暫しの橋
蒼木りん

そうだな

この白に似合う言葉

一行でも二行でも書いて

誰の胸からも離れなくしたいね

そして

月夜の花見のように

うっとりと眺める


いまは

明日の朝になれば

私の胸からはすっかり

剥がれてしまっていることも多くて

つまりそれらは

留まらないことなんだろう

こころが立ち止まっていられない


書き捨て御免

書き捨ててって

ゴメンナサイ


「これは 私が書いたんだろうか...」


知らないことが多すぎる

知りたくなったら旅することにしよう

ここから離れて


暫しの橋を渡って





未詩・独白 暫しの橋 Copyright 蒼木りん 2005-04-02 20:18:13
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