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満ちていた
哀しみ あるいは痛みのように
煌めいて
昨日を潤し明日を照らす
零れ 滴り 流れ落ち
さらに溢れ
駆り立てる
とどめる術もない力で
押し寄せる波
こみ上げる欲望 ....
頼まれたら嫌と言えない
自分がその器で無いことを知っていても
頼まれたら嫌と言えない
だから いつでもキャパオーバーで
自分で自分の首を絞めることになる

OK OK 任せておいて
そん ....
羊のいない街などに
住みたくはない

眠れない夜に
数えるものがなにもない

夜中まで起きていて
地球でたった一人になって
季節の星座に笑われる

地上に貼りついているものの
そ ....
白い線につながれた
黒いスマートフォンは
小さな画面を閉じた暗闇に
遠く ぽつねん と浮く
青い惑星の夢をみる
僕は一枚の紙

美しい物語が綴られるはずだった紙
だのに、その表面は虚しい無地のまま
降り止まない雨に打たれて
溶けだしてる



ある晴れた日、道行く人々が
ふいに風に舞う紙に変 ....
  破壊と創造

あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なに・・・


   。




                                     ....
朝の古びた駅舎で
ペンキのはげた屋根上から
剥き出しの大きな電球が
辺りをそっと照らしている

ひとり、ふたり
音も無く通り過ぎ

これから街へ出てゆく、私も
何者かに淡く照らされて ....
呼ばれている呼ばれている
この水の色開けて明るむ空に
アンテナが視界を邪魔しているが
呼ばれている呼ばれている
片足は泥水に浸かったまま
片手は雲を掴んだまま
己魂急かされて

何かが ....
 
朝八時過ぎに冷えた庭へ出る
日差しが降り注いでいる
枯れた葉が散り落ちている

遅れて咲いた花たちが
弱い抵抗を続けている

もう何もしてやれない
バッサリと時間を切り詰めて
 ....
不安で眠れない夜がある
睡眠薬を処方通りに飲んで
朝が来るのを待つだけ
朝になれば不安の正体が分かるはずだから

不安で眠れそうにない夜を繰り返し
もうすっかり不安に慣れたと思っていた
 ....
黒い夜の画布を背に
彫刻刀で刻まれた白骨のように
浮かび上がる鋭い流氷の切っ先が
すばやく流れる雲の切れ間に
瞬時に現れた細い三日月を
祈りのように照らし出し

私が確かに聞いたのは
 ....
暗闇に浸っている
暗闇に酔っている
ゆったり落ち着く
午前二時二十分に

俺は闇と対峙する
三歳から在る闇と
時が消滅していく
俺は闇に沈みいく
凄く落ち着き払い
俺は墜落していく ....
お日様がどこにもいないような雨降りの日
私は体調を崩してベッドの中
看病してくれる人もなく
食事をする気にもなれなくて
1人静かに眠ることにする

子守歌のような雨音が
私を眠りの渦に巻 ....
6月23日

  このからだのなかに
  ながれているものが
  うそ
  にならないように
  てをあわせます



また、6月23日

  ことしも
  まだなんとかひと ....
猫と月は
もともとおさななじみなのに
とおく離れてしまって
それでも
月の胸に猫の痣があるように
猫の瞳に月がいる

ぼくがおきているあいだは
そっぽ向いてるのに
眠りにつくころ
 ....
母さんがせっかく作ったんだ食べて行け

父のひとことに逆らえず
しぶしぶ食卓についた君は
スープを一口
口に入れると
涙をこぼし
絞り出すような声で
ごめんなさい
と言った

 ....
シルクの雨が
詩っている

やさしく語り
諭している

ほそい糸が
秋の景色と重なる

白い線ふりしきる
見上げるそら

やわらかい
まるで母の懐のよう

絹のように
 ....
憧れと郷愁の感情は
対象を全く欠いたままに
どうしようもなく湧きあがり
魂の奥処に垣間開く
渦巻く宇宙の輝きの余韻
響き木霊し流れ出す

そうしてまた、

森羅万象と繋がり合う
止 ....
だれかの手袋が車に轢かれる季節がくるね
あと二十四歩でたどり着く家の明かりは暗いまま

金木犀散らす弱い雨に一つの傘をさす
住宅街の自販機にはまだ温かい飲み物がなくて
裏側に隠れた太陽を待ち ....
公園で

夜のベンチで

おとこがきもちを冷ましている

仕事や人間やじぶんも含めたまわりや未来

おとこがきもちを冷ましている

夜のベンチで

公園で


何度みつめ ....
不思議の森を歩く

ぼくの世界は既視感でみたされ
ぼくの記憶は整理されてたたずむ

ぼくの未来は予感され
ぼくの狂気はひた隠しにされて

ぼくの愛は調整され
ぼくの調理器は壊れている ....
秋なのに夏のような暑さだ

この日の朝は

異国で迎える朝に似ていた


この次元にいる哀しみ

過去のこと

環境のこと

身体のこと

だからこそ感じる歓び


 ....
気持ちがわからない
というのは
愛情が
足りないからである

愛犬家は
飼い犬の気持ちが
手に取るように
わかる

米作り名人は
稲の気持ちが
手に取るように
わかる

 ....
その水は空気みたいにさらさらとしていて
ボクの喉の渇きを潤さなかった
でもその水はボクには不可欠で
まるでキミのようだった

山の上の方から水は湧き出していた
キミは高いところからいつもボ ....
全ての想念をさっさと放棄して
全てのやり残しをさっさと諦めて
ぼんやり朦朧と夜陰に沈んだ
とき
夢も無く記憶の奥の眠り底
宇宙の調和に入っていける
のはなぜだろう?

(目覚めるなり
 ....
この哀しみは

量子や光子いっぽ手前の

自然物の哀しみです

この場合

自然物には合成物もふくみます

この次元にからめとられた

あらゆる存在の哀しみだからです

観 ....
冬は嫌いなのに夏のドラゴンは飛び去ってしまった
いつものように「さよなら」も言わず

いつの間にか空は高くなり
入道雲も姿を消して
来年まで夏のドラゴンは戻ってこない
(来年まで私、生きて ....
カチコチカチコチ
時計の音
カチコチカチコチ
私は男で
カチコチカチコチ
遠くで眠れないあなたは女で
カチコチカチコチ
カチコチカチコチ
時限爆弾を探す警察官たち
三条京阪の駅に
 ....
夜のまぶたは
だんだんに重くなる
(誰かの優しい手で撫でられているから)
歯磨きのミントの香りもなくして
完全にこの世界が閉じられて
安らかな眠りを得るまで
安らかな死というものを
ふと ....
神無月 湖畔の七竈は
たわわに赤い実をぶら下げ
紅葉が始まっている

見上げれば 艶やかな山法師
実は甘くて美味しいが
何故か 鳥はあまり好まず

足元を見やれば
ぴかぴかの山栗が
 ....
ガトさんの自由詩おすすめリスト(1249)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海が涸れる- Lucy自由詩14*17-10-27
OK_OK- 無限上昇 ...自由詩317-10-27
羊の街- やまうち ...自由詩317-10-27
電話のねむり- 服部 剛自由詩317-10-26
僕は一枚の紙- まーつん自由詩10*17-10-22
junk_box- 空丸自由詩1217-10-21
照明灯- 服部 剛自由詩317-10-20
臨む空- ひだかた ...自由詩417-10-20
終焉を静かに見届けたい- Lucy自由詩8*17-10-20
不安な夜- 無限上昇 ...自由詩417-10-18
冬のオホーツク凍えながらたった一度でいい最後に私は意識の勝つ ...- Lucy自由詩12*17-10-17
- ひだかた ...自由詩8*17-10-16
雨音の中で- 無限上昇 ...自由詩717-10-16
フラグメンツ/連音- AB(な ...自由詩10*17-10-15
猫が月と会話をするためのいくつかのピース- AB(な ...自由詩5*17-10-14
ミネストローネの秋- Lucy自由詩16*17-10-13
雨音- 星丘涙自由詩6*17-10-13
中庸の歓喜- ひだかた ...自由詩1217-10-12
センチメートル- 青の群れ自由詩617-10-12
おとこがきもちを冷ましている- 吉岡ペペ ...自由詩1317-10-12
不思議の森を歩く- 梅昆布茶自由詩1417-10-11
Solitude- 吉岡ペペ ...自由詩517-10-11
愛情- zenyama太 ...自由詩117-10-11
青春です。- そらの  ...自由詩117-10-11
午前2時過ぎのおはよう- ひだかた ...自由詩517-10-11
片方の道- 吉岡ペペ ...自由詩517-10-11
夏のドラゴン- 無限上昇 ...自由詩417-10-10
時計- tem8744自由詩1*17-10-10
出航- そらの珊 ...自由詩17*17-10-10
神無月- 忍野水香自由詩217-10-8

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