元気なら

誰も私を知らないところへ行って

責任のない人になる

弱っているときは

スローでやさしくなる

一つの単語も

急がない

いけないのは

焦り

 ....
どうやってここまで来たのか忘れた

トイレの底の水たまりを見つめたまま

数秒

気を失っていた

意識はどこかへとんで

私は生霊ではなかったか


たぶん

ここにず ....
子どもの頃
夏休みの
町民プールの中では
魚のように自然だった
水が
受け入れてくれた
どこまでもどこまでも底に潜って
見上げた水上の世界は
美しく揺らいでいた

水から上がる
 ....
見惚れていたんだよ

裸木の中に

白く膨らむ木蓮

白い

木蓮


こんなにくたくたなのに

許してくれないんだ

誰も

彼も

私の奥も


唯一人 ....
夢に出てきた男とは

いつも旨くいかないのがジンクス


夢の中で

「君の夢を見たよ」と

話していた夢


正夢にした

「君が夢に出てきたよ」

「・・・・・」
 ....
何も話すことが無くて
暗い窓の外ばかり見ている

あなたは私が
退屈と思っていると
感じたに違いない

そして
こんな時間が
つまらないと思っただろう

啜るコーヒーは
珈琲で ....
犬に罪は無いだろう

きっと

あなたにも


愛を受けて育った

けれど

序列を正す

愛を惜しまず

愛を乞う

あなたは

犬だ


常に側にいるこ ....
彼女は 「女の友達が減った」

と言っていたけれど

私は もうずいぶん 友だちがいないよ

当然なんだけどね

あなたには 分かるでしょう

そういうことなの


男の中に ....
とにかく

生きたいように生きると

誰かが文句を言うので

背骨が歪むほど

無理して世間についてゆきます


ずいぶんと

揉まれて絞られて

絡まって

私は洗 ....
そうだな

この白に似合う言葉

一行でも二行でも書いて

誰の胸からも離れなくしたいね

そして

月夜の花見のように

うっとりと眺める


いまは

明日の朝に ....
{引用=
あなたは

お元気で何よりです}



朝になったら

うぶ毛をさっぱり剃ればいい

だから今夜は

ときどき洗濯機の様子を見に行きながら

汚れた服がきれいに ....
地平から生まれ出た月が
あまりに大きくて
よごれた橙色だったので
子が泣いてしまった


その子は
大きくなると
空の真上に出ている月が
あまりに遠くて
なにか哀しい気がしてならな ....
コン コン コン

の音だけを

ずっとずっと待ちわびて

どのくらいたったのか


否定すらしてる


人を

愛することを諦めないには

何を信じれればいいのですか ....
なにもかも

らしいものにはなれないようだ


わたしは私でありたいが

肝心の

自分が自分をすきになれない


他人の好むような人でなく

自分をすきになりたい

 ....
はだか電球

すりガラス


わたしにはまだ

それを見る時がある


春雨パタパタ

トレーナーの首元

さむい


早く

庭をコンクリートにしなければ

 ....
わたしの口をふさいでくれ

罵る言葉で

強要しないで済むからね

みんなが

暗黙の了解してくれるから

代わりに

ふさがっていたこころが

開放される


わた ....
働いて 

働いて

とても疲れているのに

お尻を叩かれ

いや

自らケツを上げなければいけない風潮

二者選択の

犠牲にするもの

そっちのほうが

ほんと ....
ポケットにミルキー

ポケットがあるしあわせ

だれも

そんなことには気づかない



不憫



誰かと繋がりを強くするために

小さな陰口を言う

巻き込んで ....
これから
380本のハードルを飛ばなくてはいけないから
緊張している
なんせ
ギャラリーが大勢いる
ハードルは倒せない
名誉が懸かっているから

逃げてしまいたい
荷が重過ぎる
価 ....
救急車が通り過ぎていったのは

まだ明るい午後5時ごろだった

とりわけ

緊急性を感じた走り方だった

いつものことだが

身内があれに乗っているはずはないと感じつつも

も ....
鮭の塩焼き
豆腐の入った味噌汁
白菜の浅漬け
玉子
白飯


ふと
むかし食べた
朝餉の匂いを思い出す
舌の奥に残る
味の記憶


そうか
私の身体が
欲しいのだな
 ....
どうしても朝は来るから


まとわりついた夢と決別しなければならない



「うりゃっ」





布団を蹴飛ばして


すとんと


二本の足で立つ


 ....
世の中の

異論ナ声を聞いて  「ああぁ いやだ」

と 呟いてみる


誰かといると

何か 話サなくちゃと思うのが

無理してる


無垢な言葉だけ 受け付けます

 ....
まるい果実を

鉛筆で描きたい

スケッチブックの白に

いくつもの線が集成して

球体が浮ぶ


昨日の夜は

濃い霧に街が包まれた

密やかな空気

街燈がぼんや ....
あれを見たとき

まるで

死際のカウントダウンのようで

恍惚した

一瞬で

すべて消えてしまうという

切なさをともなった

最後の魔法のようだった
この一年間の刑に服す私は

きっと

何かを験されるのだろう


迷い道

トラップ

油断して負けそうになったとき

何を信じればいいだろう


霞んで見えなくて
 ....
身体のいらぬ自慰
昨日まで
疲れ果て
施錠された膝頭
期限は不明

今夜は
雪が降るらしい
三月
今日は
三日である

あれ以来
自分の
裸身を見るのは
バスルームの鏡だ ....
ときどき
ガラにも無く
人生は
季節で
とか
考えて
天使がいる季節を
幸福に思い浮かべるんだ

私の中の影も
出る幕の無いほど
白いやわらかな幸福の微笑みに満たされていて
や ....
そして
呼吸によってこの世を汚している
私の吐く息は毒である
身体中が毒で汚染されている

先ず
この部屋の空気が淀み
煙ったように見える
見える人には見える光景

私は
そのよ ....
視界 約100m先
辿って行く筈の道が
目の前で
不意に塞がれてしまう

そういうことが
少し前からずっと
重なっている

試されているのだろうか
それとも
学ぶべきときなのだろ ....
蒼木りん(846)
タイトル カテゴリ Point 日付
紫木蓮未詩・独白3*05/4/15 8:15
抜け殻未詩・独白0*05/4/13 23:03
こけむす未詩・独白0*05/4/12 22:49
白木蓮未詩・独白005/4/8 23:56
うまくいかない未詩・独白1*05/4/6 21:41
帰りたい未詩・独白1*05/4/6 0:46
犬 猫未詩・独白005/4/4 23:18
友達なんか いらない未詩・独白1*05/4/3 22:55
身投げ未詩・独白1*05/4/2 23:00
暫しの橋未詩・独白0*05/4/2 20:18
いいんだよ未詩・独白0*05/4/1 0:01
月見る子未詩・独白2*05/3/27 22:27
空気未詩・独白1*05/3/27 0:27
路頭にて未詩・独白0*05/3/26 23:37
ぺんぺん草未詩・独白0*05/3/25 0:57
想像未詩・独白0*05/3/19 22:24
未詩・独白1*05/3/19 22:06
ポケットにミルキー未詩・独白2*05/3/18 22:53
ベンチにて未詩・独白1*05/3/16 23:40
所感未詩・独白005/3/16 0:17
正気なのか恍惚なのか未詩・独白005/3/15 8:18
決別の朝 死にゆく夜未詩・独白205/3/15 0:11
キミ等はいつも自分を確立するための視線をなげる未詩・独白1*05/3/13 22:38
ぼんやり未詩・独白2*05/3/12 23:41
削除未詩・独白1*05/3/9 22:12
未詩・独白1*05/3/8 23:59
雛祭りチョコレエトケエキ未詩・独白1*05/3/4 8:52
未詩・独白0*05/3/1 8:00
ぶすきのこ未詩・独白0*05/2/28 0:06
銀紙を剥く未詩・独白2*05/2/26 22:17

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