どうかわたしを救ってください
救ってくれますか
わたしの言うことは全部嘘です
だけど救ってくれますか
大きな音がわたしを襲います
遠くから大きな音が今は小さく
聞こえます
あなたはわたし ....
まるではみ出した水彩画を上手くごまかそうとするみたいに
わたしはそっと何度も自分自身に修正を加える
涼しい風が吹き二階の部屋の窓からは青く広がる田んぼが見える
ベッドに寝転べば風の音とシャラシャ ....
わたしの夢はぜんぶ叶いました
そしてひとつも叶いませんでした
土曜日の夜ダンスフロアには見慣れた常連の男の子
何をやっている子なのかは知らないそんなことにはあまり興味ない
ビール片手にしばらく眺めてる今夜はどの子と遊ぼうかとぼんやり考える
一夜の恋人を探し ....
もしもここが世界の淵で
あと10センチ歩いたら落っこちるとしても
大したことじゃないよ
ほらこれあげるよ
ゆっくり吸い込んでね
落ち着いてきたでしょう
もう怖くないんだよ
泣かないで
 ....
「これあげるよ」
図書館の庭で偶然出会った少年
名前は最後までわからなかった
夏休みはほぼ毎日図書館に通った
自転車で5分
他に行く所なんかなかった
市立図書館は涼しく
毎日毎日延々とビ ....
デート
お天気良好
あなたに会いたかったはずなのに
それは思い込みだったかな
わたしはご機嫌が斜め
こんなにつまらなくて
退屈で
イライラするのはなんでだろう
あなたが退屈と言うことで ....
夢の中で花が咲いた
見たことの無い花
見たことの無い色
夢みたいにきれい
シーズン真ん中のトマトは甘い

冷たくしたそれを齧りながらわたしは日めくりカレンダーをめくる
すべての準備ができた後時間が経つのはとても遅い
やっと夕方の風が吹き始めお寺で貰ってきた風鈴が良い ....
青い空
白い雲
かんかん照り
山の緑
田んぼの黄緑
風で稲の葉が揺れる
白い幟
神社では黒光りするお稲荷さんが
触れないほど熱くなっていて
崩れそうな鳥居の下を
坂道なのに走って
 ....
もう遅いよ
そう言ったら
あなたは泣いた
みっともないから泣かないで
と思ったけど
実際
言い出したわたしは
とても後味が悪い
別れ話は
途中経過は関係なくて
話を出したほうが
 ....
わたしは雑誌を読む
そこにはこう書いてある
「180度のオーブンで焼いたラザニアを人肌の温度まで下げ、
髪に満遍なく擦り付けて洗います。そして、ラザニアをよく洗い流した後、
ホワイトソースを塗 ....
1メートル50センチの
大きなトカゲが
突然下を向いて
ごぼっごぼっと吐いた
緑色のドロドロとしたものを
苦しそうに吐いた
トカゲは目をつぶって吐いた
わたしはそれをかき集め
ふと思い ....
実家の近所を走っている大きな道路がさらに拡張され、道路に近い住宅に住む人は立ち退きをしなければならなくなった。その地域は住宅街のかなり端の方に集中した。
わたしの家はそれほど道路に近くは無かったので ....
彼のお兄さんと会った
彼のお兄さんは産まれなかった
彼のお兄さんは彼よりもカッコいい
そして彼よりも優しい
彼のお兄さんに抱いて欲しくなった
どうかわたしを愛してね

どうしてあなたは産 ....
砂利道を歩いていたら駐車場に入り込んでいた
小さなアパートからぼんやりと光が放たれている
こちら側に足を向け男が寝転んでいる
手には携帯を持っているようだ
テレビがついていてちらちらと画面が動 ....
アパートの階段を
上がろうとして
あなたの部屋は
2階の真ん中あたり
これは夢だ
そう思いながら
わたしはドアを開けずにいられない
小さな1口コンロで
焼きそばを作った
火力が弱いか ....
マンションの地下11階に住んでいる。
このマンションは地上36階、地下12階建てで、築65年くらいになる。
結構古いけど、僕は特に気にならない。どちらにしても親が買ったもので、古いのは当たり前だ。 ....
足音は立てないで来てね
待っているから
足音はいらないの
足なんかいらない
あなたはいらない
足音だけのあなたはもっといらない
右へ行くと睡蓮が
左へ行くとアヤメが
池の真ん中で
悩むわたしは錦鯉
卵をたくさん産んだよ
こどもたちは
みんな
ヤゴに食われたよ
わたしは錦鯉
ゆらりと泳ぐ
バクバク食べる
太 ....
気温が下がると
外が気持ち良さそうに
ほどけているので
わたしはサンダルを履いて
恐る恐るドアを開ける

群青色の夕方
白いお月さま
ここはどこですか

自分のことを忘れ
感情を ....
こんなにまだ日が高いのに
カーテンを閉めて
ほら魚が寝ちゃうよ
ひとりでだっていられるはずなのに
あなたのところに来ちゃうのはなぜなんだろう?
愛してなんかいないのに
こんなに興奮できるの ....
夕暮れに知らない人と話した
知らない人と夕暮れに話すのは実に久しぶりで
どこの国の人かは知らないけれど
どうでもいい話をした
携帯電話は最近画素数が高いから
最近は野菜も見たことがないものが ....
もう夢の中みたい
だけど夢じゃない
良い夢じゃないよ
悪夢だよ

あなたのこと思い出すと
黒いドロドロしたものが体中の穴から
じわじわと滲出して来る

それなのに
悪夢の中では
 ....
雨に煙る山頂の駐車場には誰もいないから
誰にも見られないでいちゃつくことができるけど
そういうのも
もう飽きちゃったね

恋は続かないからいいんだよ
切ないと思えるうちが花

そうは言 ....
ひさしぶりの「わたしの感想」。
未詩、独白はのぞいて、わたししかポイントをいれていない作品に感想を書いています。




「りんご」あや01
http://po-m.com/forum/ ....
ぬるい湯につかって
雨の音を聞いた
誰かが来るまで
ここでこうしていようね
体温の方が暖かいから
わたしたちはゆっくり交じり合う
マンション9階の窓から真正面に見える巨大な病院
あそこにはたくさんいるんだろうな
ズドン

夜の地下鉄向かい合う窓の中映る白い顔
ちがうちがうそうじゃない
秘密のメールが震える
ズドン
 ....
我慢しようとしても
だめ
我慢には限界があるから
でも
我慢したほうが
楽しくなることとか
気持ちよくなることとか
たくさんあること
おとなはよく知ってるの
でも
こどもには
教 ....
とどがいます
打ち上げられました
寝ています
どこにも行けません
助けて
なんて頼まない
とどだから
なんだか疲れたので
しばらくここで休みます
ひとりです
ダイヤモンドダスト
 ....
チアーヌ(724)
タイトル カテゴリ Point 日付
どうかわたしを自由詩405/7/8 12:15
静かな午後自由詩705/7/8 0:06
七夕送り自由詩2*05/7/7 21:41
土曜日の夜ダンスフロアで自由詩6*05/7/7 11:24
世界の淵自由詩305/7/7 0:00
オレンジジュース自由詩305/7/6 19:05
切り捨て御免自由詩905/7/6 9:56
夢の花自由詩405/7/5 23:46
本番前自由詩605/7/5 18:06
なつのおもいで自由詩405/7/4 11:47
別れ話自由詩405/7/4 11:32
ラザニアシャンプー自由詩405/7/4 11:12
大きなトカゲ自由詩705/6/30 15:08
遠い猫散文(批評 ...405/6/29 11:24
彼のお兄さん自由詩805/6/28 12:23
美しくない場所で自由詩705/6/26 19:49
夢を見た自由詩705/6/24 0:06
窓の外散文(批評 ...505/6/23 12:44
足音自由詩805/6/21 14:10
池の鯉自由詩305/6/21 13:49
なくなる自由詩505/6/21 10:40
眠る魚自由詩405/6/20 0:16
新しい携帯自由詩105/6/19 21:13
夢みたいに黒く自由詩205/6/17 0:35
これから行く場所自由詩605/6/16 11:25
わたしの感想 6散文(批評 ...105/6/15 17:36
避難訓練[group]自由詩605/6/15 15:16
ストレート自由詩405/6/15 15:14
楽しい我慢自由詩205/6/13 0:42
とどがいます自由詩2805/6/13 0:18

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