どうしたんだろう
今夜はひとりがさびしい
よくわからないけど
鍋焼きうどんでも作ってみようかな
彼とは別れちゃったし
次の合コンは新年明けてから
友達は彼と一緒みたい
やっぱりうらやまし ....
「なかったことにしよう」
と言われて
黙って頷いた
そうかぁなかったことかぁと
帰り道電車の中
何度も何度も考えた
とても疲れていたので
座りたかったけど
井の頭線は混んでいて
つり ....
欲しいものがなくなって
安心していたはずだった
欲しいものがあるのは苦しいから
手に入らないものは何もかも
あきらめた
はずだった
それなのに

欲しいものができた
それは秘密だ
わたしはさみしい
みんないなくなってしまうから
わたしが抱きしめると
みんな凍りついてしまう
わたしが好きになればなるほど
わたしは嫌われる
わたしは寒い冷たい場所に
あなたを閉じ込めよ ....
男の子を好きになると
いつも考える

この子はあのとき
どんな顔
するのかなって

試してみたくて
たまらなくなる
帰る場所はあるほうがいい
帰る場所がある人と
帰れないところまでは行かないで
少し遠いところで
夜の川を眺めていたい
もう何度も
傷を舐め合ったから
わたしもあなたも
優しくなれたから ....
どんよりとした激しいスピードで
こみ上げてくる感情
今夜もう少しで落っことすところだった
男の子の部屋ではいつも同じような音楽が流れてる
だから昨日の男の子と
今日の男の子が違っていたって
 ....
会ってご飯食べてチューしてそれから
恋人になりたいって
言われても
さらさら流れる感情をどこかでせき止めて
今日から恋人だなんてどこかおかしい
ちゃんちゃらおかしい
自然に恋人になれないの ....
もともと何もないところへ
いれものを置いても
いれるものはないので
からっぽのまま
でもせめていれものを置こうと
必死に壁を破り
ドアをこじ開け
トンネルを掘る
そこになにかがあるのだ ....
実家の近くに
こぎれいなおうちが建った
家族は
おじいちゃんおばあちゃんむすこおよめさんこども
事情はわからないけど
おばあちゃんとおよめさんの仲が悪かったというはなし
5年くらいでおよめ ....
夜中にふと
トイレに行きたくなる
でも起きられない
ほんとはまだわたしは眠ってる
暗闇のなか

いろんなことを思い出す
並列した思い出たち
クリックしたらすぐ次のページに行くよ
かな ....
涼しい街を
旅するさかな
大きな瞳で
まばたきするよ

かなしい夜は
明るい街で
楽しい夜は
深い闇のなか

旅するさかな
今夜もひとり
止まることなく
回遊するよ

さ ....
カチャ
と音がして
鍵が開いた
開けちゃった
バカだね
バカです
だからなに
タバコの煙もくもく
さっぱり前が見えないよ
見えない
ひたすら
笑いっぱなし
あなたが今夜あの子に目をつけてることは
すぐにわかるよ
わたしの前でも堂々とやるんだね
それとも気がつかないとでも思ってるのかな
まぁどちらでもいいや
そうかあの子ですか
顔も学歴も体型も ....
中空の部屋へは
登り方を忘れると
登れなくなる
わたしはしばらくの間
忘れていたけど
最近ふと思い出した
わたしは中空の部屋のドアの前で
躊躇する
中に入ってしまったら
二度と戻れな ....
わたしは中空の滝へ行く
中空の滝は美しい水辺を作っている
濃い緑色の場所は
とても深くて
岩魚が泳いでいる
わたしは服を脱ぎ
水浴びをする
冷たい水で
芯までひんやり
胸がドキドキと ....
わたしがいたら
あなたは
うれしいのかな

よくわからない

わたしはあなたがいると
さみしいの
わたしはあなたに幻想しか見ていない
だから幻想を見せてよ
もっとたくさん

呼吸が浅くなるくらいの
幻想を見せて

わたしはあなたの背後から近づいて
棍棒を振りかざす
力いっぱい振り ....
 山のお坊さんはおじいさんでした。
いつごろからおじいさんになったのかは覚えていませんが、いつのまにか山のお坊さんはおじいさんになっていたのでした。

 山のお坊さんは、誰もいなくなった山の里で ....
おなかが痛くなって
道のはじっこにしゃがんでいたら
知らないお兄さんがそばにきて
だいじょうぶ?
と聞いてくれた
わたしは顔を上げた
なんと言おうか迷ったけれど
「おなかが痛いんです」と ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
あれから
どれくらいの時が過ぎたのかなんて
思い出せないけれど
わたしは夜の11時頃
仕事帰りにひとりで
国道4号線沿いの
びっくりドンキーで
ハンバーグディッシュを食べていて
つい
 ....
両手でそっと包んだ鳩が冷たく固くなっていくということ
小さな部屋でひとり眠る夢のこと
最後の言葉を告げるためにやってくる
自転車のこと
同じくらい愛し合っていると思える人と出会い
二人でしっ ....
留学生のアントワーヌは
フランス人だけど英語も話す
でもわたしはどっちもあやふやで
アントワーヌの言おうとしていることが
いまいちよくわからない

アントワーヌはおしゃれで
見慣れない色 ....
山の上から川が流れてくるよ
さらさらと静かな音が響く
見上げれば白く輝く月
その光を浴びて川面はきらきら
わたしは水の上を溯ってゆく
白い小さな花が川の両岸で咲き乱れ
その香りが辺りを覆う ....
ピアノの上に跨って横から弾いてごらん
そう横から縦にショパンのエチュードを弾くの
指の動き早い早い早い
ねえどうやって弾いてるのねえちょっと見せて見せて
すごいよまるで曲芸だね
ねえわたしも ....
ねえ
信じてるのは
わたしの気持ちだけなの
だから安心して
心配しないで
あなたの言うことなんか
はじめから信じていないから
いくらでも言っていいんだよ
わたしもたくさん言うね
心地 ....
真っ暗な中に
いたら
わたしも
真っ暗になれるかな
わたしは真っ暗が見たい
わたしは真っ暗になりたい
喉が渇いた気がしたのに
水を飲んでも
潤わない
ああこれはきっと
わたし

乾いてるんだ
まるで胃が裏返るように
我慢して
我慢して
でも限界がきたら

胃が裏返ったあとに
 ....
遠いかもしれない、未来のはなし。

 地球上では、人が少なくなっていました。とってもとっても、少なくなっていました。
 種の数は、大型の哺乳類の場合、子を作れるオスメスが半数ずつで1000頭を切 ....
チアーヌ(724)
タイトル カテゴリ Point 日付
襲ってサンタさん自由詩1004/12/24 13:31
なかったこと自由詩1304/12/21 23:24
秘密自由詩604/12/20 21:57
ゆきおんな自由詩7*04/12/18 15:24
実験自由詩8*04/12/16 20:14
夜の川自由詩204/12/14 23:24
男の子の部屋ではいつも同じような音楽が流れてる自由詩804/12/14 21:53
恋人になりたい?自由詩10*04/12/7 13:02
からっぽ自由詩804/12/5 13:11
中古住宅[group]自由詩404/12/5 12:59
レム睡眠自由詩1604/12/3 11:20
旅するさかな自由詩904/11/28 20:52
自由詩704/11/26 16:19
忘年会自由詩504/11/26 9:46
中空の部屋自由詩704/11/22 20:09
中空の滝自由詩304/11/21 23:21
ひとりよりもふたりがいいなんてうそ自由詩1104/11/18 11:24
愛の幻想自由詩204/11/17 17:26
山のお坊さんのはなし散文(批評 ...704/11/16 11:08
おなかが痛いとき自由詩804/11/15 18:01
子宮の大きさ自由詩5104/11/15 17:51
悲しくなかったから自由詩1904/11/13 19:04
なにもない自由詩1204/11/8 16:56
新しい部屋自由詩804/11/6 10:44
白い月自由詩204/11/5 21:12
甘いスープ自由詩804/11/4 18:01
楽しい時間自由詩304/11/4 17:46
真っ暗自由詩204/11/4 17:34
渇き自由詩304/10/20 16:12
遠いかもしれない、未来のはなし。散文(批評 ...604/10/15 21:23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 
0.08sec.