青く広がる海を見下ろして
「ああ、青いんだな」って思えたなら

指を静かに動かして
「ああ、生きてるんだな」って思えたなら

それは紛れも無い
ジュゲムの証拠。

釣り糸を垂らしなが ....
太陽は誰が奪った洪水のようにまばゆい詩歌たちいづこ?


ゆうえんち、どうぶつえんにすいぞくかんみんなほろびてしまえきみとか


ぼくはもう崩れてしまう塔の上きみの手首を紫にして

 ....
(ゆーきや、こんこん…)

めずらしく降った雪のおかげで
妹は
はじめての雪だるまをつくりました

あんまりまるくないところが
妹の性格と似ていて
思わず笑ってしまったことを
今でも ....
東京は
私たちの隠れ家だった

誰も私たちを知る人などない街で
なにもかもを忘れたふりをして
ただのオトコとオンナになるための
狭くて大きな隠れ家だった

東京タワーも水族館も
 ....
ふたりは出会う
雛連れの野鴨憩う山郷の水面は茜に染まり
 

  ほら手をつなご
  これから暫くふたりして
  同じ水脈を流れ行くのだから


ふたりのささ舟は
透き通る冬の気象 ....
なっちゃんだって
辛いこと、悲しいことあると思うよ
みんなが寝静まった頃
こっそり泣いてるのかもしれないな

それでも朝には
こんなに笑顔


自分も頑張ろうと思う
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
久しぶりに三人で手を繋ぐ
いつもより寒い冬
汗をかいた小さな掌は
どことなく妻に似ていた

歳を聞けば指で
三本や五本を出していたのに
今では両手の指すべてを使わなければならない ....
冷たい北風に煽られ
凍える霙に打たれても
白樫の木は黙して耐え抜く


容赦ない吹雪の最中
総てを失う事の恐ろしさに
怯えてはならない
大地深く張り巡らした根の先より
明日への滋養を ....
おまえがほんとうのことを口走る度に
鳥の翼から羽毛がぬけ落ちる
世界はやせ細り 目に見えるものすべてが
絵に描かれたものとして溶けてゆく
たとえば可哀相な妹が
人に知られぬ速度で後退する時
 ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
満水の夜に
感覚をとぎすませながら
無数の魚が泳いでいる
距離と、位置と、
上昇する体温と、
そういうものを
止めてしまわないように


蛇口に口をつけて
あふれ出すカルキを吸うと ....
 ララパイ。揺れる小船。
 あら、引き波が随分強いのね。
 これで、アメリカに行ける?


 スモーキン・ミズ。
 ここは湖ですよ。
 そんなに遠くへは行けません。


  ....
言の葉は葉っぱではなく{ルビ刃=やいば}だと気づきもろ刃を鞘に収める

無軌道に暴れる言の葉{ルビ吾=あ}の脆さ突きつけられても歌は止まない

今更に向き合う作業はじまってもう逃げられぬそうと ....
呼ぶ声は誰のために
呼ぶ声は誰のために
遠くから来た人は家を建てた
終(ついえ)の住み処に
なるとは知らずに


往く人は誰のために
往く人は誰のために
墓碑に添えられたコップ
 ....
そこまでの旅にでるから軽く言い私を置いて見えなくなって

本心を語らない君かくなるは心理テストを出すしかなくて

髪をとく君の指先もてあます君がとく髪切り落としたら

ちりぢりのこころを繋 ....
青のお墓で悲しむことはありません

白の立ち姿を遠目で映します

赤のお空で産声は響きます

黒の後ろ姿を光で焼きつけてください


あなたのいた砂の層が
うららかに音を奏でて
 ....
 現代詩フォーラムでは投稿した詩に共感していただいた方よりポイントを頂戴できます。それは、詩の言葉を通じて心を通わせ、思いを共有していただいた証であり、とても大切でありがたいものです。ですから、その方 ....  おはよう。昨夜はよく眠れたかい? 夢の中で、変なものに追いかけられて、脅えて目を覚まして、朝食を食べながら、その夢がもしかしたら詩に使えるかもなんて、君は思っているかもしれない。
 それとも、こん ....
嫉妬心 要るか要らぬか 量り掛け 柿の実色に日は暮れて
通学路に残ったチョークの○も滲む頃
街中の電線にたわむ百舌たちは
嬉々 嬉々と啼いて安堵する

それを羨む秋の傍らで
きみに書きあぐねている手紙は
お決まりの挨 ....
まずはこちらのショーケースをご覧ください。

数多くの思想が並んでいます。

お好きなものをお買い上げください。

お一人様2点まででお願いします。


そしてこちらの棚をご覧くださ ....
淋しさの屋上に幽かな
夕焼けが照らし続ける赤い星

病んでしまった日記帳や
駅前の木々までも染め抜く
きぼうをすてたら
おわりがこない
かなしみもこない
いきだけのこるから
いきをする
だいちにくちづける
でんぱのてがみをまつ
まちつづける
こない

きぼうをすてたらいけない
せ ....
寝がえりの数だけ夢は裏がえる



またひとつ積もり重なる雪まなこ



煌々と言葉は眠りを遠去ける



見も知らぬ機械の生まれを語る夢



 ....
#41

 吐瀉物は
 パッ
 と散って
 花が咲くみたいに
 路上に開いた
 
 深夜
 2時40分



#42

 (大阪弁のイントネーションで)
 ワタシの主食 ....
ずつうやくを飲んだ
はんぶんだけ
やさしさでないほうを


恋は終わったのではなく
けっきょく始まらなかった
もう春だった


つながれたこいぬが
ねむたそうにあくびしてる
み ....
■うしなわれたきよらかなものたち

{引用=
君の土地。

その本はこの短い言葉で始まる。
「山の絵本」、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/A ....
浪速の三輪かつらぎ号
{ルビ囂々 ....
靴紐がほどけて
その存在を見せ付けてくる

埋められるための空白は
ただ待つことしか出来ないのに


生きることを言葉で表現できたなら
どんなに幸せだろう
もしそれが可能なら
生き ....
しらいし いちみ さんのおすすめリスト(1064)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ジュゲム。- 仲本いす ...自由詩4*06-1-31
elephant- 本木はじ ...短歌906-1-31
さよならの雪だるま- ベンジャ ...自由詩3*06-1-31
東京- 落合朱美自由詩32*06-1-30
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白樫物語- 恋月 ぴ ...自由詩29*05-12-31
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夜明けの水位- 望月 ゆ ...自由詩57*05-12-10
あまり- 如仁自由詩305-11-23
かなつかいかたなつかい- 一代 歩短歌4*05-11-20
Far_song- 大村 浩 ...自由詩11*05-11-18
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量りの量り- 汰介川柳105-11-4
十一月のブーゲンビリア- 銀猫自由詩13+*05-11-4
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眠り枯らして_- 木立 悟俳句805-11-3
フラグメンツ_#41〜50- 大覚アキ ...自由詩4*05-11-3
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浪速の三輪車- あおば自由詩5*05-11-3
白い空- 自由詩5*05-11-3

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