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教室
からのばされた
輪郭線にそって
歩いてきた僕らは
消失点にたどりついて
そのまま消えてしまえれば
よかったのにね
世界は
美術館ではないので
美しい絵画は
美しいだけ
途方 ....
くるくると
まわって
まわった先
自転車のタイヤで
水たまりを割りながら
色がまだ
光だったころのことを
考える
人の形をしたものたちが
雑談をしながら
歩いてきて
過ぎる
眼 ....
言葉は盗品
また来て懐疑
カラスは低空飛行を
低空飛行はカラスを
やめようとしない西の空
西は西からやってきて
東へ去ることもないから
西が西で渋滞してる
僕は何かを捨てながら見てる
....
本質的な僕たちが
本質を詰まらせて
ぐうの音も出ない
散乱して
僕たちは
死にたいの前に
生きたいの前に
なんだったか
わからないまま全てだね
洗い髪を
ぬるい風通しが
....
たいそう
お花畑ですね
と
微笑みながら
交わせる日がきたら
みんな
なにもかも捨てて行くような
恋ができるのに
ルールの破り方、忘れたような
大人にも
こどもにも
なりたくはない、な
蒼穹につぶやかれて
白雲のように
自由律
生きることに
うたうことを
忘れないために
夕暮れが
今日か ....
sekai-kan
おっさんの射精みたいに
希釈された
sekai-ken
ワイシャツの首絞める、
感触
世の中はきれいごとだ、っていう了解に
意味もわからず袖を通す
....
嫌いじゃなければ聞いてほしいんだけど。
色は光だし、輪郭は照らされている。
どんなに高い山だろうと、
そのまわりを空気の重さがさらさらと流れていく。
水平線のこちらがわ、
僕らは海の広さ ....
積もるほどに
街は降る
夢の中で駆け回るように
僕たちは
僕たちに
初恋を、いくつも持っている
だから僕たちは
何度でも
壊れることができるんじゃないかな
歩く。感情が、降っている気がする。誰もが、素通りしようとして濡れている。何事も、音速を超えない。感情1号線を歩く。まるで、ひとつの人生を歩くように感情2号線まで歩いてそして、感情3号線が見える頃には ....
拍手を
拍手にしておくための
拍手がある
満員の、コンサートホール
息遣いを
息遣いにしておくための
嘘がある
僕が僕であるための生き方を
僕が僕であるための生き方に
しておくために ....
コンビニの
100円スイーツを食べて
心に膜を張る
むき出しのものに
触れないように
誰のせいでもないことを
誰かのせいにするみたいに
のどがかわいたって
いつも用意されている
....
電子辞書たちに至言はなく
足りないものばかり、あった
セカイ
曇り空には
未だ一つの解釈も与えられない
空腹を
脳が発信するかぎり
食う
食われる
何か素晴らしいものに
なりた ....
指差し指差される
射線の
間をぬって孕む
生まれたくない僕を
生みたくない僕
/埋もれる
街が、降ってくる
人人の声、
靴あと
僕が僕である前に
つきつけられた無用/
本 ....