広い道路が
真ん中に通ってる

右には
白い塔
左には
黒い塔

そして喫茶店

ひとやすみ
ひとやすみ
乗っている飛行機じゃなくて
遠くを飛んでいる飛行機が落ちる
夢を見た

空は高くて
青空には白い雲
飛行機って雲の上を飛ぶのだと
知ったのはもちろん初飛行の日だったけど

たくさんの ....
遠くの方で
電話が鳴っている
わたしはベッドの下の
深いところまで潜って眠っているから
その音に気がついてはいるけれど

電話を取らなくちゃ
わたしはなんとか浮上して
電話を耳に当てる ....
別れるつもりで
にこにこしている
もう愛していない
というよりも
最初から愛していなかった
謝っても仕方ないけど
それでもわたしは優しいから
「もう愛していない」
って
お話するつも ....
ビルの向こうに
巨大な虹が出来た
たくさんの兵士
虹を滑り落ちて行く
楽しいカーチェイス
壁をぶち壊して
君の側にいるよ
ねえ嘘はやめて
こうるさいわたしの
心の中で
ランダム再生してもいいくらい
あなたはステキ
夢の無い子供が
夢の無い大人になった
夢の無い人生
そこは荒地じゃなくてお花畑
とりあえず平和
平和が一番 ....
あなたのために
わたしの肌は温かい
沼の上で首を竦めて眠る
冬の水鳥みたいに

爆弾を仕掛けたビルが
崩れ落ちるときに降る白い粉を
振り払い
振り払い
必死で走るあなた
上など見ら ....
たんぽぽ畑でたんぽぽをたくさん摘んで
たんぽぽの冠を作ったり
たんぽぽの首飾りを作ったりして
夕方になって
空を見上げても
まだ明るくて
いつまでも明るくて
ほっとしていたら
そこへ
 ....
これまで
たくさんの爆弾を投下してきたけど
いよいよ
これが最後の爆弾になりそうだわ

名残惜しいけど
もう
落とすしかないの

ねえ
夜景は
きれいだった?
あなたと二人
倉庫の脇で体を寄せ合って
雪の中
白い息を吐いていた
わたしにもあなたにも
大粒の雪が積もっていた
それでも動けなかった
動きたくなかった

あなたのおかげで
世界に ....

家の前の道路はアスファルトで覆われていなかった
雨が降ると水たまりが出来て
長靴で入って行って遊んだ
夏の前

学校を休むと
斜め隣に住む同級生が
授業の内容を四つ折りにした白い紙 ....
何を考えているのか
さっぱりわからなかったので
別れたはずなのに

なぜか毎年
年賀状だけが
律儀にやってきた

母は
それを見るたびに
面白がって笑い
わたしは
ちょっと渋い ....
薄いビル
民家
靄のかかった空気
嫌な匂いの雨上がり
吐瀉物
黄色い線の内側
ガム
看板
現実さえも
キラキラしたものが
上に登って行くのを見てた
ふわっとして
とてもハッピーな気持ちになって
生きたくて
キラキラしたものを見ているだけで
こんなに幸せなんて知らなかったから
床に足をつけ ....
雪の日は
音がしなくなる
そうしていつのまにか
幼い頃に戻ってる
いつもうちに帰りたくて
どこへ行っても泣いてばかりいた
お母さんが大好きで
世界は
まだ白くて
投げてよ
こっちに
液体

あなたの笑顔に撃ち抜かれちゃった
なんて
悪い冗談

氷水は飲めない
きらいだから
熱いものもダメ
猫舌だから
常温がいい

常温がいいよ

 ....
つまり
どうだっていいんだってことを確認するだけの思考回路
わたしはもういいかげん
大人になってしまったので
バカらしいことばかり増えて
「そんなのどうだっていいんだよ」
って言うためだけ ....
ねこがいなくなった
遊びに行ってると思っていたのに
帰ってこなくなった
家族はみんな心配した
一週間経っても帰ってこなくて

保健所にも連絡した
交番にも連絡した
近所の人にも話した
 ....
夢の中で空を飛ぶ時は
最初ちょっとだけ体が重いんだけど
ぐいぐい飛んで行こうとすれば
なぜか遠くまで行けるようになる

「だから、練習しているの」
と話したら
あなたは
「お前ってずい ....
不意打ちみたいに
恋をしてしまった
もちろん地獄の日々だけど
叶わない恋で良かった
叶えばすべてを壊してしまうし
いろんな人を不幸にするから
なんて理由で
我慢できるなら
それは恋じゃ ....
これは現実ではないの

片側6車線
あなたが飛ばすローバー
もう別れましょう?
あなたのために
女をすることに疲れたの
もう
ひとりで眠りたい

きれいでいたいの
幻想を保ってい ....
ほんとのことなんか何一つ言わないって決めてる

どうだっていいことばかり言ってる
どうだっていいことはたくさん言える
話題にはこと欠かないし
「お前って面白いなあ」って思わせて
話を詰めて ....
どうしてあんなに楽しかったのか
もう思い出せない
青空
柿の木
白い雲
板の間から見上げた

空気のことを覚えている
ちょっと冷たくて
遠くで
バイパスを走る車の音が
聞こえた
 ....
洗面所で
鏡に向かって
髪をブローしていた
そのとき
ああ
もう一本手があったら
こんなとき
洗面所の掃除も一緒にできるのになあ
なんて思っていたら
背中の方から
手が生えて
わ ....
この部屋は
血みどろです
ふわふわのハムスター
食べかけの菓子パン
ぐつぐつ煮える血みどろ
ねえここでわたしたち
ちゃんと生きて行こうね
それはあなたの白目だと思います
超高速道路をとりあえずアルピーヌで
ジュースがぶ飲み
猿のおもちゃを放り出せ
フライパンの中身をぶちまけろ
それはあなたの白目だと思います
グーチョキパー
 ....
恋人がいない夜
野菜炒めでごはんを食べて
他愛無いテレビを見て
ビールを一本飲んで

未来の恋人に
電話をかけてみる
かかとのケアをしながら
うちにはコアラもいないのに
ユーカリの木があります
暖かいオーストラリアから
日本の東北地方へやってきた
寄せ植えにちょうどいい大きさだったの
さんざん使用したあげく
花壇の一部に鉢植えの ....
わたしがまだずっと若くて
恋を信じていた頃のこと
大好きな恋人に
捨てられて
それでもしつこくして
嫌われて
あんなに好きだって言ってくれた人が
変わってしまったのが
どうしても信じら ....
たくさんの
シャボン玉が
飛んでるよ
ねえ
泣かないで
チアーヌ(724)
タイトル カテゴリ Point 日付
見通しの良い下り坂自由詩108/2/19 21:55
落ちてくる自由詩2+*08/2/15 12:16
電話自由詩008/2/14 21:58
笑顔の恋人自由詩208/2/12 12:20
タスケテ自由詩108/2/2 0:06
ランダム再生自由詩208/1/31 8:34
冬の水鳥自由詩708/1/29 20:09
たんぽぽ畑自由詩308/1/27 23:46
最後の爆弾自由詩008/1/19 0:02
糸の切れ端自由詩308/1/9 11:41
ループ自由詩308/1/9 0:01
年賀状自由詩908/1/3 0:02
希薄自由詩307/12/21 23:07
キラキラしたもの自由詩307/12/21 17:19
雪の日自由詩407/12/20 19:37
常温自由詩207/12/18 15:36
つまり自由詩807/12/18 10:26
いないねこ自由詩907/12/4 15:09
練習(2)自由詩107/12/3 17:54
気の迷い自由詩207/11/29 14:30
これは現実ではないの自由詩2+07/11/28 21:30
ピカピカ自由詩107/11/27 18:44
ごう自由詩207/11/18 23:56
自由詩107/11/18 15:23
血みどろ自由詩307/11/11 21:31
グーチョキパー自由詩407/11/1 17:04
連続する恋人自由詩107/10/23 0:37
ユーカリ自由詩207/10/17 10:09
幸せの土壌自由詩507/10/14 12:20
シャボン玉自由詩207/9/26 12:50

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 
0.1sec.