どろりとした血のカタマリが
ゆっくりゆっくり股間から滲むので
早く全部出ちゃえばいいのにと思う

そうしたら生理なんて一日で終っちゃうのに

トイレでじーっと次のカタマリが出るのを
待っ ....
漢字の
「小」って
お母さんが真ん中に寝て
子供が両脇に寝てる様子に
似てるね

まいばん
そうやって
寝ています
その音を鳴らして
108
108
その音を

わたしだけにわかるように
ヘッドフォンをぶち抜くほど
大きな音で

何も聞こえなくなるほど
大きな音で
そうしたら
二人になれるよ ....
パンダ部の先輩は
いばってる
パンダ部にいる人は
出世が早いという噂
コアラ部の部長は
いつも深刻な顔してるけど
その割に
取り越し苦労が多い
ゾウ部の女性社員は
いつも大量の書類を ....
夕暮れのスーパーマーケット
では
いろんなものが
安く
売られていて

わたしはカゴを持ち
ぼんやりと
歩く

お金を出したら
いくらでも
買える
ものたち

ほんとはあ ....
ごめんなさい

あなたは、
夕方になったのに、
まだシャッターを降ろしていなかったの
ですね

わたしのシャッターは
とっくに降りていて、
だから、

まだシャッターを
降ろし ....
使いが来たら
病院へ行くことになってた
アル中のあなたが
最後に入院した病院へ

肝硬変
だけ
じゃ
ないみたい
だね

いろんなこと教えてくれた
年上のひと
体に心に
消 ....
ベッドの中にビバークする
寒さに震え縮こまりながら
一点だけを見つめ泣く

寒いと
痛いんだね

どれだけ泣いても枯れない涙
いったん収まりはするものの
すぐにあふれてくる
泣きす ....
とても疲れていたので
キスをした
とても疲れていたので
キスしかできなかった
でもとても安心した
なかなか安心なんてできない
この世界
この大地
この地球


性別があるとしたら
女だ

勝手に征服され
勝手に耕され
勝手に区分けされて

でもあまり
関係無い

ほんとは
関係無い

そ ....
二人で地下室に入り
暮らそうか

そうね


なんていらない

あいしてる
あいしてる

まるで二人は
日差しを惜しむように
ひたすら

気がついて
しまったから
 ....
ここで。
ほんとうのこと、を。

二つの道しかありません。

えいえんのあき
はるのくるふゆ

どちらを選びますか。

どちらを選びますか?
困ったな
すごく困った
気持ちいいところ
ずっと押されてるみたい
ビリビリビリビリ
警報が鳴ってる
ドーパミン大放出
わたしもあなたも
快楽に弱いのは一緒
すごい
気が合うね

 ....
わたし
そうでもないよって
思うけど

「メシでも」
って
何度も誘われるのは
ちょっといい気持ち

明るい挨拶して
あとは知らないフリしてたのに
あの男
しつこかった

 ....
ざーっと音を立てて
洗い流す

全部
全部

何も残らない



自分でもわからない

とりあえず帰ります

ぬるい夜風

タクシーを止め、

乗り込んで目を閉じる ....
呼吸が浅くなり
何度も何度も溜息をつく
胸が苦しく
膣が潤っている

どうしよう
わたし

誰でもいい
わけじゃないのに

誰でもよく
なってくる

あなたのこと
嫌いだ ....
独りの部屋で

暑い、暑い、とつぶやきながら
服を脱いでしまった
裸になってしまった
シャワーを浴びようと思ったけど
面倒で動けなくなってしまった
今日はとても疲れた

エアコンをつ ....
おともだちとお茶
いいかげんなわたしは
話し相手に
いいらしい

少し欠けた茶碗は
お気に入りのブルー
だから
捨てないで
使ってる

天気の良い日は
遠くへなんて行かないで
 ....
びっくりしちゃう
たとえば
後ろからいきなり
背中を押されたら

そのために
背中に
目がついた

進化論は
当たってるよ
ねこおやじは
ねこのおやじ

言い換えると
ねこの父

いつも涼しいところで
目をつぶってる

ねこおやじは
エライ

妙に情を
かけたりしない

常に
クール

 ....
ほんとは

あなたはいくつ
顔があるの?

それ
どこにあるの?

わたしも顔は
いくつかあるけど
ときどきずれちゃって

あなたもときどきずれるとき
あるね
25階からの眺めは
とても遠くて
東京タワーと
高速道路が
きれい

大きな鏡に
自分を映して
何度も言い聞かせる

これでいいのだと

今はこれより
方法がない
だから
 ....
湯船にふたり
浸かる

ほんとはあまり
気が進まなかった

汗と
湯気で
化粧がはげちゃうから

なんかすごく
恥ずかしい

でも彼は
かわいいよかわいいよって
何度も何 ....

夢を見た
わたし
道路にいて
マンションの
わたしの部屋を
なぜか
外から
見ていた

マンションのベランダに
あなたが出てきて
洗濯物を干していた
なんだかとても
遠 ....
肩を抱かれ歩く
どこでもいいよ
着いたところが
わたしのワンダーランド

明るい空
明るい昼間
「うちでいい?」
ってわざわざ聞かないで
どこでもいいって
言ってるじゃん

さ ....
まるでイヌが
「降参」のポーズを取るみたいに
できればラクなんだけど

もう無理なんだよね

お腹をみせて、くりくりした目で見つめて、
「愛してね」だなんて
もう
口が裂けたって
 ....
かわいそうに

思った

必死になっている
彼を見て

わたしのこと
好きなんだなって

でもわたし
たぶん
それほどじゃない

かわいそうに

でも満足してくれるの ....
なんとなく、なんとなく。
夏が近づくと、思い出すこと。

もう10年近く前になるかな、わたしは学校を出て働いていました。
仕事の内容はかなり多種多様でした。
その中のひとつに、放送児童合唱団 ....
気持ちいいことしよう
だから早くこっちにおいでよ
恥ずかしがることないよ

遠くに見える森
意外に近いよ
暑い日差しを避けて
日陰の小道へ

通ったことない?
そう、大丈夫、案内し ....
ちゅんちゅん

すずめが鳴くんだって

ほんとかな

でもたぶんほんとだ

わたしの1メートル先を
飛び回り
バカにしたように鳴き続けてる
あれは
すずめ?

わたしが本 ....
チアーヌ(724)
タイトル カテゴリ Point 日付
産卵自由詩504/6/23 19:48
「小」自由詩11*04/6/23 10:59
108自由詩2*04/6/21 16:17
カバ部の彼氏自由詩1304/6/19 15:52
買いたい自由詩604/6/16 16:41
シャッター自由詩404/6/15 9:38
私が産まれた日の、花と花言葉自由詩10*04/6/13 17:46
はるのくるふゆ自由詩2*04/6/13 15:25
セロトニン自由詩604/6/13 14:04
地面の性別自由詩604/6/9 22:57
えいえんのあき自由詩6*04/6/8 19:33
初秋・分岐点自由詩2*04/6/4 19:32
なつ・白夜自由詩7*04/6/2 17:51
初夏自由詩3*04/6/1 18:16
はるのおわり自由詩5*04/6/1 17:53
はるがきた自由詩5*04/6/1 17:48
慰め自由詩904/5/31 10:42
同じ場所で自由詩9*04/5/30 16:07
進化論自由詩204/5/28 23:06
ねこおやじ自由詩11*04/5/27 19:21
自由詩804/5/26 21:01
非常口自由詩404/5/22 18:29
恥ずかしかったこと自由詩804/5/22 18:19
正夢自由詩604/5/20 23:48
パレード自由詩3*04/5/19 15:46
命令自由詩204/5/18 19:35
かわいそうな人自由詩404/5/18 16:25
なぜか思い出す風景散文(批評 ...404/5/18 10:38
自由詩404/5/17 23:41
すずめの餌付け自由詩404/5/17 14:22

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