みたすものではなく
うめるもので
うめつくされた
まいにちは

うめるものを すてて
みたすものを
そそがないと
もとには もどらない

わかっては いる

それでも
みたす ....
そうなんですか
わかりました

ドアがしまる やさしい 風
眼が覚める 眠れない

もう どこまでいったかな
いまからでも 間に合うのかな

もし 君にあったら
なにを ....
草をはむ靴音を
幾度となく確かめて
渇いた枯れ葉の上に
柔らかい音をたてた

それ一枚ずつに
言葉があるかのようで
カサコソと囁いては
木漏れ日に揺れ
風に流されもする



 ....
『空虚』

 淋しいと
     上目遣いに
          霜焼け両手

『歓喜』

 甲高く
     笑うその声
           耳に響けど

『温かみ』

 ....
第1章 『世界にひとつだけのラムチョップ』

とあるところに、とてもとてもラムチョップが盛んに食されている村があった
ラムチョップ畑、ラムチョップの滝、ラムチョップショッピングモール。
とにか ....
小春日の
短い夕まずめの頃
風を追いかけて橋を渡っていくと
軒下に
うり小僧
てへっ と笑ってはにかむあいつ
ずんぐりでっかい目玉を
ぎょろぎょろさせて
うりのような顔つき

月が ....
なんという事もない 日曜の昼下がり

公園の野原の片隅

ポコーン ポコーンとボールを追う

カシャクシャと落ち葉と戯れる犬

こどもらの華やいだ声

透き通った青海原に
 ....
諦めることを諦めてしまえば
誰でも抜け殻になれる


枝をはなれた枯葉が
落ちる途中で宙返りをする


もしも諦めることを忘れることができたなら
何度でもその身をひるがえしてみせよう ....
話に尾ひれがついて
泳ぎだす速度で
泳ぎだす
身体にあたると少し痛く
自分の血はまだ赤い

眠たい目を擦りながら
恋人のだらしない口元にキスして
唇から溢れたものは
唇に戻る ....
瞼(まぶた)を閉じ
安らぎに抱かれ
ゆっくりと
ゆっくりと
呼吸する

やわらかく息を吐き
おだやかに息を吸う
くりかえし
くりかえし

やわらかく
おだやかに
息を吐き
 ....
しんしん
冷たい 蛍光灯
冷たい 磨り硝子
朝の それらの冷たさの
白い薄荷を
しんしん



ああ 恥ずかしい
氷の前触れの指先はなんだって
まだこんなにも赤い?

 ....
このパンフルートの音色で
君の過去を知る事が出来るとしても
僕は知りたくないし

このパンフルートの音色で
ふたりの未来を覗く事が出来るとしても
僕は覗きたくないよ

昨夜からの冷たい ....
ぼーん ぼーん
内側から鳴り響く
真白いカルシウムの固まり共
ぼーん ぼーん
時を記すのではないのだろうに
余計なものを剥ぎ取った痕
ぼーん ぼーん
そこは特に空っぽだから
音が共鳴し ....
唇の皮を剥く癖が幾つ夜を重ねても直らない

横に居る誰かの顔色を窺って
「飽き飽きしてる」
と言われるのを怖がっている
こちらもそう言ってしまいそうだから
窺っている

ほの白い布団
 ....
白鳥が飛来していた

初雪の予感漂う十月下旬
懐かしい湖面に
白鳥が飛来していた

渡りは
これから本格的になるのだろう
湖面には
ぽつりぽつりと
数えられるほどの小さな群れ
 ....
太陽の溶けた樹液が
母星を 取り込み

枝の上に 果実を成す

宇宙飛行機には 乗れないけど
かじりついたら

行っていない星はない

この実すべてになるために
巡りきた 
宇 ....
ただひとつのことを

何百通りに 書いてみても

ただひとつのことは

ただひとつのことに

すぎない
サンマがぐんぐん泳いでいます。

サンマが群れを成してぐんぐん泳いでいます。

サンマは海を泳ぎます。

サンマは海を遠くの方から

反対側の遠くの方まで泳いで

そうやって一生を ....
   入眠


夜を行く 夜行列車の端から端まで
眠れないという あなたの背中を
私の恋を知る 二年の黒髪で覆い尽くす


やがて 足が滑らかに滑り落ち
月の無い夜を 黒豹と翔け行く ....
泣きたいんだ
でも
どんな風に
悲しんだらいいのか
わからなくなっちゃった
言葉の陰で泣くのはいけない

それならば言葉の上に突っ伏して
泣きなさいと月は言う


果たしてそんな事が僕に
出来るのだろうかはまだ分からない

一息で詠えるフレ ....
テーブルに突っ伏していると
教室を思い出す
騒がしいクラスメイトの声
10分の休み時間

顔を上げ現実に戻ると
雨が降っていて 
久々に歩きたくなった


誰もが傘を広げて
顔の ....
人と争うように働いて
話す気にもなれず
押し黙ったまま一日を終える

仕事帰りの公園のベンチ
あたたかいゆげで慰めてくれる
たこ焼を食べていると
目の前の通りを
なかなか客に呼び止めら ....
けんぽう、てのにはじえいけんがめいきされるらしくて
ヨコスカ、てとこにはカクがやってくるらしいよ

蜜柑を剥きながらテレビを眺めて居るらしい、僕の
足先で手繰り寄せ広げた本日ニュウスペイパァ
 ....
シワにならない柔軟剤は
弛めの脱水の後
しわを伸ばして畳んでから干さねば
結局
シワになるのだった

この世の魔法は
何かしら条件や裏があって
そのため
純心なわたしは
物事の裏を ....
秋時計の振り子は密やかに
行きつ 戻りつ
たった一人の呼吸では
遮るものがない

少しずつ白くなり始めた町で
掌にほうっと暖をくれるのは
燃料のぎっしり詰まったストーブではなく
ほんの ....
あたしは女優だとあんたは言うのだった
あんたが起きる3分前ちょっきりにいつも
あたしは目を覚ますのだった
鏡をみてもその二人の姿は映らずに
目を細めてようやく輪郭が見え隠れするぐらいだった
 ....
無いものをねだる小さな子のように 母は泣きたり飯冷めぬ間に

玄関の灯り帰らぬ人のため灯し続ける湿る手の母
部屋に突然インドがやって来て
勝手にインダス川を氾濫させるものだから
部屋は水浸しになるし
大切にとって置いたものも
すべて流されてしまった
これは何の冗談だ、と
食って掛かっては ....


にいちゃん
わたしな
どこへもいけへんねん
うばすてやまにすてられたみたいや
ほんよんでるだけやねん
夕暮れ
わたしは掃除しながら
聞いていて

そんな今 むかし
 ....
しらいし いちみ さんのおすすめリスト(1064)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みたすもの- こむ自由詩5*05-11-3
悲劇はあまりにたくさん下ろされた優しい愛です- KE自由詩105-11-2
言の葉- LEO自由詩5*05-11-2
雑句集- 仲本いす ...俳句2*05-11-2
ラムチョップのおはなし。- 仲本いす ...未詩・独白4*05-11-2
うり小僧_笑う- けんご自由詩505-11-2
*雁渡り*- かおる自由詩5*05-11-2
枝をはなれた枯葉は宙返りをする- ベンジャ ...自由詩6*05-11-2
- たもつ自由詩1405-11-2
海の鼓動- イオ自由詩7*05-11-2
正しい色素- A道化自由詩805-11-2
パンフルートと秋鮭- 恋月 ぴ ...自由詩12*05-11-2
白い音- 唯浮自由詩1+*05-11-2
仕様の無い癖- 錯春自由詩2*05-11-2
白鳥の湖- 千波 一 ...自由詩16*05-11-2
果ての果実- 砂木自由詩10*05-11-2
ひとつ- こむ未詩・独白2+*05-11-2
銀河系のサンマ- ブルース ...自由詩4+*05-11-1
フランケンシュタインの夜- 千月 話 ...自由詩17*05-11-1
_。- とうどう ...未詩・独白9*05-11-1
言葉- 松本 涼自由詩7*05-11-1
流してしまえば- 自由詩4*05-11-1
白いゆげ- 服部 剛自由詩23*05-11-1
Days- あめ自由詩105-11-1
柔軟剤から紅玉- 蒼木りん未詩・独白405-10-31
ほんのふたり- 銀猫自由詩10+*05-10-31
昨日の今日- むらさき自由詩4*05-10-31
母のこと。- 杉田蝶子短歌2+05-10-31
小詩集「書置き」(九十一〜一〇〇)- たもつ自由詩29*05-10-31
かなしい帝國- 石川和広自由詩11*05-10-31

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