すべてのおすすめ
不調になって7年
心も連れられておかしくなって
ここまで言っておいて
心配されたいわけじゃないんだ
僕は散々もがいてきたけど
一番聞きたいのは
愛する人が自分に悪影響だったら
どうす ....
はじめましてって
私のこと覚えてないんだ
胸がチクリとする
エキストラのような存在
だめだ泣きそう
あの日の私の声
届いていなかった
運命を感じたのは私だけ
うわの空で会話するあな ....
足元で油蝉が腹を見せて静かに死んでいる
目からの距離が遠くやけに小さく見える乾いた亡骸
その隣に腕時計を外して寝転び
同じように静かに死んでみたいと思う
誰がが通報した真夏のサイレン
十数分 ....
真夏の太陽の下を幾組かの親が子の手を引いてゆっくりと歩く
子は親の腹あたりに額づきながら物悲しそうにゆっくり歩く
親や引率者、関係者たちは微笑をたたえている
葬列のようにゆっくりゆっくり進むがそ ....
日ばかりで
葉がみえない
三ツ矢サイダー塩素のプール
麦わら帽子はどこ
探している
霧積まで
百日紅のみち
消費期限ぎれの
サクマドロップスの山を
走っていた
....
半月の
白い薄雲に
まぁるく円か
取り巻かれ
薄っすら真白く耀き在り
ただただ綺麗だと
夜の天空を仰ぎ見て想い、
もう少し りらっくすらっくす!
苦痛苦悩はお互い様々だけれどね、
....
この夏の夕べ、
斜光の残響に染め抜かれ
真青に暮れなずむ天空仰げば
外にあるもの余りに美しく
もはや外にあるとは想えずに
内にあるも内にあるとも想えず
暮れなずむ真青に ....
眠い時に眠るしあわせ
憂鬱を忘れる時間
シェルターの中にいる
夢でシミュレーションして
現実に還っていく
眠れ眠れ眠れ
泥のように
眠れ眠れ眠れ
泥のように
{引用= ....
鴨が一羽、二羽、三羽
四羽目は遠く遠く向こうにいる
夏の青空が美しい
ただ、狂った夏であるには
違いない
この川は暗渠を抜けて
特段鴨が多い川ではないが
地元では
その川を鴨の川と呼ん ....
○「SNS情報」
過激なことや
極端なことほど
伝わりやすい
○「夏休み改革」
子どもたちの夏休みを
短くしようという案は
ないのだろうか?
学校に行っているほうが
健康面でも学 ....
ガス燈の灯る、
光の街は
地図にない
ヴィヨンの橋影が
夜の流れに
揺らめいている
街行く人も
名を伏せた仮面のまま、
濡れた石畳の道を
忙しく
通り過ぎた
裏通りの女も ....
さようならの時、楽しみ 楽しみ
だけども、どこか? 寂しく 悲しい
戒めの時を、受けずに 去るのさ
なにを残して、立ち去るのか?
雨が止んだら、空は晴れ
何事もなく、人は行く
最後の言 ....
青空は深いが、
こまかいことにとらわれている私は
つまらないのであった。
とらわれないようにすることにも
とらわれないようにするには、
今ある問題と向き合うことだ
もちろん
バランスをと ....
半月を過ぎる未だ手前、
夜陰の上弦引き絞り
闇に閉ざされた弓の
残りの弧 夕刻から
薄っすらと今に黒光り
浮き出し円を描く折 、
想い一にして人の脳髄に
影踏み落とす自我それ自体
....
何度目かの絶望なのに慣れてはくれない心
部屋は散らかり
心そのままのようだ
心が歪み
体そのままのようだ
誠実になれる曲をかけて
力をくれる香りを焚いて
立ち上がる
誰もが何か ....
森はうすい木漏れ陽
誰知らず湧き水が澄みわたる
泉の
閉塞した世界に生まれる
山女魚は けして他の暮らしを知らず
夢さえもみず
泉に生きる
存在は、認識の果て
山女魚には街 ....
昨日まで秘密にしてたこと
秘密が秘密のままでいれなくなった日
僕だけの秘密が二人だけの秘密へと変わっていく
私のどこが好きと尋ねる君
答えを用意できずに「全部」と答える僕
照れな ....
目を伏せて話しても
心のまなざしを感じる
そんな関係でいたいね
見るものすべてに傷つくから
いつしか伏目がちになって
あなたの視線は地を這って
たくさんの蓑をまとっているよう
....
受信機は今日も空っぽです
天気は晴れ 時々 鉄の破片
流れ落ちる 身を梳くような
鋭い 言葉に 気をつけましょう
空は その様相を変えたとしても
美しさを 損なうことはないのですよ
あ ....
未来の道筋 自ら司り司られ
沈黙の凝縮の一点と向かい合い
、
動きは時は止まり留まり続け
チンケな卑小な私事から解き放たれ
五年だけ時を共有クロス離れ愛
しっ ....
若い人がファミレスで
たわいない話を
楽しそうに盛り上がる
そこに30年前の
ワタシがオーバーラップする
お年寄りが公園のベンチで
物思いにふけてる
今と過去を味わう
そこに30年 ....
システマティックに確認できないこと
人間の目視の職人技的正確性と
人間の目視だからこその不正確
今日もいくつもの瞳が瞬きを忘れて
行ったり来たり
大切なことは0と1の隙間にある
....
青空の青に
染まるこころ
ここだけが
深い静けさに
満ちる
・
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
もうさ
何もかもを
楽しもうと
観念すればいい
どの道行くのなら
・
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
本当を知るのが恐い
わたしたちを
グリーンスパイクは身を震わせて
時に火の息を吐き、
ふり落とそうとしている
ただ振り落とされないために
回転するスパイダー咲きの
....
○「私の愛する旦那様」
出世もできず財も築けず
平凡な夫だけど
一生懸命に働いてきた
その働きに免じて
「私の愛する旦那様」
一度はそう呼ばれたい呼ばせたい
たとえお世辞でも
指輪 ....
ゴミステーションで
水色の捨て金魚を拾った
可愛がってください
という手紙が添えてあった
水槽も金魚鉢もないから
洗濯槽で飼う
上から覗き込むと
金魚は驚いたように
奥深くに潜 ....
四角い顔によく似合う
四角い眼鏡によく似合う
視界良好よーそろそろ
まちのしかいは
眼鏡のレンズ
魚眼が見る
マサキ
まわるコンクリートから
目のはしでとらえる
四角い眼鏡が運ば ....
傘を忘れて墓参り
傘のありがたみが身に染みる
動物で傘を作ったのは人間だけだ
傘は家となり槍となり宇宙船になった
問題を克服したのは傘なのだ
傘を忘れて墓参り
ずぶ濡れが祈りに気合 ....
干潮のなかに私は立ち
潮のなかに流されてしまったものを
ひとつひとつ視ようと眼を凝らすが
衰えた視力で捉える事はできず
曖昧な記憶に縋って其れらを視ようとする
突然 消えて逝ってしまった ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26