すべてのおすすめ
ママに抱っこされて
家路へ急ぐ
ママの胸から
暖かい心持ちが
上下に揺れるたびに
私に伝わる
ママのやさしさに
包まれ
夢ごごちに泳ぐ
ママの ....
落ち葉を拾うように
拾ったことはないし
腰が痛いだろうけど
わたしは手を伸ばし
やっぱり落ち葉を拾うように
わたしのやり方で
宇宙で星を拾いながら
考えるのです
随分 ....
足枷が外れた日
少しうれしくて
少しこわい
取り戻した自分が
大丈夫なのか
自信を取り戻すには
まだ時間がかかるだろう
環境が変わっても
変わらないものがある
何かが消えたとして ....
○「良医」
評判のいい医者とは
丁寧に診て
丁寧に説明する
医者のことであろう
○「医者と患者」
今診てもらっている医者を信じられなければ
医者をかえるしかない
不信感を持つ患者は ....
時間が止まったとき
カーテンを開けて夜の街をみおろして
ふと
生きているってことが
俯き笑うしかないゲームみたいなもんだなと
ふと
想ったよ
プロフェッショナルは悲しみなんて ....
空が広いことは知っている
空の広さを感じる場面はそんなになくて
空に虹が架かるのも知ってる
虹を掴むような高台に上ったことはなくて
僕が向かう毎日は
誰かが作った毎日
夢 ....
今宵の月は、
とてもうつくしい、
まるで君の繊細な顎のように、
ぼくにはとても愛おしい、
まるで小鳥を捉えるように、
ついつい捕まえてしまいたいんだ、
こおろぎの歌を
聴く
合掌
この魂といういのちと共に
生きている
私の
体は
いずれどの道
死ねる
その日まで
生きる
小さく小さく
満足しながら
この道を
歩いてゆく
....
私の脳髄に
鈴の音鳴らし
響き続けるもの
今に私の意志に従い
思考の言葉を形づくり
改めて私なるもの
この肉体に
担われ保っていること
蚊帳へ入るが如きすれば、
にほふ蚊取り ....
この夏は海に呼ばれた。
思っている以上に癒しが必要だった。
波の音のピアスは砂浜に落ちていて、
夏色に輝く蝶は深呼吸を担っていた。
この海は幾星霜波と風が象った
遊び心と神秘に満ちたメッ ....
〇
トウモロコシ畑が黄金色にキラキラと輝いている。一粒一粒の実から潜望鏡がのぞいている。死んだ者たちが小人の幽霊となって、一粒一粒の実のなかから潜望鏡でのぞいているのだ。百億と千億の ....
その神殿の石柱は見上げれば雲まで届くらしい
見上げたら脊骨が折れそうに曲がって私は魚になる
そのまま神殿の在る洞窟の足下の水たまりを
魚の私は泳ぐ
そのすぐ横を大きな踝が通り過ぎた
大きな神 ....
パパの背中は
海より広くて
空より高い
おんぶされて
私はしばしの
大人の身長
見えるものは小さく
遠くまで見晴らしがよく
大人の気分を満喫
早く大きなって
パパを ....
黄金の虫が炎に包まれ
檻の中から飛び立った
見学していた子供達の間から
歓声が上がった
黄金の虫はドーム状の硬い天井近く迄
舞い上がりふらふら堪え揺れ
すっと力尽きコンクリートの床に
....
子供の頃はガキ大将がいて
なんでもかんでも奪って胡座をかく
ガキ大将がそのまま大人になって
大声を出して
人々の関心を集める
そうして国を転がしはじめた
なんでもかんでも奪って胡座をかく
....
グレタの船は火の道を往く
十戒のように海を割り
水面すらない中空を
それでもグレタの船が往く
ジャンヌ・ダルクのように
ドラクロワのように ....
七億をすぎる人の
文字への想い
親の願いを込めた
自分の名前すら書けずに
字を読むことすらできない、少女は
母からの手紙を読んでもらいました
詩はいつも文字や言葉を媒介す ....
かくしたってだめ
ものいわぬもの
ものいいはじめ
消えていく
図書館の温もり
大好きなお母さんら
とっくに去ったし
しったふりしたって
だめ
ほらもう
あるものあるもの
....
月と太陽ではどちらが、海思いだろうか?
水面に映る我と我が身を見て、戯れに酔うナルシス
カモメとジェット機では、どちらが空思いだろうか?
飛翔飛躍を遊泳のように愉しむ、陽気とスリル
ウクレレと ....
シャッター商店街
賑わっていたのはいつの頃だろう
よくかまってくれたおばさんは
今何をしているだろう
丘の上から見る街は
まるでジオラマみたいだな
廃れた景色はなんだかつまらないな
....
いつもの食べるペースを
ゆっくり、ゆったり、スローに
味わい深く
身に染みるこのうまさ
いつものシャワーを
ゆっくり、ゆったり、スローに
湯船に浸かり
芯を解きほぐす
いつもの ....
昨日産まれたばかりの吾子は
わたしの横で寝ている
なんてかわいいのだろう
産毛のような髪の毛
耳も口も鼻も小さいけれど
とても精巧に作られていて魅入ってしまう
閉じられたまぶたの中でどんな ....
築年数四十年を過ぎた中古マンションで
今夏暫くの間、我が家でも玄関ドアの脇に
宅配弁当業社の貸出しボックスが
配置されるようになった
すると挨拶を交わすご近所さんから
「 ....
恋愛ものムービーを見せて
観たアッフリカ部族の人に
感想聞いてみたならば、
あの人たちの食ってたランチが美味しそうだった
と一言 、
何だか理由も分からず可笑しくて
僕も彼女も互い ....
あなたの上で羽ばたく
それがあなたへ与える効果は
あなたがどこかで
誰かに影響を与える
そうやって次々と伝播する
地球の裏側まで
だから今夜飛ぼうよ
遥か遠くを目指して
but ....
夏、街は
もぬけの殻になった
開け放たれた窓
ラジオから流れる雑音
駅前からも公園からも坂道からも
人はいなくなった
がらんどうの街路を歩く
私もまた空っぽになっていく
視 ....
{引用=
青い青い水面に溶けこんでゆく、
眩暈、
ふたりの抱擁、
時計の長短針が、
零からいきなり三十になったように、
逆さまにはっきりと映りこむ、
ふたりの不定形、
まるで半透明のゼ ....
Ⅰ.
夢はすべからくすべすべとしたまるい顔
ひとよんでのっぺらぼうという名の妖怪
さそわれて、肩たたかれて、ふりむけば
人まちがいだろうけれど「なんかようかい」
夜空は月の目玉を ....
思いやり
教養
知性
話
目には見えなけど、
感じることのできる
愛
いつの間にか
遊ばなくなった
あの子
何しているだろう
かくれんぼして
見つけないまま
帰ってしまって
そのまま
会わなくなった
あの時あの子が鬼だったら
まだ今でも遊べた ....
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