雨の夜は大介を思い出す
悲しくて悔しくて
泣いてしまった夜は
ずっと側にいてくれた
大介はわたしを
甘やかさず
突き放しもしないで
絶妙なバランスで
一緒の布団に寝てくれた
そして
 ....
それは、下北沢を過ぎたあたりでのことだった。
通勤電車はいつも通り満員で、向ヶ丘遊園から小田急線に乗り込む俺は当然のように急行電車に乗っていて、で、その電車がどんな状態かというと、本厚木あたりから乗 ....
ずしん

頭の上に何かが落っこちてきたみたい
どうすればいいか
わからなくて
押しつぶされそう
地面にめり込んでしまいそう
でも
どんなに
形を変えても
絶対に
潰れたり
壊 ....
ある日、黒頭巾ちゃんがお掃除の終ったきれいなお部屋でひとりぽつんと座って泣いていたら、携帯が鳴りました。
「はい、もしもし」
「僕だよ。黒頭巾ちゃん、また泣いていたの」
「どうしてわかったの」
 ....
おいでよ
ここに

夕日のきれいに見える
この部屋に
あなたが好きな
あのお茶も
用意してあるよ
もしも飽きたら
コンビニにでも
行けばいい

きっと何か売ってる

あと一 ....
ミュージック
たぶんそれ
それ
そうそうそれそれ
「ここ」に
ぶち込んで
意味の無いものを
流れる
ミュージック
体中を抜けてゆく
内側から変容する
どうだっていい感情
今すぐ ....
東京にスコールが降った夜
叩きつける車窓から
わたしは外を見ていた
欲しいものを手に入れたら
価値は等間隔で
あなたはきっとあの大きな家で
床上浸水
大変ね
タクシー横浜から午前2時
 ....
夕方は肌色
わたしは溶けて行く
空気が肌色になって行く
境界が見えなくなる
そして夜になって
影も形も無くなる
ときどき
取られたような気持ちになって
「わたしを返して」

思う
または
「わたしを帰して」
かな
あなたに会えないと
悲しくて
あなたに会えた日は
うれしくて
こんなに好きで
でも愛されていない
いつもいつも
考えているのはわたしだけで
たまにやってくるあなたを待って
日々は過ぎ ....
小さなことは気にしないでね
どうせ先へ続く恋ではないのだから
恋はいつか終るものだし
わたしたちはいつか終らせるつもりでこれを
始めてしまったのだから
安全な場所を
確保しながら
野生動 ....
線香花火は
線香の匂いがするだろうか
水辺の淵でひっそりと
雨のように流れ落ちる火花
ふと声をかけてみた
その外国人は
「ロマンスカー?」
と言って
少し笑った
新宿駅西口で

そうなんですよ日本には
ロマンスカーがあるんです
ロマンスカーはみんなを乗せて
ロマンス ....
玄関の靴脱ぎ場で
わたしはあなたと話をしていた
あなたの欲しい不動産の話
わたしの欲しい不動産の話
玄関のドアは閉まっていた

肩にかけた鞄
夏の玄関は暑く隙間もない
わたしは不動産を ....
さみしいことを言わないで
抱きしめて
撫で撫でしてあげたくなるから
あまり甘えないで
おっぱいの間に抱き込んで
すりすり頬ずりしたくなるから
どうせいつか足蹴にして
行ってしまうくせに
ベランダにおいてあるトロイは
食器棚の形をしている
ガラスがはめ込まれ
割と質の良い木材が使われていて
中には食器が入っている
その食器はぜんぶニセモノ
ニセモノだけどウエッジウッドにしか ....
もう良いことなんか何も無いから
デザートを食べよう
甘い
甘い
デザートを食べよう
何がいいかな
さあ並んでちょうだい
プリンやゼリー(でも、少し物足りない)
シフォンケーキ(ぼそぼそ ....
鬱蒼とした山々の間
引かれたレールの上を
走る
蘇る鉄橋の
下では
おばあちゃんがこぼれる
谷川に近い公民館は
オープン
クーラーは無く
扇風機がぐるぐる
回っている
まるでお伽 ....
行きたい
夢にまで見た
あの公園に
屋号
ぶら下がるプレート
呼ばれる過去
超高速
ピカ
落ちてくる
大音響
豪雨
超高速大音響
晴れ晴れとしてすっきりして
缶ビール
超高 ....
暑いのに起きられない
体から噴出す汗で
寝巻きもベッドも布団も
何もかもびしょびしょ
電話が鳴っても
知らない
チャイムが鳴っても
知らない
そんな
一人の部屋で

夜も昼も
 ....
明け方に帰ったわたしに
次の日電話がかかってきた
留守電にする
その次の日も
留守電にする
その次の日も

一度だけって
約束したよね
だから許したよ
酔ってたし
でもそれだけだ ....
うらやましそうに見ていたら
「じゃあ、少し上げる」
その人は言って
端っこのほうを千切って
ちょっとだけくれた
辺りを見回すと
端っこのほうをもらって
喜んでいる人もいる
わたしは端っ ....
上流から下流へ流れる川を工事して
上流に変な生け簀を作ったらしい
わたしが見物に行くとそこには気味の悪い色をした鯰が
腹を見せたりしながら泳いでいる
流れるプールにしか見えないけれど
そこは ....
マッサージで気持ちよくなって
つい眠ってしまった
目を覚まして慌てて会計に行けば
どこかで見知った顔が
「ごめんなさいお会計お願いします」
わたしがそう言うと
「まだですよこれからですよ」 ....
まるで空に手を伸ばすように
咲いている
マーガレット
欲しいものはなんだろう
太陽も
土も
暖かな空気も
すべてあるのに
呼ばれていく
わたしの行く場所は
今はもうない
小さな平屋の家
家々の裏をすり抜けるように駆け抜け
小さなコンクリートの階段を上がると
カラカラと音がするサッシの引き戸
薄いガラスが嵌め ....
月の夜
わたしは犬と話す
板張りの部屋で
椅子に座り
大きな犬の頭を撫でながら
大きな窓から差し込む
月の光は優しく
犬とわたしを包む
指先に犬の体温
わたしはあなたといると
バカになる

何もしたくなくなるし
行きたいところもなくなるし
見たい映画も読みたい本もなくなる

あなたは面白い
あなたは最高の刺激
わたしを燃え上がらせて ....
あっというま夜が暮れた
走り出したい

すべて断ち切って
踏みしめる大地も
漂う風も
いらない
夜が
あれば
その駅のトイレには
便所童が住んでいる

とても疲れて寂しい夜
わたしは酔っ払って
その駅のトイレに寄る

3つある個室の真ん中に入ると
そのうち
両脇から
声が聞こえてくる

 ....
チアーヌ(722)
タイトル カテゴリ Point 日付
クールな大介自由詩1105/9/8 21:03
トイレの男たち散文(批評 ...9*05/9/7 14:32
しぶとく生きる自由詩9+05/9/6 11:22
黒頭巾ちゃんにかかってくる電話[group]散文(批評 ...2+05/9/5 22:43
おいでよ自由詩205/9/5 14:10
音楽が流れる自由詩205/9/5 13:46
シャワータイム自由詩605/9/5 10:06
肌色の夕方自由詩505/9/2 13:10
わたしをかえして未詩・独白605/8/31 19:41
循環自由詩705/8/31 13:25
原生林の夜自由詩405/8/30 21:14
夏の終り自由詩505/8/30 20:55
ロマンスカーの幽霊自由詩25*05/8/22 11:56
玄関自由詩6+05/8/18 22:44
さみしいのは自由詩805/8/18 15:06
ベランダトロイ自由詩105/8/18 14:59
今日のデザート自由詩805/8/17 20:42
奥羽本線[group]自由詩1405/8/15 22:09
超高速道路自由詩405/8/15 21:56
夢ばかり見ていた自由詩1005/8/9 21:03
次の日の電話自由詩205/8/9 18:22
端っこ自由詩1005/8/8 16:39
逃亡自由詩405/8/6 15:14
統合施設[group]自由詩1205/8/6 15:03
空に手を伸ばすように自由詩805/8/4 16:03
走り抜ける自由詩605/8/3 22:29
月の夜自由詩805/8/2 19:58
猫と鼠自由詩205/8/2 10:58
夜が欲しい自由詩605/8/1 19:42
便所童自由詩1305/7/31 22:16

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