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元日から仕事をする
少しえらくなったような
いい人になったような気がする
帰り道の
閉店している店をみながら
ふっとほほ笑んでいる
一年中いい人
そんな人は目指さない
だけど
....
むしょうに反省したくなる
日曜日の朝
自分がちゃんと出来ていない気がする
それは君の口癖
テレビを時計がわりにしてみている
毎日は急にとだえる
それが日曜日の朝
罪をつぐなうよう ....
山から
猫のひげみたいな藤がでているね
紫いろのつんつんを
みあげて歩く道は
いつもの道
悲しくても
うれしくても歩く
いつもの道
電線にとまるカラス
黒い数珠のように
とおくで丸く連なる
夕暮れの黒に
まぎれようともせず
ひとりがすきなくせに群れている
だれかが羽ばたけば
みんなとんでゆく
その連なる黒い ....
さよならをいうとき
世界は水平になる
別れるひとはまっすぐ
まっすぐ離れてゆく
いつかまた出逢えるなんて
あるはずがないとおもい
そのひとにそっと
自分の切れはしを贈る
あやまったら大抵のことはおk
そんな考えでもいい?
そんな気分の夜
まじめに生きないって本を
読みながら風呂にはいろう
どうせ朝がきたら
起きるんだし仕事にいくんだし
はみだして ....
うつむく癖があるのです
うわめづかいに空を
ちらっとみる癖があるのです
ほんの少し
確認するだけでそれでいい
あるのだから
空はいつもそこに
わたしは
わたしのなかの光を
信 ....
昼間なのに薄暗い
秋なのに寒すぎる
勝手だね
だれに言うでもなくつぶやいた
少し後ろめたいから
そっとふたをする
私の過去に
私は神をみたことがないけど
だれの仕業か
赤く染まってゆく山が
恐ろしくもあり
くる冬の
白さが恋しくもあり
私の中の
赤も白もまたあることを想う
なんでもない場所の
落ち葉を目に焼きつける
もうあえない
ひととのいちぺいじを重ねて
どこもかもがさむい
この風は
さらわない私を
いいことがしたい
あなたが喜ぶような
なのにわからない
なにをすればいいの
いいことがしたい
ほめられるような
なのにわからない
なにが正解なのか
ぜんぜんわからないから
な ....
私が悪口を言ってたのはあなたのことよ
なんて言えない女友達
面倒くさい
正しいってこともわからなくなる
どうでもよくなる
つきあいって長くなるほど冷たくなるのかな
特に女は
....
本気で怒ることがない
自分がだんだん薄くなっている
どうせ
と毎日言う
おいしくなくても食べるごはんみたいに
いちいちいいわけをする
おふろで
だれもみていないのにうつむく
....
台風ってだれの息
なぜみんな震わせてゆくの
台風ってだれの声
あんなに悲しそう
かたくしめたドアから
しのびよるささやき
心配なのはあなたのことと
おもいたいのはわたし
三年後にはいくつになる?
五年後は?
答えはわかっているけれど
どんな自分でいるのかわからない
昨日と今日
おなじわたしにみえる
中身は同じじゃない?
大木の前できいてみる
....
お母さんとはなすとき
うめられた地雷をときどきふむ
お母さんを怒らせると
いつまでもかなしい
お母さんはいいな
お母さんは自由で
ずっとずっとそうおもってきたんだよ
それがち ....
本の中になんてこたえはない
だけど本屋がすきだ
本と本のあいだに
立つひと ひと ひと
あるであろう心に
さわらないように
避けてあるく
私も本になにかをさがす
つばめはどうして
にんげんのうちなんかに巣をつくるのだろう
だれも住んでいない家にはつくらないんだってよ
わたしはひとりがすきだけど
つばめがいるからひとりじゃない
えさをはこん ....
毎日が当たり前でうめつくされているから
あらがうこともしないでいた
それをひとは逃げというだろう
水分をとらないでいたら
いけませんよ おじいさん
何度いってもとろうとしない
おじいさ ....
優しければいいってもんじゃないけど
時には優しいほうがいい
風はほとんどが冷たいものだから
家のなかはふんわり
優しいほうがいいよ
言葉ってつかわないと
固くなるから
おもったこ ....
生きててごめんなさい
安易に
そんなこと想ってごめんなさい
あやまってすまして
ごめんなさい
あやまるなんてなんでもない
傷なんてついてないんです
生きているから
生きてい ....