背中が数箇所痛むので
誰か
私の写真の後ろ姿に
針で刺しているのかな
そんなこともないだろうけど

今日は
会社休みます
仕方がないことと思うけれど
悪いことをしているみたいで
気 ....
ひとつの場面をたどっていると

ときどき自分が

何処にいるのかわからなくなる

重なる二つの世界をずらせて

やっと戻ったとき

この場所の私の現実が

重たくて虚しい

 ....
窓は

カーテンをあけたまま眠ります

そのために

角に家を建てたのだから


強く生きるために

すこし

ため息つきます


今日は

この唄をありがとう
 ....
ばあちゃん

ごめんなさい

1月27日は
あなたの命日でしたね

予想はしていたけれど
やはり
忘れていました

あなたの写真に
水と
ご飯と
花とを
手向けなければい ....
さむいふゆの日

ちいさな水たまりにはった氷の

スケートリンク

滑りながら待っていた

幼稚園の教会オルガン教室

それは楽しそう

だって幼なじみさんにんで

オルガ ....
ちっぽけな

ノートほどの紙に書かれた

言葉にしたい気持ち

往きたいところ

わたしの住む世界

折りたたんでしまいました

顔を上げれば

往来

それは

 ....
アイロンがけなんかしなくてもいいような生活に憧れます

半分は嘘です


だけど総じて自堕落なのではない

そんな君には

とうとう逢えなかった


希望の半分は

半分の ....
雪が降っている




ああ


いい雪だ






風がない



自分の重さで降っている



自分の軽さで落ちている



大きくなれば
 ....
鍵盤は指で叩けば
直ぐに音を出してくれるのですきです
キーボードも
カチカチカチとなります
ピアノは
気分のとおりの音を択べば
わたしの自己満足を満たしてくれる
便利で受身な道具です
 ....
人形の埋め込まれた眼を

じっと 見ていたら

触ってしまった


いや

爪で引っ掻いてた

まばたき しやしないかと



ごめん
蒼い花がすきだよ

キャラウェイ

猫の名前

大きな星が一人いるよ空に

一匹の犬が

死にそうだよ

誰か

聞いている?

わたしの見えない声

蒼い花がすき ....
土曜日も学校があった頃の話

お弁当だった

わたしはよくお弁当を忘れた

作ってもらえなかったのではなく

わたしが忘れて学校に行くのだ

姉はちゃんと持っていく

姉はおか ....
詩を書く人たちの集うテーマパークで
さようならを言わずに
扉をちゃんと閉めずに出てきてしまった

わたしは
もう一度入ろうとしているのか

それとも
その扉を閉めに戻るのか

立ち ....
「いらない」と言われた私は

人でありながら物だった

女でありながら

物として

「いる」とか 「いらない」の扱いをされる

その程度の存在だった

あなたの世界では罷り通 ....
家には

寂しい犬がいる

肩をすぼめた子どもがいる

ため息をつく大人がいる

私はそれに気づいた


クリスマスに灯された火は

次の日には消えると知っている


 ....
きょう

誰にも笑顔を貰えなかった

それは

食べ物だったんだな

「糧」というべきか

いまは

とても虚ろである

まだ

生きていてもいいんだろうか
明日
また戦いに行かねばならない

今夜は
もう遅いというのに
食べ物を探す

暗い家の中で
冷蔵庫の庫内灯は明るすぎて
寂しい

空腹なのではない
証拠に
腹をえぐるような ....
おっぱいを触ったら
固かった

しかしそれは
おっぱいが固く張っているのではなくて
ブラジャーのパットが厚く丸いのだった

私が
私自身が騙されるのだから
つい
女の胸元を見てしま ....
駆け引きしあう愛なんて
いらないよ

いつからそんなこと
覚えたの
みんな

もういいよ
別に
褒められなくたって
認められなくたって

いいところなんて
出せる余裕が無いん ....
疲れて

まぶたをこすったら

アイシャドウすべらせたように

ほんのり桃色になった

まぶた

まつげ

こげ茶の瞳

おお綺麗!

化粧もこれくらい上手にできたら
 ....
拒まれたこと

もし
それが根源だとするなら

私は自ら
拒むことを繰り返し
霧の向うの記憶を
何度も確認して
一方では
また拒まれることを
恐れているのだろう

泣いただろ ....
夢にはぜんぶ

蓋をした








http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/mizuoto
きょうは
夏の日のように川が緩やかに流れていた

わたしは
思い立って石飛ばしをした

水平に石を投げて
水面をトン・トン・トンと飛び越させる

向こう岸に石が届いたら
わたしの勝 ....
ひと袋の

チョコレート菓子

ひとりじめ

胸がムカついてきても

食べるのを止めない

だれにもあげない

口の中でなんとなし

嫌悪を感じているのに

歯は

 ....
管理人は留守のようね


だれか

深夜にやっている

ビルの最上階のネットカフェ

知りませんか


凍える夜の気流が

ライトに照らされて壁に映っている

トンネル ....
さんまの開きを鉛筆で描いてみる


ただひたすら


一日かかるだろうか


さんまの開きが


腐らないだろうか



きょうは


おいしいご飯を炊かなくては ....
ミシンがあれば
何枚もの布を繋げる

ただそのような作業を
無心に延々続けていたい

すきな色の糸を買おう
下糸を巻こう

すすめすすめ
布地の野原


 かつて
 好んで ....
今日も倒れずに済んだ

いや
済んだんだ

私の毎日は危うい

いつ不意に背中を押されるか
足元をすくわれるか
{ルビ貶=おとし}められるか

怯えている暇もないのだけれど

 ....
赤信号でおいていかないで

黄色に変わるときを怖れて

あなたに衝突しそうなる
細い首で支えている頭が重くて床にゴロンと転がすことにした

首や肩はかるくなったが

頬杖がつけない左手が手持ち無沙汰で

たばこが吸ってもらえない右手が灰を落とす

こどもが歓声を上 ....
蒼木りん(846)
タイトル カテゴリ Point 日付
ノット タイム イズ マネー未詩・独白1*05/1/31 22:32
此処にいる未詩・独白1*05/1/31 1:05
風の夜に未詩・独白0*05/1/30 22:13
ばあちゃんへ未詩・独白3*05/1/30 20:53
オルガン教室未詩・独白1*05/1/29 10:37
折りたたむ未詩・独白1*05/1/29 10:23
料理は幸せになりたいときに作ります未詩・独白005/1/26 23:44
未詩・独白1*05/1/26 7:57
侘び錆未詩・独白3*05/1/26 0:39
未詩・独白4*05/1/23 23:29
キャラウェイ未詩・独白4*05/1/23 1:36
「先生 お弁当わすれました。」未詩・独白7*05/1/23 0:11
自由未詩・独白1*05/1/22 23:14
落度未詩・独白1*05/1/21 18:38
未詩・独白2*05/1/21 8:33
白灰未詩・独白2*05/1/20 22:58
じっとしていても腹はへる自由詩3*05/1/20 1:02
「曲がりなり」って何未詩・独白4*05/1/20 0:17
未詩・独白1*05/1/19 9:26
切取り未詩・独白1*05/1/19 8:49
グシャ未詩・独白3*05/1/18 0:04
水音未詩・独白0*05/1/15 23:25
夜はぼんやり未詩・独白1*05/1/15 22:56
チョコ未詩・独白0*05/1/15 19:20
難民未詩・独白2*05/1/12 23:48
さんまの開きを書く日未詩・独白0*05/1/11 18:47
冬眠ミシン未詩・独白5*05/1/11 1:37
祝い未詩・独白1*05/1/11 0:52
テールランプ携帯写真+ ...2*05/1/7 1:51
頭痛のときの想像未詩・独白1*05/1/7 1:11

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