すべてのおすすめ
塵屑を捨てる人がいれば塵屑を拾う人もいる。
僕はその間で眺めてきた。
クリスマスには赤い電球の羽根。
僕は公園から煙突の下をみる。
一体何を捨て何を拾い集めてきたのだろう。
窓辺にネコがいる
闇に紛れ部屋を覗いている
近づいても臆することなく
ひげと耳をねかせ目を細めるだけだ

ネコを真似て尾を揺らしてみる
濁点を払うようにはうまくいかない

ネコが跳 ....
ハックルベリーフィンの冒険譚を捜そう
君の風景といっしょに遊びたいんだもの

風の自転車で空を描こうよ
永久に休みなんて来ないんだから
勝手にやすんでしまえばいいんだ

食べる。寝る。愛 ....
緑の下を濃緑が
水のように流れゆく
化石の木々から
止まぬ震動


硝子に分かれる
もうひとつの径
岩穴の向こうの
凍てつく群れ


布 麻
消えかけた火 ....
墓碑銘として刻む言葉は
「愛される資格も適格もなかった」
そうしようと思った
深夜のバスの暗いライトの下で

死にたいとは思わなかった
逆に強烈に生きたいと思った
だが生きたいという欲望 ....
ほとり
ほとりと歩めば
小菊の間から
白黒のぶち猫が傍にやってくる

買い物袋にはノルウェイサーモンと
ブリトロ
メジマグロが収まっていた

サーモンを一切れあげると
ニャァと鳴く ....
雪は降る歌いながら雨よりも静かに

雪は新たなページをめくる
見慣れた場所へ胸いっぱいの息で踏み出すために

冬晴れの鋭さに青く影を曳いて
ぬくもりを一層 切ないほどに




 ....
彼らは殺風景な部屋でいつか許される時を待っている
猫舌の私はそれを笑えない

朝食はトマトで、豪華な食器が小刻みに震えている
ひねもす自問自答を繰り返す
真っ白だった壁と心にはシワができはじ ....
ふと思ったのだけれどね
人間には通気孔が必要だってこと

きっとどれかの上着に入ったままの入場券もいつかは必要なんだ
なくてはならないものなんてそんなにないんだけれども

たやすい自由はい ....
陽鳥 




きのうのことのようだ
逃げ出すように ひとり列車に乗り 海を目指した
行き先は 宮島

宮島のカラスに逢いたくなったのだ
途中 かあかあ
二度ほど 鳥が鳴いた
 ....
 


分厚い雲のはるか向こう
白く明かりを投げてくるのは
まるい太陽

アスファルトに吸い込まれながら
乱れ舞う淡雪
踏みつけようとすると消え
歩こうとすると
視界にまとわりつ ....
夜 小鳥たちは哀しみの巣をつくる
発動機の音がちいさな心臓をふるわせ
人も鳥も水に逃げようとしている
死は同じひろがりで樹下闇を照らし
美しいものの名をわすれていく
冬 かじかんだ指先が ....
  あなたを思うと、
  わたしの心に幾つもの
  穏やかな図形が描かれる
  熱い珈琲をかきまぜながら
  窓の向うの樹をあなたは見ている
  たぶん、世界じゅうのすべてのものが
 ....
歳くった
いつの間にか
歳くった
浦島太郎の様に
玉手箱開けてしまった
いつの間にか
おじいさん
若いつもりが
おじいさん
下らぬことで
悩んでいたら
おじいさん
どうしたもん ....
夜の
一本道
寂しくはない
ただ
星に近づく
私のペンは「あなたたち」を描くことには一切の関心を持ってはいない  * * *

雪は白いから尊いのよ
透明だったら見えないでしょう
ほかの色だったら世俗を纏うでしょう

 * * *

一つの部屋では未明を迎え
東京の骨が窓辺でうたう
(白い白 ....
日差しは入り江を満たす穏やかな波のよう
ちいさな冬も丸くなった午後の和毛のぬくもりに
鉢植えの場所を移しながら
――古い音楽が悪ふざけ
週日開きっぱなしのトランクをむやみに閉め隅へ蹴る
―― ....
風が伝える想いがある
風が伝える死もあるだろう
さびしさもある
かなしさもある
日日のなみだも
やりきれなさも
そして
それらを
きっと誰かが
拾ってくれると
信じること、そうして ....
夜が明ける

東の空を赤らめて

陽が昇る

誰も知らない一日が始まる

泣いたり 笑ったり 妬んだり 

喜んだり 怒ったり 微笑んだり

生きる 生活を営む

始まりの ....
私は悪い人間だ

悪党ではないが悪い人間だ

鼻つまみ者で

嫌われ者だ

悲しいが事実なのであろう・・・

生き辛い・・・
ATMに寄って
壮絶な家計状況に直面して
コンビニで東電に電気代を支払い
クリスマスプレゼントもあるしなあと
曇り空なんて見ないふりしてバス停へ

あたしの仕事って、いつ人口知能に取って代 ....
 漂いの中に浮かぶ船はとても空虚だ。
 空虚は僕の心を浸潤する。
 広がり、閉じる。
 この情緒こそ難破船にはふさわしい。

 水面に移る悲しみを鳥たちが啄む。
 僕は自分が何か勘違い ....
 

ビリビリに引き裂いた
力任せに 泣きながら
それでも気が済まなくて
鋏でジョキジョキ切り刻んだ
その切れ端を 徹底的にシャッフルした
元の形などわからないように
二度と思い出さな ....
「孤島」

樹や動物と共に棲み
助け合うことを知っている
ひとに蹂躙されない
蹂躙しない
等身大の月のひかりにただそよぎ
喜び 哀しみ 反射する
時に痛い波濤をかかえ
消滅を怖れない ....
つかのまの休日に天使がやってきてしばし話をすると
迷走する天界のことやいま抱えている天使間の軋轢のこと

ほんとうのリベラリズムや偽物のプロパガンダの見分け方や
彼?にもいるらしい兄弟姉妹や縁 ....
もう部屋じゅうに
季節が終わる報せが届きます
ネットポートは再び夕空でジャックされ
きっとポケット深く携帯電話にも
微かに振動は繰り返され
むかし聴いたあの唄が
そっと鳴るでしょう
波音 ....
光を打つものの影が
空に映り揺らめいている
二本の穂の墓
影が影に寄り添ううた


切り落とされても切り落とされても
見えない部位は羽ばたきつづけ
音の無い風が生ま ....
冷たい雨音を遮りながら
仕事帰りに紺色の雨傘は
静かに溜息をついていた
鉄道駅に着いたので
ちょうど雨傘をたたもうとして
夜空を閉じるときに
満月がみえると本当はいいのにねと
何か反実仮 ....
この夜に目が覚め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ

そこでは
 私という存在が剥き出しで
そこでは
 私という存在が真っ裸 ....
ガトさんの自由詩おすすめリスト(1214)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ごみ箱- ツノル自由詩8*16-12-9
night_tonight- ひさし自由詩11*16-12-8
丘を巡る冒険譚- 梅昆布茶自由詩1316-12-8
冬と射手- 木立 悟自由詩516-12-8
何もない- 葉leaf自由詩316-12-8
夕暮れ- レタス自由詩4+16-12-7
雪は- ただのみ ...自由詩10*16-12-7
魔法が使えないからって割り切りたくないんだ- カマキリ自由詩616-12-7
入場券- 梅昆布茶自由詩14*16-12-6
陽鳥- るるりら自由詩13+*16-12-6
曇り空の向こうに- Lucy自由詩12*16-12-4
- 白島真自由詩14*16-12-4
穏やかな図形- 草野春心自由詩8*16-12-3
平成の玉手箱- 星丘涙自由詩2+*16-11-28
五行歌- 夏川ゆう自由詩316-11-26
矜恃- もっぷ自由詩316-11-26
東京- もっぷ自由詩3*16-11-25
鈍色の匙- ただのみ ...自由詩16*16-11-23
ある- もっぷ自由詩416-11-23
陽が昇る(生きる)- 星丘涙自由詩6*16-11-23
悪い人間- 星丘涙自由詩2*16-11-23
加速する11月- うめバア自由詩7*16-11-21
漂うもの- ヒヤシン ...自由詩9*16-11-20
パッチワーク- Lucy自由詩18*16-11-19
短詩4篇- 白島真自由詩22*16-11-18
天使の訪問- 梅昆布茶自由詩1316-11-16
祈り- りゅうの ...自由詩8*16-11-16
ふたつ_冬野- 木立 悟自由詩1716-11-14
喋る雨傘と満月- りゅうの ...自由詩11*16-11-14
脱出- ひだかた ...自由詩11*16-11-10

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