バナナをはんぶんずつ食べて
癒されようね
その程度でいいんだったら
いくらでも
上へ登り
上へ登り
化石を探す

柔らかい
砂で出来た
化石を探す

黄色い砂の
あいだに隠れた
化石を探す

一人で探す

毎日
毎日
探す

化石を探していると ....
やさしいあなたはわたしの何倍もやさしい
わたしはすぐになにもかもあきてしまってやさしくなんかないのに
あなたはわたしを許すとか許さないとかじゃなくただ
いろいろなことをやさしくこなし続けている
 ....
隣の部屋で音がする
古い団地ではよくあること
玄関のチャイムが鳴って
顔を出すと泥棒が逃げていく
強盗じゃなくて
良かった
近所のよろず屋がある日突然コンビニに
これもよくある話
角の ....
一番良いのは
引き付けて引き付けて引き付けて
最後に足でも蹴り払って落とすこと
でも
それにはかなりの場数とテクニックが必要なので
テクニックの無い人は
古典的ですが
「押しの一手」
 ....
平服でおいでください
そんな文字を見つめながら
思い出すあなたのこと
もう忘れたかなあ
あの日の夜のこと
特別だったのはあの日だけ
でも
たぶんあなたも覚えてるから
呼んでくれたんだね ....
川へ降りてゆくコンクリートの階段の途中に
錆付いた赤いドア
階段の上と
下で
わたしはあなたと話していた
川はさらさらと流れていて
本当は気にしていることを
お互いに絶対に言わない
赤 ....
むかしね
月経の血を集めて
煮詰めて
お薬を入れて
人間を作ろうとしたんだって
あれは本当よ
そしてできたのがわたし

上手くできたでしょ
さあここにも入れてみて
どんな具合がする ....
切なかったね
わたしたちふたり
毎日でも会いたかった
離れていられなかった
友達も
仕事も
逃れられないしがらみも
なにもかもいらなくなって
ふたりで過ごすだけが幸せで
何もかもいら ....
君はロリロリパンダ
パンダの妖精
電話が大好き
メールがキライ
見るのは夢
言葉はマボロシ
そんなロリロリパンダ
石の床で眠り
はしごでバック
クマじゃないよパンダだよ!
ロリロリ ....
白っぽい二階建てアパートの部屋で
あなたと
バニラブルーを食べた

窓を開けると
川の音が聞こえた

目を閉じて
耳を澄ますと
まるでわたしたちの下を
川が流れているみたいだった
 ....
もう何も食べられないわ
だから勧めないで
早く二人だけのところに
行きたいの

もういっぱいいっぱいで
何も食べられないわ
恋の矢がささって
その先があなたの手に
ぐりぐりと傷跡こじ ....
もう着られない
服をタンスから取り出して
処分する
もう着られない
下着もタンスから取り出して
処分する
変化していく
だから愛着は持たない
入れ替わっていく
確かだったものは輝きを ....
食べちゃいたいほどカワイイと思っても
本当に食べちゃったら目の前から無くなっちゃうから
無くなっちゃったら寂しいから
食べません

今日は天気がいいね
お空はからっぽ
だね
明日ね
また今度ね
そう言いながら消えていく
ここで体が離れたら
わたしたちの間の空間はどんどん広がって
なんだかもう会えないような気がするの
明日なんか
もう来ない気がするの
恐ろしいことは何も無いので
このかまくらへどうぞ
甘酒
みかん
お漬物
はい
手を出して
一緒に飲みましょう
一緒に食べましょう
もうここから出たくないと
思いませんか
わたしと ....
透明なミルクを羊と飲んで
ああおいしかったと洗面所にゲボ

ふざけんじゃねえよ毛皮が欲しければ
いくらだって身ぐるみ剥いで持っていけばいい

とりあえず今払うお金をください
目は真横につ ....
はあ
はあ
あともう少しで
準備ができるから
熱く
熱く
熱くしてね
どろどろに溶かして
雨の日のロードスター
失敗は成功の元よ
どんどんダメにして
ゴミ箱に捨ててね
どうしても
がまんできないとき
上質なシュガーを
舐めたり
舐められたりしたいの
誰も寂しい思いを
しなくていいように
山です
どすこい
山脈です
どすこい
太平洋側からの地震止めてます
どすこい
ってゆーかわたしが重すぎるだけなのか
あのさあ
どうだっていいけど
入ってくるな
登山
キャンプ
 ....
表面に
氷が張って
中は
ヌルヌルしています
なんかいつも
そんな感じ
夢に
おばあちゃんが出てきた
おばあちゃんは
わたしに
お餅をたべさせてくれた
おばあちゃんの家の匂いがして
座布団と
掘り炬燵が
暖かかった
背中から風邪を引くからと
手作りの襦 ....
逃げる途中で
転んで
汚れました
怪我もしました
大した怪我ではないので
舐めて
舐めて
治しました
時々夢を見ます
鬼さんこちら
鬼さんこちら
きつねの師匠が言いました
この道はきつね道
とても厳しい道ですよ
きつね道を行くものは
みんないつか死ぬのです
脳が退化し
便や尿を垂れ流し
胃に直接流動食を流し込まれ
喉に穴を開けら ....
思ったよりも激しくて
びっくりしちゃった
そろそろ帰ります
あなたが眠ってる
あいだに

気は使わなくても
良いからね

月曜日からはまた
お互いがんばりましょう

遊園地楽し ....


見渡す限りの
どこまで行くつもりなのか
いつも走りながら
喚き散らしていた男は
もう死んだ
幸せに
死んだ
暖かい光の色
これでもかと
やってくる

この色に
染まれと
やってくる

その色は嫌いだと
遠まわしに
何度も言うけど
通じない

だって
この光の色は
暖かいんだから ....
ごめん
謝りたくなった
友達の彼女すごいキレイだね
まるで血統書付きのプードル
じゃなくて
アビシニアン
じゃなくて
まあいいけど
そんな感じ
存在そのものがブランド品
みたいな
 ....
どうして
こんなに優しいのかな
そう思うと
心の中で一線を引き
その動機を探す
下心かな
そう考えればわかりやすい
そういうときは
OKだと思えば
しちゃう
サービス満点にしちゃう ....
庭に置いてある白いブランコに
雪が積もり
境目が見えなくなる
向かいの医院は
とても静かな内科
高熱が出たわたしは
抗生物質を貰いに行く
山のふもとは
山が音を吸い込んでしまうので
 ....
チアーヌ(724)
タイトル カテゴリ Point 日付
はんぶんずつ自由詩006/2/20 9:41
化石を探す自由詩406/2/17 21:25
やさしいあなた自由詩706/2/12 14:26
隣から自由詩206/2/11 23:43
義理チョコ販売員からのご提案自由詩806/2/11 17:41
平服でおいでください自由詩506/2/9 17:19
会話自由詩106/2/6 10:24
ごっくん自由詩6+06/2/2 17:24
むかしむかし自由詩206/2/2 17:10
ロリロリパンダ自由詩1*06/1/31 17:12
バニラブルーの午後自由詩606/1/27 17:11
バラ色の恋自由詩206/1/24 12:38
さようなら自由詩206/1/24 12:10
からっぽの空自由詩306/1/23 14:03
明日また自由詩206/1/20 13:51
かまくら自由詩206/1/18 21:01
羊と洗面所自由詩006/1/18 20:52
ルー自由詩206/1/15 23:45
上質なシュガー自由詩606/1/15 21:39
山のひとりごと自由詩506/1/12 11:28
ためいき自由詩706/1/10 19:34
夢で見た自由詩1206/1/5 12:23
手の鳴る方へ自由詩205/12/29 16:04
きつね道自由詩305/12/28 21:58
昨日の遊園地自由詩305/12/22 20:05
平野自由詩405/12/19 20:12
暖かい光の色自由詩205/12/19 13:26
ダブルデート自由詩205/12/16 23:06
優しい理由自由詩405/12/16 21:02
雪に埋もれた街の片隅の自由詩205/12/15 11:37

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