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花だから咲いたらすぐに散ります
誰かが言いました

わたしは薄いうすい一枚の紙です
折り鶴が言いました

わしは古いふるい一本の木だよ
仏像が言いました

ぼくは孤独でまぬけな人 ....
木のかけらと
あたたかい水が
午後と夜の境いめに
蒼い浪となり流れ込む


錆は子らの名をくちずさみ
鉱は荒れ野に伏している
陽を転がす指や指
流れの内に華やいでいる ....
【こめる】

ちいさな人が ちいさな声でいった
「あさがおは かさ みたい」
くるくるたたんでいる花は かさみたい
雨の日にひらくと かさみたい

ちいさな傘から
ぬー ....
         160404

ピロートークという言葉が流行ったことがあったなと
遠くを見るふりをする
きのうはどこにもありませんようと歌った人もいて
朝焼けの中にワインを浸して
トース ....
測れない
計れない
量れない
ものをはかろうと
脳は身をよじるが
生まれたのは不肖の子ばかり
どれ一つ それ一つでは
役に立たないものたちを
手妻よろしくこき使い
広げてきた
安心 ....
 私の永遠の旅人、桜の季節を軽々と飛び越えて初夏を待ちわびる君よ。
 届いた手紙には、すでに爽やかな風の匂いが沁みついていたのだ。
 それはまさしく五月の風。しかし君の無理難題には答えられそう ....
そういうことか
海も空も
まるいんだ

どれくらい走ったろう
眼前には海があり
道端には 菜の花と桜が続いている
ふと 同じところを何度も通っているような気が
して
 ....
百均で買ってきた
ミニチュアの黒いうさぎは
手のひらに載せて
選りすぐろうにも
どれもみな
哀しくなるほど同じ顔
同じ姿勢同じ表情
どうしてこんなに正確に
大量生産できるのか
まるで ....
霧吹きのような雨はふかみどり

胸の奥まで吸い込んで

わたしは森になる

しばらくすれば

じゅうぶんに水を含み

耳を傾ける

彼らは

永遠を指し示すこと ....
明るい灰色の水面が
鳥の声がするたびに震えていた
誰かが落とした柔らかな
容れ物も
静かに震えながら
石畳の上を転がっていた
そこから視線を
ずらすと
小さな島が現れたり
消えたりし ....
幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、

冬を越えるたび
軽くうな ....
             160310

スミレは紫と決まっています
三色スミレは三色だから
ピンクのは無いのではと
わたくしは瞬間的に思ったのです
スミレも現在では品種改良の結果
ピン ....
引越し祝いにもらった胡蝶蘭が枯れた。
それなりに愛情を持って
育ててきたつもりだったのだが
ついに
根腐れさせてしまった。

水をあげすぎるなだとか
暖かいところに置けだとか
星の王子 ....
笑ってほしい
人がいるので
私は笑う

元気を出してほしい
人がいるので
私は元気を出す

私より淋しい
人がいるので
会いに行く

耳を傾けてくれるので
他愛ないおしゃべり ....
         160219
うんこらしょ
いつもの掛け声がします
それを合図に我が家では
テレビのスイツチを入れます
朝のニュースが見られます
タイマー付きのテレビってあったかしらと
 ....
勝てない
その勝負には勝てない
自分より劣っているから安らぐ
その気持ちには勝てない

劣っている人に寄り添って
生意気な態度を取られて腹立たしく思っても
やっぱり劣っているから
泣 ....
どうやら神様はいないみたいだ

と、君が遠くをみて笑うから

やっぱりなと僕も笑った
陽が射せば 雪は溶ける

溶けた雪が 枝に幕を張り

百日紅の 深い爪痕

晴れた空に 水は乾き

哀しみは 消えない
http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5297070#11473220
即興で詩を書くサイト 即興ゴルコンダ仮の今回の御題は【はなして】です。
みな ....
鋳掛屋は大阪付近では昭和40年代まで見かけたのだとネットには書いてある。西暦に直せば1965年から70年くらいの期間、日本国が美しい国から、あまり美しくない、やけに忙しく伝統を捨てて、国土開発の名の破 .... 綺麗事を言ってくれ
この雪の外にも街があると
綺麗事を言ってくれ
この凍てつきは
長くは続かないのだと
綺麗事を言ってくれ
お互いさえ見えなくなる
吹雪
口を閉ざす我々は
い ....
息の白い朝 マックでコーヒーをたのみ
それを持ち 二階で 温かい それを
手に 椅子に腰掛けていた
毎朝いる二人のおじさん ぼんやりと
無職の私たちは体を寄せ合うようにして
海を見たい
寒いことがなければ
今すぐ海を見たい

黒の中に埋もれるのは
よくあることだ
誰も助けがないのも
よくあることだ
“涙を流した分だけ 強くなる”
この言葉を実 ....
大好きだよ

なみだの古里

もう離ればなれ

表面的でもいい

過去形だけど

大好きだよ


増殖していく

あのひとが

あのひとに

僕は敗北した

 ....
吹雪いていたその日
子供のころは犬になって走り回ってた
溶けかけた雪膝が骨を出しては
小さく苦笑い
だんだんと汗を拭い
だるまもう少し頑張れ
頑張れと強く息を吐き
雪が降る雨になる ....
          ---気のせいか


寒桜の幻
枯れ木に薄雲
夜より青い暁は
壊れた月へ注がれよ
舞い散らぬ桜はみな幻
恋の朧は夢幻
点くは幻灯、消えるは焔
火 ....
まだ蕾とも見えない 小さな突起の
春を待っていた梅の枝は 雪の重みに折れる
うららかな鳥の声を聞くこともなく
清冽な香を漂わせることもなく


淀みに映った空は 日に日に冷たく
緩や ....
電線にとまるカラス
黒い数珠のように
とおくで丸く連なる

夕暮れの黒に
まぎれようともせず
ひとりがすきなくせに群れている

だれかが羽ばたけば
みんなとんでゆく
その連なる黒い ....
風を読もうとして
青空の中に人差指を立てた
風上から風下へ
紙飛行機は滑っていった

時を堰き止めたくて
夕焼けの中で小指を絡めた
川上から川下へ
笹舟は忘れ去られた

水面に ....
悲しみで染まる紫陽花
雨を切り裂く国道の音

溜め息で回る風車華麗に
壁に囲まれた部屋薄暗く

孤独の影作る液晶の青空
眩しくて眩しくて

ナイフを捨てた少年

傷付いた心を抱え ....
ガトさんの自由詩おすすめリスト(1233)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なんとなく春だから- yo-yo自由詩7*16-4-7
みどり_うたかた_Ⅱ- 木立 悟自由詩1216-4-6
ちいさな_三つの声_- るるりら自由詩16*16-4-4
スリープトーク- あおば自由詩5*16-4-4
ブルーライトに照らされて- ただのみ ...自由詩9*16-4-2
友へ- ヒヤシン ...自由詩5*16-4-2
指折り数えるクリノリン_- るるりら自由詩13*16-3-28
ベンジャミンバニー- Lucy自由詩21*16-3-26
休園日- 自由詩37*16-3-23
足音が止んだ後- noman自由詩416-3-13
たんぽぽ花粉予報- りゅうの ...自由詩17*16-3-13
ピンク色の菫の花束- あおば自由詩4*16-3-10
枯れた胡蝶蘭- 自由詩6*16-3-2
そういう人- Lucy自由詩22*16-2-19
春が立ちあがる音- あおば自由詩7*16-2-19
勝てない- 鵜飼千代 ...自由詩20*16-1-28
- 颯太@自由詩1*16-1-26
夜雪- アラガイ ...自由詩4*16-1-24
はなして- るるりら自由詩13*16-1-23
鋳掛屋- あおば自由詩8*16-1-20
北国の冬- フユナ自由詩516-1-20
窓の空- 番田 自由詩116-1-20
海を見る- 瑞海自由詩6*16-1-20
なみだの古里- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-20
だるま寒い中ごくろうさま- アラガイ ...自由詩8*16-1-20
寒桜- 凍月自由詩4*16-1-19
冬の香- 藤原絵理 ...自由詩516-1-19
夜のカラス- 朧月自由詩316-1-19
- nonya自由詩17*16-1-19
ナイフを捨てた少年- 颯太@自由詩2*16-1-19

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