弱いものいじめ
しようと
手ぐすね引いてる人たち
たくさんいる
やっと咲いた花を
夜中にこっそり
折り取って
持って行ってしまったり
耳元で突然
大きな声出して
大喜びしたり
最 ....
あなたの恋人が
ひと目見たいわ
なんて
未練がましいわたし
どこかに捨てて行きたい
ビルの屋上や
夜の沼や
樹海の中へ
たくさんの雨に降られて
遊びに行くの
遠い遠いところ
山道を左に入って
舗装されていない砂利道を1キロくらい
そこに

わたしとあなたの
思い出が
白っぽい蜃気楼になって
佇んでいる

わたしは怖いから行かない
たぶんあなたも

 ....
最後なので
くだらない話をしましょう
どうだっていい話をしましょう
ニヤニヤしましょう
だって最後だから
深刻になったってしょうがない
泣いたってしょうがない
自己満足したいなら
それ ....
めくって
そのページ
スタッカートな舌触りで
そこはダメ
とか言いながら
崩れていく豆腐
ダメなとこだから
いいんじゃん
角から崩れていけばいい
そして跡形もなくなって
おいしい白和えになって
車に乗って
買い物に行くと
車線が多すぎて
迷ってしまう
そうして
どんどん違うところまで
行き着いてしまう
町でも
田んぼでも
森でもなくて
ただ
がらんどうな場所に
わたしは知らないわ

それがどんなに大事なことであっても
忘れてはならないことだったとしても
わたしは知らないわ

うさぎ小屋にはうさぎ
羊小屋には羊
羊の名前は知らない
うさぎには ....
ベッドにだらんと横になって
裸の腹を惜しげなく見せながら
料理をする
男の背中を見ていると
あなたの作る
ぺペロンチーノを思い出す
あなたのことは
キライになったけど
あのぺペロンチー ....
彼氏ができました
毎日がドーパミン全開の日々
ウキウキハイテンション
さて
わたしはふと考えた
今はこんなに彼のこと大好きだけど
よくよく思い出してみれば
前の彼氏のことも本当に好きだっ ....
ぜんぜん好きじゃない人と
チューしちゃう夢を見ちゃって
だから今夜は誰でもいいから
気に入った男の子を連れ込んじゃえって決めた
もうすでに頭の真ん中に大きな口を開けて
それをさらに両手でぐい ....
おばあちゃんの火葬の日
おばあちゃんと全く関係ない自分の事で
火葬場のトイレで泣いた
お母さんと
妹は
途方に暮れていた
でも
おばあちゃんは
その夜
わたしの夢に出てくれた
そし ....
草花が咲いて
古いバラの木がアーチに寄りかかり
向かい合った椅子には
誰も座っていないのに
まるで
それで満足しているかのように
風に吹かれている
住宅街を
奥へ奥へと
入っていくと
だんだん足が浮いてくる
足をつこうとして
何度も何度も足踏みしながら
歩いていくのだけれど
なんだかおかしいな
どこが自分の家なのか
本当はよくわ ....
「もしも君が」
と書き始めて
「もしも」
という
仮定の話はやめようと
ふと思った
「もしも」
なんてことは
「もしも」
だから
そんなこと考えるだけアホみたい
自分を探してもど ....
赤い煉瓦で出来た
縦横無尽な通路を
あなたと手を繋いで歩く
空は青くて
遠くて
でも
どこからが空なんだろうと
ふと思った
あなたは背が高くて
背の高い男の人と
あまり付き合ったこ ....
夜の光が
差し込んで
夢みたいな
恋のイメージを
連れて来ました

いろんな色の
夜の光を
見つめながら
わたしの体は
開いていきました

ただのイメージだって
わかってます ....
もう見るのはやめよう
だって恋しちゃうから
できればそんなことはしたくない
あなたは今日も涼しい顔で
わたしに話しかけるけど

すでにもう十分に負けているわたしは
あなたに恋はしたくない ....
ひとりのほうがましなときだって
誰かを探してる
ひとりよりましな誰かを探してる
暇がつぶせて
楽しくて
鬱陶しくなくて
飽きたらオモチャ箱の中に入れておけて
でも
やっぱりひとりのほう ....
酔いのまわった宴会の帰り
どっか行こう
って誘ってみた
絶対
ついてくると思った
勢い良く
地下鉄に走りこんだら
すでに息が切れていた

駅を三つくらい行く間に
すでに醒めていた
 ....
本当は食欲なんかないの
コーヒーだって飲みたくない
だけどわたしは駅のカフェに行く
その駅のカフェは
窓がちょうど改札に面しているので
入り口から入ると
カフェの中だけは
駅の中になる
 ....
あなたのことなんか考えてないわ
ご愁傷様
わたしの頭の中は
ナチュラルパインクローゼットのことで
いっぱいいっぱいなの
19800円
押入れにもどうぞ!!!
そりゃまた豪勢ね
電話は後 ....
イイイイイイイイイイイイイ

大丈夫ずっと元気でいられる方法はある
大きく!大きく!大きく!

イイイイイイイイイイイイイ

脳天から左右に割れるよ
口の周り涎だらけになるよ
大丈夫 ....
友達ってほどじゃない
それくらいの知り合いの
彼氏と知り合いになってしまった
彼女を知り合いだと
言いそびれた
ヤバイと思ったのは
見た目がタイプだったから
小柄な体のバンドマンで
ギ ....
角を曲がると
小学校
目の前に
小さな文房具店
信号が変わるのがいつも遅い
大きな道路への抜け道
自転車も足早に過ぎ去る
空は青く
遠い
いくつもの別れ道
何度も間違った
家に帰 ....
あきらめたように
あなたは
横たわった
目を見開いたまま

この世の最後に
見つめる風景は
あなたの愛した場所かしら
それとも

思うほど
劇的な何かが
あったわけではなくて
 ....
そこには誰もいない
そよ風の吹くガーデン
椅子と
テーブルと
お茶セット
バラの花びら

わたしは見ている
風なんか吹かない場所で
誰もいない場所を
見ている
積み上げられた地面も
テトリスみたいに
天まで届けばいいのにね
どんなに高い山も
結局地べたについてる
家から
ずいぶん歩いたところに
金魚屋があった
知らなかった

金魚屋のおばさんは
15センチくらいの
お腹の大きな金魚を
ひょいと手のひらに乗せて
「こんなこともできるしさ」
な ....
青い目の奥さんと
わたしは
公園のベンチで
並んで座っていた

青い目の奥さんの子供と
わたしの子供は
たどたどしい言葉で
一緒に遊んでいた

青い目の奥さんと
わたしは
ほと ....
チアーヌ(724)
タイトル カテゴリ Point 日付
あなたは弱いですか?自由詩907/6/8 1:23
捨てられて自由詩307/5/31 17:02
舗装されていない道自由詩1207/5/25 23:19
最後の夜自由詩407/5/24 15:30
怠惰自由詩407/5/22 21:29
ダメなとこ自由詩507/5/17 17:38
車に乗って自由詩607/4/21 21:51
知らないわ自由詩1107/4/11 10:47
ぺペロンチーノ自由詩907/3/28 22:29
悲しい話自由詩807/3/10 16:55
頭に口自由詩207/3/9 16:23
おばあちゃん自由詩907/3/9 13:56
Garden自由詩807/3/5 23:26
住宅街を奥へ自由詩407/2/27 9:53
「もしも」自由詩607/2/16 10:46
夏休みの恋人自由詩6*07/2/13 11:43
夜の光自由詩207/2/5 15:55
片思い自由詩207/2/5 0:03
ひとりでいるひと自由詩407/1/26 13:33
乖離自由詩307/1/26 11:22
駅の中自由詩607/1/19 9:51
ナチュラルパインクローゼット自由詩507/1/17 13:30
イイイイイイイイイイイイイ自由詩407/1/17 10:53
知り合いの彼氏自由詩607/1/13 15:10
奇跡自由詩1007/1/13 14:57
死体自由詩807/1/11 23:50
誰もいない自由詩507/1/11 11:24
自由詩207/1/8 23:31
金魚屋自由詩1007/1/5 21:27
青い目の奥さん自由詩8+07/1/1 1:40

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