わたしの
これからはじまる
修羅場へようこそ
たくさんの首と
臓物が浮かんでる
沈んでる
今はまだ体内に
そんな修羅場へようこそ
何も欲しくない
だから奪わないで
すべて閉じている ....
「お花畑が見たいの」
と彼女がいったので
ぼくは一生懸命にお花畑を探した

やっと見つけたお花畑に
彼女を連れていくと
「こんなのはお花畑じゃない」
と彼女はいった

前にもこんなこ ....
車がたくさん通る
高速道路のトンネルに
住んでみたい

非常電話の扉の中
さらにその奥
誰にも開けられない
硬い硬いコンクリートの内側
誰にも見つからないように
こっそりと部屋を作っ ....
安全地帯で
おままごと
バラアーチの真下
鬱陶しいほどの香り
白い食器はママのお古
お庭の隅
小さな噴水から
流れる水の音
どこか遠くで
電車が走ってる
蔦の絡まる塀の内側
中空 ....
ある日の夕方
わたしはひとりになりました
花に水をやっていたら
いつのまにか
みんないなくなっていました
わたしは
声を出してみました
その声は音になりました
どこかで鳥が鳴きました
 ....
考えないようにして暮らしてる
考えても仕方がないこと

たとえばあなたのこと

もう
考えてもしかたない
あの頃には
二度と戻れないから
そんなこと
もちろんわかってるよ

い ....
そうして
いつのまにか
遊園地に入ってしまった
空は青い
コンクリートは白い
わたしはピンクのワンピースを着て
風船を持ってる
歪んだ観覧車
戻って来ないジェットコースター
馬の首が ....
ダム
ダムダム
ダムの底

いろんなものが
死んでいました

ダム
ダムダム
ダムの底

おうちや
車や
おじいさん

ダムの底は
いつも真っ暗
何も見えない
聞こ ....
計算ずくで来てよ
営業かけて来てよ
そのほうがスキよ

昔の歌を焼き直したみたい
でもちょっと違うのね
たぶんすごくスキになっちゃうけど
溺れない自信はあるかもしれない
から

胸 ....
冷たい夜僕は君の中に降りていく
空に花が咲いてる
何本か入ったら
道に迷っちゃって
そうしたら
住宅街の奥に
小さなお店があって
わたしは自転車をとめて
そこへ入った
テーブルの上にはメニュー
カレーとチャイとラッシーを頼んだ
水も ....
抱き枕のような男の子を
連れて来て
抱きしめて
眠った。
その夜は
とても寂しくて
地震の夢を
何度も何度も
見た。
どんなに抱きしめても
やっぱり
寂しかった。
テンションちがうね
いつもと
大したことじゃない
だけど
ゆっくり歩こうよ

たくさん
キスしよう
きっと
今しか出来ない

風が吹き飛ばしちゃうよ

わたしたちのこと

 ....
深い海を
まるで星が流れるみたいに

息抜きしよう

簡単だよ
眼を閉じて

何もかも
忘れてしまうの

産まれる前まで
戻って

身体
揺らして
あなたとの最後の日
3月でまだ雪があった
別に大丈夫だと
たぶんお互いに思ってた
橋の下
あなたが泣いて
わたしも泣いた
大丈夫だと思ってた
「また会える」
そんな言葉はすぐに現実に ....
疲れてしまって
なんだかうんざりして
胸に空気が溜まって
ふうっと吐き出した
楽し過ぎても疲れるし
つまらなくても疲れるし
何も無くても疲れて
下り坂だけど
足がくたびれた
みたい
 ....
ずっと一緒にいられないことは
わかっていたから
いちどだけ一緒にいようと思った

あなたは青臭くて
わたしはそんなあなたが好きで

わたしの知らないところから来て
知らないところへ行く ....
花粉はつらいけど
それはそれで
明るいから
お出かけする
わたしの身体
今知らない場所にいる
知らない店がある
知らない昼間に
浮かんで行くよ

自由って
限定された息抜き
で ....
あなたとはもう何回も
っていう気がするから
しない
例えば三年前
あなた会社の後輩だったわ
あんまり可愛かったからつい
五年前のときは
友達の結婚式の二次会で
あなた新郎の友達だったで ....
夢じゃないみたい

広がる風景
明るい教室
古いオルガン
単調な音色
鉄棒を握った手の匂い

山裾に広がる広い田圃で
クロスカントリー
わたしは
大嫌いだった

夢ではないけ ....
本当に欲しかったものはいつも
いらなくなってから手に入る
そんなときはいつも
落とし穴に落ちたみたいにドキドキする
もう欲しくもないのに
一度は手にしてみたいような
みたくないような

 ....
土を掘り返して
魚を埋めたら
指の木が生えて来て
わたしを捕まえようとする
季節は春で
びゅんびゅん伸びる指は
わたしの喉元を締め上げた
どうしたらいいんだろう
土を掘り返して
せめ ....
 施設に来た子供たちが、「鳥を捕るのがすごく上手なお兄ちゃんがいる」と目の前で騒ぐので、俺はなんとなくそっちの方を見た。
 すると、見覚えのある男が雀を次々と捕まえているのが目に入った。何をどうして ....
壁のまんなか
写真

手の込んだアラン模様のセーター
指先がすり切れるほどのスピードで
編む
さいご
首を塞いでやる

あなたのこと

忘れないよ絶対
死ぬまで恨んでやる
死 ....
わたし
もう
あなたに会えない
って思ったけど

だんだん
平気になって
そのうち
本当に気にならなくなって
計算され尽くした
ちょっとした気持ち悪さや
引き気味な感じとか
もう犯罪だよね

わかってるよ
幸せなんか
ちょっとしたことで壊れちゃう
そう
気分だけで
禁忌は破られてしまった
奥へ奥へと踏み込んでくる土足
逃げ惑って
浮かび上がる
ゾクゾクしているうちに
落っこちる星屑
屑だったけれど
星でもあった
惜しげも無くばらまいて
土足に踏 ....
誰かを認めたり
好きになったり
することに
すっかり適当になった
わけなんか無いけど
たぶん無いわけでもない
昔はこうじゃなくて
いつも自分で心臓に
カッターナイフを入れるような感じで ....
懐かしいのに
なぜ懐かしいのか
思い出せない

そんな感じがする
日曜日の明るい昼間

こころの
おと
におい
あかるさ
おんど

いつも遠くにある
いつも探していた

 ....
銃声
聞こえないから大丈夫かな

マーケット
光り輝く

助けて
たくさんの人の形

ねえあなた
大丈夫?

暗闇に
一本の横線
光る

両脇を列車が通り過ぎる

 ....
チアーヌ(724)
タイトル カテゴリ Point 日付
修羅場へようこそ自由詩209/12/2 15:14
お花畑自由詩609/7/5 14:18
望んではいけないこと自由詩609/6/4 0:19
中空の土自由詩309/5/23 19:06
ひとり自由詩409/5/21 0:25
徘徊自由詩309/5/5 23:22
きぐるみ自由詩409/4/15 23:55
ダムの底自由詩209/4/2 20:54
営業大好き自由詩209/3/31 18:42
空の花自由詩209/3/26 20:22
入った自由詩609/3/22 22:43
抱き枕自由詩209/3/22 0:04
風の吹く道自由詩009/3/14 23:47
リラックスタイム自由詩009/3/13 21:46
紙相撲自由詩109/3/13 16:03
疲れてしまって自由詩409/3/12 22:03
そんなこと自由詩309/3/11 14:59
何も無い昼間自由詩409/3/11 12:47
あなたとはもう何回も自由詩609/2/16 16:27
何かのはずみ自由詩209/1/28 11:36
欲しかったものは自由詩109/1/16 20:57
土堀り自由詩409/1/8 19:30
グロ散文(批評 ...508/12/25 22:39
暇があればの話自由詩108/12/18 17:06
だんだん自由詩508/11/24 23:07
気分だけで自由詩108/11/12 22:58
土足自由詩3+*08/11/9 15:40
許せる、ということ自由詩508/10/13 21:13
喪失した昨日自由詩208/9/27 14:33
大丈夫自由詩208/9/24 13:37

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