教壇から頭ごなしに説教をするタイプでもないので
例によって教室を歩き回りながら僕は話す
半年、あるいは一年ほどの付き合いで学生について
何ほどのことが分かるかと問われれば返す言葉もない

も ...
神田小川町から靖国通を歩く四人の詩人

一人は青い顔をして健康の大事さを説きぶつぶつ食べ物の名を呟く
一人は赤い顔をして声高に愛を語る
一人は黄色い顔をして金の儲け話を話す
そして、一人は黒 ...
{引用=



月曜日
欲望の匂いがしてオンナノコちゃんは目が覚めた
窓辺に刺したガーベラは9ヶ月前からとっくに枯れてしまっている
乾燥した花びらは触れると粉になって
オンナノコちゃん ...
今日も聞こえる。
あの声が…「人なんてくだらない。騙せ。裏切れ。嘘をつけ。」
今日もうなされ、
声が出る…「うるさい。黙れ。ほっとけよ。」

僕は、声の主を探す旅に出た。
行く先々で出会い ...
綺麗を飾ればコサージュのような言葉
オーガンジーにシフォン、ローズの多重層
華やかなだけならば、脈がなくても事足りる

赤褐色の壁の向こうへハンマーを打ちつけて
さあ腹の底から泣いてみなさい ...
世の中が 世の中がって捲し立てるけど
蜂にさされたのは君じゃないだろう?
今の君は世界の不幸も届かないほど小さな楽園なんだよ

いざ、君が獅子のような蜂と対峙した時に
ようやく半径2mの世界 ...
はさみで 心を切り裂いて
あなたに半分あげるから
あなたの 半心くれませんか

どうせ
半分以上 あなたでいっぱいな私の心
あなたの空白は私で
きっと埋まっていないから

見上げる夜 ...
なぜ負けなきゃいけないの

そんなことのほうが

そっちの方がむつかしいことなんて

だって

あたりきのお話しじゃないか


富士や蛙やヤマカガシ

負けることがただしいん ...
           100129


鳥のくせに
妹が居る
姉が居る
男が居ないのはなぜかと疑うのは
男だけだろう
雪が降ると寒いと思っていたが
そうでもないと聞き
常識にとらわ ...
人を
喰いモノに、しています


喰らってしまえば
最後は皿まで
自分の指まで
泣きながら

喰らい続けるしかありません

引きちぎって
噛んで
噛み締めて

噛みちぎっ ...
木枯らしが鳥居吹き抜け「おはよう。」と風の 形 でささやく7時 {引用=

とがった影は、みすてられ
切り取る冬の陽を証明する
見上げる円錐のモミの木から
どこまでも つらぬくように
まっすぐに伸びた

疑うこともせず、迷いもせずに
影を作り出し ...
前景化された思考などただの屑だ
弁当箱の隅をつつきながら
やせこけた男がしゃべっている
はて、はてはて、これは
イッタイいつの出来事だったか
胸の奥のわずらわしさに突き動かされ
思想焼けを ...
 一

 大学の食堂でいつものように一人でヘルシーな食事を終えて食器を片づけたあと、生協へ冷やかしに行くと一人の学生から声をかけられた。
 「秋山さん、あの、ちょっといいですか」
 声をかけて ...
明日、地球が滅亡するから
 
賞味期限が切れそうな
冷凍チャーハン食べて
美容院と歯医者の予約はキャンセルして
会社の苦手な先輩に
「明日の歓迎会どうします?」
って念のため確認とって
...
 
 
これからはじまることは
これまでにもあったこと
出会いと別れをくりかえし
僕らはまた少し
遠いところへ歩いていく

足がなくても歩けるのだと
あなたは言った
手がなくても
...
放課後の訓練室で
暇をつぶしていた僕たちを
待ち受けていたものは
熱放射だった
侮ってはいけない
強い熱は人を焦がす
ほら、僕の腕にはシミがついている



なす術もなく暮れなず ...
退屈さを
ごまかさず
指はおいて
静けさはそのままに
胸の辺りにあるものを
すます
決まっていない順番のとおり
ひとつづつ
さいごに
ひとつだけ
なるように
...
知られちまった悲しみに

きょうもめぐみの降りかかる

知られちまった悲しみは

あしたの夕日も選べずに

きょうもこゆきの降りかかる


夕日の福音こだまする

めぐみの雲 ...
俺は何かをこわれているわけではない。俺の何かを演じることができる。そのことがただ、怖い。まだ明るみのある教室の疲れ切った体は、自由を求めて探しさまよう。疲れ切った体の、行くあてだけはない。疲れ切った体 ... {引用=


どうしてか
どうしようもない青が
どうしようもなく在る

私とともに

あなたとともに




どうしてか
どうしようもない
どうしようもなく青

世 ...
夢の中でさえも苦しめられてる。 あたし幸せになれないの? うん、なれないの。 わかってる。 けれどそれでも触れてみたい触れたら何か変わるかもしれないって浅はかな希望。 諦められないところがきっとまだあ ... 良かった、と呟いて
それからまた手を離すんだろう

そしたら宇宙の端から呼んでくれよ

必ず応えるさ、

まだ本当にそこにいればね



ニルヴァーナ、

そこにたどり着こう ...
そうだ
地獄なんだ
ぼくらはこうして
わざわざ
地獄に
やってきたんだ
地獄で
地獄でしか味わえない
地獄的ないろいろを
味わおうとして
この地獄に
わざわざ
やってきたんだっ ...
流した涙の数だけ 強くなれるなんて

うそです
うそです

苦しんだ後は救われるなんて

うそです
うそです

努力で得られないものは
備わっていないものは

泣いても
泣 ...
そうさ
ぼくらはキスをした
みんながもう寝た頃に
電車の終わった線路を歩いて
手をつないで
歩いた道を振り返って
ふたりを遮る
理由のすべてを振り切って
思えばそれが
ぼくらのささや ...
あなたたちのツケを払うために
わたしたちは生まれてきました
だってあなたたちは
こんなことになるとは思いもしないで
よかれと思って
この坂道を
善が何かも解らぬまま
偽善と踊る午前二時
秒針の音と心音が
同期して居心地は最悪

身体の奥の違和感
麻痺してる嫌悪感
引っ張り出せず焦燥感
背景だけは壮観

貴方たちに場をあげよ ...
ロマンチックを演出したりされたりするのは大嫌いである。吐く。悦に浸ってるやつのメールの文体は普通に考えたらありえないストーリーの(しかし目的はそこじゃないのでいいのだが)官能小説の主人公・男の台詞に似 ... スタンバイ、夕暮れ。涙はぬるくなり、あな
たは融解する。手遅れになる前に、手を、届
けられぬままに。言葉は無い、書き起こされ
る文章の中で、葉は散るように。ここは、規
則正しく揺れる箱の中だ。 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
それでは試験を配ります瀬崎 虎彦自由詩5*10/1/29 18:27
四人の詩人……とある蛙自由詩9*10/1/29 17:31
オンナノコちゃん、さようなら手乗川文鳥自由詩9*10/1/29 17:11
声の主逆鱗社長自由詩1*10/1/29 15:26
break reform瑠王自由詩6+*10/1/29 14:52
本能自由詩3*10/1/29 14:08
半心朧月自由詩310/1/29 10:35
夕日が目にしみる吉岡ペペロ自由詩5*10/1/29 10:25
十姉妹あおば自由詩2*10/1/29 9:45
ムシバ、ムなき自由詩2*10/1/29 8:47
かたちことり ま菜短歌010/1/29 7:52
影のない女月乃助自由詩16*10/1/29 6:42
塩水とピーナツ真島正人自由詩1*10/1/29 6:08
秘密荘厳大学文学部済谷川蛍散文(批評...3+10/1/29 5:33
明日、地球が滅亡するからかいぶつ自由詩510/1/29 3:56
塩分濃度小川 葉自由詩510/1/29 3:42
電解質イエロー、あるいは触媒世界真島正人自由詩3*10/1/29 2:05
あてるフミタケ自由詩3*10/1/29 1:55
理由吉岡ペペロ自由詩2*10/1/29 1:24
アメリカへ番田 自由詩010/1/29 0:57
「青」 — ツナ氏へ —まどろむ海月自由詩1+*10/1/29 0:40
あたしの中にゆきちゃん。自由詩210/1/28 23:53
三千世界自由詩4*10/1/28 23:37
地獄ふくだわらま...自由詩210/1/28 23:29
ごはんつぶののり朧月自由詩510/1/28 23:28
ぼくらはキスをしたふくだわらま...自由詩310/1/28 23:28
この坂道を自由詩010/1/28 23:26
偽善と踊る葛西曹達自由詩110/1/28 22:38
アルファ粒子で殺されたい榊 慧散文(批評...3+10/1/28 22:30
スタンバイ霜天自由詩310/1/28 22:19

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