わたし
夜に写真を撮ったわ
あなたの家の
木を

あの頃
毎晩見ていたわ
あなたのことを思いながら

わたし
夜の写真も撮ったわ
あなたを
夜のあなたを

それはもうないわ ....
わたしの女友達は
「わたしのどこが好き?」
と男性に聞いたとき
「顔」
って言ってもらうのが
一番安心するらしい

中身が好き
心根が好き
性格が好き
趣味が合う
センスがいい
 ....
たんぽぽ畑の真ん中で
わたしは
しろつめくさの冠を作る
わたしは王女様
けして王妃さまではなく
流れ落ちるギターの音
太鼓の響き

誘われてここに来ました
知らない道
散歩の途中
そんな
夏の夜に

冷たいお酒
涼しい夜風

気持ちいい

隣に座った女の子と
少し話 ....
最初から最後まで
何を考えているのかわからなかった

好きなのか
キライなのか
どうだっていいのか
よくないのか

わからないままで
付き合っていた

わたしは一度も気を許さなか ....
耳の穴からスルリ入り込んできた
白い白い糸
クルリ頭の中へ
目の後ろを抜けたら
鼻の穴から抜けていく
シュルシュルシュルシュル
目を開けないでいてね
そのうち平気になるよ
今度は縦方向 ....
かざぐるま
またきます
するり
りんね
ねんねんころり
5センチの猫が
水槽に飛び込んで
すべての魚を
粉々にしてしまった
この感じ
血が降りてくる
この感じ
嫌な熱さと
嫌じゃない熱さが
混じり合い
わたしの考えを
奪う
そして
血の塊と一緒に
流してゆく
どぷ
どぷ
どぷ
この調子で
その ....
彼女がいつからそこにいるのか
知っているものは誰もいない
このビルを20年前から掃除している
おじいさんがそう言っていた

古いビル
彼女は窓辺に座り
タイプしている

カタ・・・カ ....
天国から追い出された人たちは
天国に戻るためならなんでもする
んだってさ

でもそうかもしれない
わたしだってなんでもするかもしれない
この平和な天国から追い出されてしまったら
何十人
 ....
気が着くとパンツが見えてる
いつのまにか友達とはぐれてる

頭のネジがどっか緩んでる
でもどこを締めたらいいのかわからない
いつも不安で
原因はどこか遠くに

高いところがキライ
落 ....
何の不思議も無い
この位置
何もかも全部偶然のカタマリ
何かの意思
があるのなら
どうしてひとりひとりに感情があるのか
答えをください
わたしは確かに住んでいた
あの画面の中に

隣にいたあなたも溶けていたので
わたしも別の画面に溶けた

いつもひとりだった
たくさんいるともだちはみんなわたしの分身だったので

おし ....
失恋を恐れないで恋をしよう!
傷付くことを恐れてはいけない!
なんてわたしは言いません。
なぜなら、
恋なんかしなくてもセックスできるし
結婚できるし
こどもだって産めます。
古来、みん ....
あなたの部屋
シンメトリー
真ん中にソファ

どっちを向いているのか
わからなくなるの

真夜中に揺れるブランコ
みたいに
揺らしてよ

もっと
もっと
にこにこしていると
ときどきとっても疲れる
笑っていると
体にいいなんて嘘だ
体に悪いことしたければ
ずっとにこにこしていればいい
天使の笑顔で毎日周囲に幸福を振りまけばいい
日々感謝の ....
10センチの赤ちゃん
手のひらで眠る

うごめき
芋虫のダンス

這い回る
どこだ、どこだ

ああ、違うよ

ママはね
いないよ

でも吸い尽くしたいんだね
ごめんね
 ....
かっこ悪い男が笑いながら風呂で溺れている
(クラクラ)
歯の抜けた女が頭を打ってカプセルに埋もれて
(クラクラ)
最後のパーティ羽目を外しすぎてその日一番寒いクィーンに
(クラクラ)
夕暮 ....
高らかなファンファーレ!
はんぺんは白い
はんぺんはふわふわ
はんぺんはおいしい
男も大好き
女も大好き
そんなはんぺん
もしもはんぺんが座布団だったら
失恋した時には抱いて寝て
お ....
愛の幽霊は見えないので
誰にも信じてもらえません
愛の幽霊はほんとうはいません
だから誰も信じません
愛の幽霊がいるということを
証明したくともできません
ほんとうはいないからです
でも ....
バターロールはしっとり系が好き
工場メイドが好き
ぱくぱく
ぱくぱく
食べていると
脂肪が体中に
行き渡るようだ
春の雪の中
上を向いて
バターロールを食べよう
あなたが来たら
 ....
ふと気がついたら
わきの下にゼニゴケが生えていた
不快だけど放っておいた
ゼニゴケにだって生きる権利があるはずだ
そう思って耐えようとした
すると何日かして
あごの下にも
乳房の下にも
 ....
夢を見よう!夢は見るためにあるって誰かが言ったから。

アル晴れた雨の日わたしは大きな憂鬱に口を塞がれて目を覚ます
はいっ!元気に返事をして起き上がれ空は今日もマッキイロ
それは末期色の暗示? ....
まるで帰り道がわからなくなってしまったみたい
進む方向も曖昧で
見えるのはあなたの背中や横顔だけ
なにもかもはっきりとしないのに
魅かれてしまったのはなぜなのか
向かい合ったときにじっと見て ....
そっとあなたを見つめる
自分勝手に

わたしは思い出が欲しいの
わたしだけの

だからなるべく気の無いふりをして
あなたに近づいてみる
負けたくない
って思ったあの日
もうわかっていた

勝負は時の運などではない
自分が届かなかったということ

信じていた
硬い硬い宝石は
あっという間に砂になって
さらさら零れ落ち ....
クールなのが取り柄
みたいな顔してるけど
本当はそうじゃないよね
知ってる

君のことほとんど知らないけど
それだけは知ってる
それだけで充分だと思う
迎え入れてあげられる

多く ....
竹林には何がいる?
パンダ!
かぐや姫!
宇宙人!
わたし!
にょきにょき
にょきにょき
にょき

さてと
だれもいないね
寒空の下
風に吹かれ
飢えと
渇きと
もう生きていてはいけないと
説得されても
首を垂れ
ぼろぼろの花弁を開き
咲いている
紅い花
もうお仕舞いなんだよ
もう待つ人は来ない
来 ....
チアーヌ(724)
タイトル カテゴリ Point 日付
夜の木自由詩406/5/22 17:44
自由詩406/5/22 13:56
王女自由詩306/5/21 11:33
ランダム自由詩206/5/16 11:02
クリーム色の壁のことを覚えている自由詩206/5/14 14:45
午睡自由詩306/5/14 14:36
かざぐるま自由詩206/5/10 19:45
5センチの猫自由詩606/4/24 12:09
この感じ自由詩506/4/20 9:34
夜の底自由詩206/4/14 12:34
天国への帰還自由詩106/4/12 21:31
はぐれた自由詩406/4/9 15:06
わたしの生きている場所自由詩106/4/7 20:51
ゆめのせかい自由詩106/3/31 21:48
恋は必要ではありません自由詩406/3/31 13:46
シンメトリーの真ん中自由詩106/3/29 22:38
笑顔の効能自由詩306/3/29 12:39
粉ミルク自由詩206/3/27 22:26
(クラクラ)自由詩106/3/22 13:35
日本はんぺん協会自由詩4*06/3/17 17:42
愛の幽霊自由詩406/3/17 11:04
脳までバターロール自由詩206/3/16 11:30
ゼニゴケ自由詩10*06/3/15 22:12
(ははははははははっはははっははははっはははっははは)自由詩1006/3/5 11:24
あなたの断片自由詩506/3/1 19:18
自分勝手な想い自由詩306/2/27 21:01
夢の終り自由詩206/2/27 16:56
スズキタナカサトウくんへ自由詩406/2/27 16:46
にょきにょきバンブー自由詩606/2/22 22:40
紅い花自由詩206/2/20 20:01

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