夕暮れに出会ったあなたと
お酒を飲んで
煙草を吸って
ホテルに行って
セックスして
テレビを見て
お水を飲んで
別れた

通りをふらふら歩いていたら
太鼓の音がぼんぼんぼんと
聞 ....
たぶん
狐がついてるんだよ
って
教えてあげたいけど
あまりにも
幸せそうだから
何も言わずに
遠く離れた場所で
ただ
静かに観察している
夕暮れ時わたしは足元が見えなくなるまで歩いた
足元が見えなくなると笑いながら歌った
お腹が空いて寂しくなったので
知らないガチョウを食べた

知らない住宅街を
自転車で走っていたら
なんだか怖くて
気がついたら
みんなが家の前に座っていて
ああ困ったな
困ったな
そう思いながら
わたしはペダルをこぎ続けて
前から
 ....
わたしがいつも散歩をする道に、なぜか骨董品屋さんが三軒もある。
一軒は総合骨董屋というか、質流れ品のような貴金属や時計や絵なんかも扱っているの
だけれど、あとの二軒は食器が主な品揃えで、新品と骨董 ....
浦安にあるアレである。
俗に「ネズミ園」なんて言って茶化す人がいますね。気持ちはわからないでもない。
日本一メジャーな遊園地だし、いつ行ってもひたすら混んでいるし、妙に晴れやかで、
悪口を言いた ....
駅の階段を上がると
おいしいトマトソースが食べられるパスタ屋さん
「どうして地下鉄が地上にあるの?」
そう聞かれても

コーヒーとパスタのセットは550円で
メニューは二つしかない
トマ ....
ちょっと固めのパウンドケーキ
ちょっと甘くないパウンドケーキ
わたしひとりで食べたい

あまりよく知らなくて
誰も知っている人がいない住宅地
わたしひとりで歩きたい

夜見る夢の中
 ....
散歩は好きだけど
用事を手早く済ますのは苦手
スーパーでも
ドラッグストアでも
人の二倍は時間がかかる
お化粧も
着替えも

普通の基準が年々上がって行って
今年はもうこれが普通
 ....
ほんの少しピッチのずれた
不安な音楽を

誰のためでもなく
自分のために
たくさんの顔

顔が
わたしを見つめる
一心不乱に
恥ずかしそうに
真剣に
いいかげんに
夢現に
だから
鋏を持って
首を切ってやるの
ばちん
ばちん
ばちん
ばちん
 ....
裏も表もないよ
毎日つまらないね
何してても
つまらないね
何も面白いことなんかないね
どんどんなくなるね
お茶飲んでビール飲んで
音楽聴いて映画観て
歌って踊って叫んで恋して
やっ ....
ため息をつきながら
君が死体の話をする
少し笑ってる
ホルマリン漬けの臀部はね
鳥のささ身の紅茶煮にそっくりなんだよ
そっか
今夜作ってみようかな
二人で食べよう
大丈夫まだ生きてる
 ....
わたしの恋人は
痩せていて
あまり食べないの
お酒と
煙草と
お刺身が好き
映画と
音楽と
こどもと
カメが好き
たぶん
わたしのことも好き
火の色は白い
激しく高らかに燃える
わたしは
燃え尽きて
白い灰になりたかった
体と心は
一緒だよ
気持ちいいことすれば
両方喜ぶでしょ
苦しいことすれば
両方嫌がるでしょ
なでなでされると
優しくなれる
みんなをなでなでしたくなる
お兄ちゃんをなでなですれば
 ....
大河
小船
漕ぎ出す腕
小波
大波



子供の涙
蘇る子宮
永遠
思ったよりも駅から近くて
古いけど
コンクリで出来てる
アパート

問う
問う
自分へのいろんな

振り切れれば簡単なこと

電車の音が聞こえて
窓を開けた
見えないけど
 ....
フラッシュバックをください

飲んで飲んで飲んで飲んで飲んでその果てに見えるお花畑
いちめんの一年草
毒々しい色色色色色色高らかに鳴るラッパの音
這いずるように愛して
這いずるように
そ ....
太鼓橋が渡れない

友達が言うので
回り道を教えてあげたら
来なかった
こぽこぽと音がする
静かなカフェに
きつねと
たぬきが
やってきて
コーヒーを
飲みたいと
言うので

こっそりトイレで
おしっこを
子供をつれて大きな公園へ行った
大きな公園には大きな木があった
大きな木の枝は重そうに地面に垂れて青葉を繁らせていた
子供は喜んで木の枝に乗りブランコにし始めた
ごめんなさいね重くないですか
 ....
おいしい罪を食べなさい

黒い神さまが言ったので
その通りにしたの
おいしくなかったら
食べません
責任なんか
取りません
いちどでも
なんかしたことある人って
他人じゃないような
気がしませんか?
わたしはあかるい性格なので
兄弟もみな
仲良しです
贅を凝らすほど
装飾が減った
古い豪奢なホテル

レストランで食事
回りの人間は早口
そうでなければ
英語
フランス語
あとはよくわからない

つまらない
こんなところで
ワ ....
やさしくて
かわいくて
その肉は
おいしくて
てのひら
ぷにょぷにょ
だいすき
だいすき
血に肉に
わらって
わらって
こっちむいて
パン●
あなたにもう会えなくなること
悲しいと言えない
伝えられない
わたしは笑う
元気でね
がんばってね
いつもそう
言う
ときどきとても
愛を信じたくなるの
どうしても
信じたくなるの
夕方すぎ
薄闇のお庭
ブルーグレイの花びら
まるで浮いているみたい
何も信じていない
わたしの中に愛はあるかな
あな ....
白鳥は
白くて
大きくて
きれいだから
エサをもらったり
写真を撮られたり
優しくされるけど
よく見ると
まぬけな顔をしてる

皇帝ペンギンみたいな
お父さんが
欲しいなあ
 ....
「僕はたくあんマンだ。練馬大根として育ち、たくあんマンになったのさ。だから生まれは練馬。東京生まれ東京育ち、シティボーイと呼んでくれよ。シティボーイだからさ、東京中のトイレの場所に詳しいぜ。だからピク ....
チアーヌ(724)
タイトル カテゴリ Point 日付
笑顔自由詩905/6/9 11:53
狐つき自由詩805/6/8 0:54
知らないガチョウ自由詩5*05/6/7 21:06
夜の自転車自由詩805/6/6 13:41
骨董品に念を感じますか散文(批評 ...305/6/3 23:56
ディズニーランド考散文(批評 ...705/6/3 21:32
東京の駅自由詩705/6/1 20:22
ひとりの愉しみ自由詩405/5/31 13:15
普通の基準値自由詩605/5/30 19:26
不安な音楽自由詩705/5/30 9:57
夜のお花畑自由詩305/5/28 12:55
つまらない日々自由詩605/5/27 22:09
ホルマリン漬けの自由詩405/5/26 13:29
わたしの恋人自由詩605/5/25 13:31
白い火自由詩505/5/24 11:53
なでなでしてね自由詩705/5/20 11:51
大河自由詩205/5/20 11:19
引越し自由詩705/5/18 20:51
フラッシュバックをください自由詩305/5/18 16:43
太鼓橋自由詩805/5/17 12:52
こぽこぽ自由詩405/5/17 12:51
大きな木自由詩305/5/15 14:18
おいしい罪自由詩405/5/12 23:05
人類皆兄弟自由詩305/5/12 22:57
翡翠いっこぶん自由詩105/5/11 20:27
パン●自由詩2*05/5/11 13:08
もう会えなくなること自由詩305/5/10 19:27
窓の向こう自由詩405/5/10 19:25
走る鳥自由詩905/4/27 21:08
たくあんマン散文(批評 ...3*05/4/26 23:16

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