すべてのおすすめ
女の完成は早い
男の完成は遅い
しかしジジババの道は長い
そう遠くなくやってくる
ババの境目に
何を思うか考える
離反する兵を見る
指揮官の気持ちではないか
ガタガタ言 ....
よく体育会系の男子が
バイトでホモビデオに出て
それが後々バレて
騒ぎになるということを聞くが
別にホモでもないのに
金の為に出演することも少なくないらしい
それを聞いて
鎌倉御成町 ....
どろんと下弦の月、
黄白の輝き放ち
この真夜中に 死に絶えゆく
無数枝分かれしたイノチ達
息の絶え絶えを
見守る威容異様 、
それぞれの抱える過去
何を知ろうか 否、全て識る
囲う ....
死の弾が降り注ぐ
またはじまる
消えてなくなればいいのに
また繰り返す
遠い国の出来事と
やりすごす
目の前の米で
思考は消される
止むことは止む
きっと止む
空に青が戻っ ....
自分の人生が映画だったら
まだ半分もいってない
なのに席を立って
映画館の外に出ていきたい
ポップコーンもジュースも
買ったのに食べても美味しくない
見てるのは自分だけ
時々 ....
誰もいない 僕がいる
僕がいない 誰かいる
耳を塞いでも
声が聞こえる
音はしないのに
裸足で駆けだした長靴のそこから
見よう見真似でメモリアル
ごきげんよう
逆さまの空から
....
○「一生」
今日もまた一日
今日もまた一日
と
齢を重ねていく
○「安眠」
ぐっすり眠れた朝は
何かいいことが
ありそうな気がする
○「駐車場」
今駐車場が一番怖い!
眼 ....
貴方の軌跡を辿っても
私はあなたと会えないけれど
貴方の心に土足で入らせて下さい
その中で 一際鈍く輝く星を
飾らせてください 私の心に
貴方の言葉を辿っても
私はあなたになれないけれ ....
ことあるごとに抽象的でないものを抽象的だと文句をつける
それは表現てあって抽象ではないとなぜわからないのか
嫌がらせがしたいだけなのか
はたまた節穴なのか
人の詩を指差し笑えばそれでいいと ....
二億ドル払うと宣言したとたん二億ドル要求された
日本人の命と引き換えにテロリストにケンカを吹っかけ
逆に標的にされ泥沼にはまる日本
あくまで人道支援だとしどろもどろに言い訳しながら
もし本 ....
脳髄に
絶えず影踏みしつつ
自らを貫くもの、
この私と云う意識の
舞台にて
その生動スル想い
響キ聴く
過ぎゆくものノその根音 、
残響させては
絶えず絶えず逃れるも ....
絶望は急勾配
先はずっと下
落ちるわけにはいかない
ここから離れようとする
立ち去る時の土煙が
さようならと言ってる
力の限り
足で蹴る地面
心の限り
腕を上げる天に
声割れたカラオケ終わりの朝帰り
朝の月みたらなんだか涙目で
失恋を一瞬忘れた涼し風
わからずに息を吸い込む野の匂い
タイトルを《朝の真水》と名づけ ....
心当たりがないことを
指摘されて戸惑う
それは本当だろうかと
疑ってみるけれど
自分が思う自分と
他人から見た自分は
イコールにはならないようだ
意識のないところでも
自分を発信し ....
わたしは愚か者
今日まで気づかなかった
神が耳元で囁いてるのを
聴く耳を持たなかった
わたしは彷徨う者
行き先を知らずに佇むだけ
神が道を指してるのに
見 ....
遠くにみえる島並みが
心を軽くしてくれる
この身を撫ぜるそよ風が
微かな笑みを浮かばせる
生きてることは気持ちいい
100%そう云える
生きてくことで夢叶う
1000% ....
浮遊する染色体
活性する細胞が規則正しく時を刻む
活きているという実感
身体の隅々で感じる悦び
あらゆる毒菌が精神を蝕んでも
駆け巡る循環液の流れを止めることは出来やしない
脳 ....
なんだろう
ほうっておくと
色んなもの倒れてく
自然と自ら
ぱたんぱたんと
細やかな音立てて
逆さまのまんま立って居る
蓋口だけ青く鮮やかに
透明側面の湾曲し
す ....
人柱は今もまだどこかに埋まっているだろう
切腹をして内臓を取り出したり
斬首刑
エキセントリック
今の時代の死刑も
未来から見たら
風習は形を変えながら
人間の精神に寄生する ....
葬儀を終えたあと
母が腕の中に抱えた父の真新しい骨壺が
カタッ・カタッ。となっている。
黒喪服に身を包み
草履をつっかける母の歩調と重なって
(すまない。すまない。)と
泣いて ....
神さん
仏さん
ありがとうさま
今の今
腕時計を見ると
午後三時三十三分
もちろん
今も過ぎてゆく
こころを
生きるのは
悲しみや苦しみ
そして
喜び。今は亡き
次兄は
お ....
全部何から何まで良い人なんて一人もいないように
全部何から何まで悪い人も一人もいないんだよな
朝日に苦しまなくなって
でもどこか空虚さが残る
朝食
それを吹き飛ばすような
詩をくだ ....
スムージーを飲んで
朝をピンク色にしてみせる
夏の光がこの部屋に入り込み
想像をはるかに超える暑さが
今日もまた砂漠のような街へ
私を誘う
だから朝はスムージーを飲ん ....
屋形船に乗りたい、と
あなたが言うので
わたしは台所に
船着場を作ることにした
ホームセンターや森で
材料を集めて
冷蔵庫は多少
使い難くなったけれど
何とか船着場が出来た
....
建前と本音が
ずれる時
建前で賛成しながら
本音では文句ばかりの僕を
許さなくていい
建前で綺麗事を言いながら
本音では下心ばかりの僕を
許さなくていい
外側じゃなく
内側 ....
此の空漠の地に
影像だけ現れては壊死し続ける、
絶えず垂直に降り注ぐ霊雨
、
人の魂に永劫の眼を刻み込みながら
魂の内に宿り今一つの生動する思惟の
人の心眼見開かれる ....
わっと沸いた群衆の
笑い声が刺さる
関係ないのに
関係ないからか
苛立ちを覚える
さみしい
だけだろうか
仲間に入りたいかといえば
嫌だ
暗澹たる気持ちが
重症化させる
誰かの無 ....
人は狂う、なぜ
太陽がまぶしかったから
くらくらする
そうね、熱中症ね
原初、女性は太陽であった
なるほど、おまえのせいだったか
そんなことないよ
大丈夫だよ
ちょっと ....
梅雨の晴れ間に
見たことのない虹を見た
太陽の周りにくっきりと虹が囲む
「縁」と「円」が同音で同義語のような
丸く温かい「和」と「輪」と「環」を点で結んで
カーブを描いて 輝きが踊り ....
おとつい買ったばかりの
ミドル丈のレインブーツ
人気のない舗道に目をやりながら歩く
おおきな水たまりもへっちゃら
雨はアジサイの植え込みを揺らして
色づく花房に打ちつける
....
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