夜が西へ消えた。

待って欲しいと祈ったけれど、
太陽は容赦なく私の影を伸ばした。

どこか遠くでカラスが鳴き、
人々が目覚め始める。

みなそれぞれに思いを抱きながら、
今日も電車 ...
蜘蛛を見た。

ぼくの左手の親指くらいあるんじゃないかな。
階段下の納戸の天井の隅っこで
何本もの長い足をピクリとも動かさず
じーっとしてた。
パパは、一昨日の夜も同じ場所にいたよって言っ ...
晴れ渡った空の青が濃いのは季節の分かれ目だから
あたしは出かけなければならなかった
剥離は目撃しなければいけないのに
お父さんは寝転がってゴルフばかり見ているし
9月さいごの日曜日だからと言っ ...
「あたしはいつか溶けてなくなっちゃうの」とチュパチャップスは言った。
「俺だっていつか齧り尽くされてなくなっちゃうんだぜ」とキットカットも言った。
「そっか、あんたも」チュパチャップスは同情したよ ...
他のどの白い花木にも思わない山茶花だけが降る雪に似てる

結納を終えほっとした友の父「本とマンガは全部持ってけ」
 
落ちたザクロ割れ目ざっくりぎっしりとダリのルビーがのぞいて見えてる
 
...
運命が













扉をたたく













...
※誰か適当な女性の固有名詞を入れて下さい















俺はお前の道を照らす一丁のランプになりたい






...
何も思わない
何も感じない
何も祈らない
総てが無駄だと知ったから
何も話さない
何も見ない
何も聞かない
総てが、辛い事だと知ったから
目を閉じて
耳を塞いで
口を縫い付けて
自らの楽園に舞い戻ろう ...
僕等は思い出すだろう
とりとめもないことだけを
{ルビ機構=システム}の一員に過ぎないという自覚
この無自覚で人は何でもやる
けれどメンゲレの対象認識、その冷酷は
機構に責任を帰せられるものではなく
導き出された個の資質に他ならない
善き ...
テレビはスポンサーの奴隷か
年金暮らしのお年寄りが
日本シリーズを見られない地上波なんて
どんな地上なんだ

ぼくはプロ野球なんか見ないけれど、
巨人ファンの親父が、
見るテレビ番組がな ...
君のいた街を歩けば今の君の温度が僕の体温になる 「詩を詞を志を視を私を刺を死を」

 安易に扱うなどぬるい逃げだろう

「その滑稽さは小1ドリル」

 詰めろ詰めろ

 まだまだまだ

 それ以外の何かを

「何が表現で ...
悲しげな{ルビ表情=かお}から
垂れる蜜に
舌を差し出す僕は
酷く莫迦げて見えている?
生き物が好きなの
命が好きなの
でも物も大切に
したい。

好きだから
知りたいのです。
好きだから
大切にしたいのです。

好きだから
喜んでもらいたい。
好きだから
役に ...
死にたいヤツが死にたそうな顔してると思ったら大間違いでしょ
七福神のようなお顔で笑ってらっしゃるお父さんやお母さんやおじさんおばさん
うんうん頷く鳩だって眠れない午前3時は死にたくなるでしょ

...
意図を孕まない
言葉が
意味を持って
君を傷付けて
ヌルッとした
鯢のように
砂利の上を
ズルズルと
這いずり廻る

深い闇は
無いものとして
そこには在って
有るものとして ...
  1

ロケットエンピツになりたいけれど
あんまりアポロンは遠すぎる
ノートから顔上げて

頭から落ちそうな地下室へ下りて
天井まである古い冷蔵庫に触れ
ナマの中身に話しかけた
...
あなたの言葉を
きかないままにいる私
あなたと
別な世界にいるのでないと
いいきかせる

さみしいとか
そんなものではない
空気がなにも
響かせないことで
私という人間のなにも
...
『LOVE』と叫んでみたところで
返ってくるのは鉛の刃

陰鬱な空を見上げれば
額に当たるのはRed Rain

未来からの使者は
苛々怪獣ばかり連れてくる

『薔薇色』という名のU ...
出席者少ない夏の同窓会懐かしさより新鮮な風

君が持つ哀しい想い取り除き愛が溢れる泉を作る

人気ある生キャラメルの柔らかさ溶け合うように愛はくっつく

てかてかと光る廊下を走る君今日は逢 ...
        静かな窓のまえに立って
       汚いことばをいくつも吐く
      うす甘い空に雲がたなびいて
     鏡のようにつるつるの水の上を
    あかるい色の羽を ...
さえないな、と思っていたら、十月なのだった。
十月のある日はわたしにとってはもっとも重要な節目のひとつの日だ。
だから、こうして、いろいろ考える。
いつもいつも、ひとつの考えが頭の中にある。
...
小さい子どもを間に挟んで手をつなぐ、なんて


最初で最後かもしれない
そう思ったら
なんだか泣きそうになった


明日の保証なんてどこにもないし
想いを伝える日もきっと来ないだろう ...
自分の生まれた意味が見出だせなくて、
自分の生まれた意義が見出だせなくて、
僕は今日も、世界の真ん中で問い続ける。

嗚呼、本当はその問いに答えがないことを知っているのに。


自分 ...
ふと覚めて梨の皮剥く午前2時 いつも一人ぼっちのあなたは
悲しいのっぽさん。
いつもいつも好きなのに
あなたは悲しいのっぽさん。

一人でいないで二人でいてね。

あなたは悲しいのっぽさん。
今日の終わりの夕暮れに
街は開店前の呑み屋のようで
ぽっぽっ ぽっぽっと
灯が灯る

昌平橋から見上げる高架
縄のれんのような柳の木
ぽーっと灯る提灯脇に
昭和の夕暮れ 宵の口

...
iphoneをさわる君の
ピンクのマニキュア
しろい指

左手でiphoneを持ちながら
右手の人差し指で
慣れないフリック入力

地図をつまんで大きくする
つまんで大きくする
大 ...
僕は高杉修
名前はまだない
修やんと呼ばれて
どれくらい経っただろう


僕は高杉修
名前は知らない
随分長い間
この呼び名で覚えられている


僕は高杉修
名前は付 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ガタンゴトンさつき自由詩1*10/10/20 22:16
蜘蛛とチェルシー自由詩0*10/10/20 22:12
少女詩 さいごの日曜日salco自由詩6*10/10/20 21:52
真夏の菓実佐倉 潮自由詩110/10/20 21:52
十月夜の四方山話小池房枝短歌6*10/10/20 21:21
ルードウィヒ?知らねぇなTAT短歌3*10/10/20 21:13
あの頃に書いた詩自由詩5*10/10/20 21:04
_詩月自由詩010/10/20 21:02
共有吉岡孝次自由詩210/10/20 20:59
メンゲレsalco自由詩2*10/10/20 20:53
テレビはスポンサーの奴隷かはだいろ自由詩010/10/20 20:01
遥かなる人黒田康之短歌110/10/20 19:49
嘲笑、だがそれはまだ甘い222自由詩010/10/20 19:31
夜誰ひち自由詩1*10/10/20 19:21
生物ペポパンプ自由詩3*10/10/20 18:44
クーデターカチキ自由詩410/10/20 18:10
Oz自由詩110/10/20 17:40
タマシイの地下室ゼロスケ自由詩010/10/20 17:40
音の無き道朧月自由詩210/10/20 17:33
空想科学小説うずら豆自由詩1*10/10/20 17:33
出席者夏川ゆう短歌210/10/20 17:32
穏やかな日はるな自由詩410/10/20 17:24
十月散文(批評...010/10/20 17:09
あたたかな夢ゆず自由詩2*10/10/20 15:58
悩み敬語自由詩110/10/20 13:35
夜中トキハ スス...俳句4*10/10/20 11:08
のっぽさん。ながぐつ長靴...自由詩110/10/20 11:02
街の灯……とある蛙自由詩14*10/10/20 10:14
iphone壺内モモ子自由詩210/10/20 9:59
改名寒雪自由詩110/10/20 8:49

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