせるようになるのなら

さわさわと
木々が揺れて
緑が街を
すり抜け

何事も  ....
からんころん 慣れぬ下駄はき参道を
          ふたり腕組み 初めての夏越


水あそび はじける笑顔 子供らの
          足もと日差しに照らされ{ルビ七色=なないろ}
 ....
言わせてはいけないと
思い続けていた言葉を
言わせてしまった

苦しそうに飛び出したその言葉を
もう一度押しこんであげられなくて
ごめんね
どんなに薄めても
悲しみは消えませんでしたから

少しずつ明日を
塗り重ねてゆこうと思いました

悲しみは複雑すぎて
はじめとおわりの区別もつかないけれど

晴れわたる空に喜びは
 ....
月の欠片を集めて

ブレスレットを作りたい


あなたのために


愛しくて

夢に見て

口では言えなくて

風に託す


人を愛することが出来ないのは

寂し ....
シャン シャン シャン

私の心は銀の鈴

あなたが付けてくれた

銀の鈴


どんなに遠く離れていても

お互い呼び合えるように

お互い思いが伝わるように


いつ ....
みずいろに
きえた
ほたる
なつの
まぼろし
さんかいきのあおぞら
楽器を
カーペットの上に

下ろす音を聞いちゃいけないかい?


行きつけのサイトの
あなたらしく
打ち解けた、近影に。
僕は
お前は
何をしている



僕の隣で君は高く昇っていった
君は僕よりえらくなった
こういうのは名誉な事らしい
うれしいか
うれしいか

でたらめに 
 ....
もし僕のマワリを吹く風に

色がついていたら


たくさんの場所で

数え切れないほど

なまえをもたない

色に出会うだろう



そのとき僕は

シロツメクサの
 ....
うらやましそうに見ていたら
「じゃあ、少し上げる」
その人は言って
端っこのほうを千切って
ちょっとだけくれた
辺りを見回すと
端っこのほうをもらって
喜んでいる人もいる
わたしは端っ ....
ふかく
ふかく

おのれをすいて
やいの
やいの


おのれをすいて

おのがぬくみを


はらはらと
はきだし
くぅとなるくらい

はきだし



わが ....
しらいし いちみ さんのおすすめリスト(1064)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
母よ- あるふぁ自由詩305-8-10
always- アメウ自由詩9*05-8-10
コンビニ花火を買いにいこうか- umineko自由詩7+*05-8-10
即興詩- /////自由詩405-8-10
寓話_不可解な死_30- クリ未詩・独白3*05-8-10
帰ってくる夏- 岡部淳太 ...自由詩16*05-8-9
夏の天辺- 塔野夏子自由詩12*05-8-9
昼休みのラーメン屋にて_〜ありんこ営業マンの夏〜- 服部 剛自由詩8*05-8-9
スペシャルデイ- LEO携帯写真+ ...2*05-8-9
夢ばかり見ていた- チアーヌ自由詩905-8-9
父よ- あるふぁ自由詩305-8-9
*夜空*- かおる自由詩8*05-8-9
風になれなかった- 落合朱美自由詩9*05-8-9
犬的思考- 落合朱美自由詩9*05-8-9
白昼夢- 珠李自由詩4*05-8-9
寓話_降霊- クリ未詩・独白4*05-8-9
島国沈没前夜祭- あおば未詩・独白2*05-8-9
- アメウ自由詩5*05-8-9
風になる- umineko自由詩5*05-8-9
夏の終わり- 秋扇短歌3*05-8-8
いけない言葉- スプート ...自由詩15*05-8-8
空色の絵の具- ベンジャ ...自由詩17*05-8-8
@6_ブレスレット- 貴水 水 ...自由詩305-8-8
@5_銀の鈴- 貴水 水 ...自由詩505-8-8
君に- 草野大悟自由詩6*05-8-8
会うときはいつも厄年- 吉岡孝次自由詩105-8-8
戦場- HARD自由詩3*05-8-8
シロツメクサ- アメウ自由詩7*05-8-8
端っこ- チアーヌ自由詩1005-8-8
しんこきゅう- かぜきり自由詩5*05-8-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36