物に感情移入してしまうのは
馬鹿げているのかもしれないけれど
その物に関わったひとの心は
つながっていると思う
あの自転車を見るたび
泣いてるようにしか見えないから
三年以上
電信柱に寄 ....
いちばん近いのに
いちばん遠い人と
言うあなた
まさか
私のことだと思いたくはなかったけれど
そのようだ

そっくり
その言葉
お返しします

あなた
私のなにを分かっているの ....
だいっ嫌いなひとと別れられる日は
いつだろう

声は雑音にしか聴こえなくて
胸がざわざわしてくる
目を合わせたくない
顔も見たくない

わたしの視界に入ってこないでほしい
だいっ嫌い ....
女って強いものだよ
わたしが知っている
わたしと血の繋がった女はね
だから

『愛が欲しい愛が欲しい』と
言葉尻に聞こえる話をする女は
嫌い

『愛してもっと愛して』と
肩を落とし ....
気のせい
今夜通る車はみんな
君の車の音にきこえて
今度いつ遇えるのかなんて
手帳を見たりする
そんなことしてる自分が
嫌になる
世の中には
もっと私をしあわせにすることが
いっぱい ....
なんでだよ

笑うと
涙が浮かんでくる
楽しいのに
涙が出る

鳴きたい
ほろほろほろと
もしなれるなら
夜鳴く鳥になりたい

すきなところに飛んでいきたい
屑かごに捨てられた屑というもの
笑顔だったりする

捨てられても
笑っている

シワがよって
泣いているように見える笑顔

泣いているように見える
わたしの心

資源ごみは
 ....
昨日の星が
ならんで地平に沈んでいったのを
(それは見つめ合ってるみたいだと)
キミに話したいけれど
それが言えたとして
今日には
また少し離れて
どんどん離れてしまうことの
どうしよ ....
初冬には砂糖のような雪
明けた冬にはザラメ雪
ちっとも甘くない空のオシッコ
ネコヤナギや梅の枝を
瓶に挿して風呂場に置くと
1月に花が咲くから
毎年
編み物なんか飽きて
そんなことする ....
恋するという目的と
その答えと
エネルギーを放出してしまった後の
私たちは
少しずつしなびていく
色も褪せて
だんだんすかすか
こころもすかすか
埋めるのは食欲
食べてしまうまでの恋 ....
旬が過ぎたということなんだろうか
ついに
私にもカビが生えた

このまま眠り続けたら
私はカビに覆いつくされるんだろう
何色のカビ
真っ黒いカビ
みどり色のカビ
綿毛みたいなカビ
 ....
りんごが食べたい
泣きながら
りんごを食べたら
美味しそう
わたし
泣きたいの
身体から
毒をみんな
出したいの
青い車の隣で
真っ赤なりんごを食べてみたい
遠い昔から
風も空気もずっと同じ
めぐっている
かわったとしたら
人の呼吸で吐き出されて
灰色になったこと
桃色やグリーン
紫や朱色やオレンジの大気
透明で目に見えない色を
一日の中 ....
生かされてるって
生きたいからうまれたのに
何のために
すべて自分のために

ほんとうは
この世の体制なんて
どうでもいいんだ
誰かが
右ならえしてきた世の中なんて

わたしはキ ....
君の目はふしあなだから
わたしの爪がトウモロコシの粒にしか見えない

わたしには
君の歯がトウモロコシの粒に見えるように

『あんたなんか、ふん!』

たいていの人は
わたしなんか嫌 ....
いまは
白線の上にいて
アスファルトのはずのあの灰色は
落ちたら
池みたいに
わたしを吸い込んでしまうんだろう
あるいは
どこまでも底のない空の上の
飛行機雲
突然途切れて
飛び込 ....
行きたい場所はあるけど

帰りたい所はないの

わたしの場所はここだから


あんたみたいなおんなはきらい

わがままだから


38円じゃ

子供を病院に連れてけない
君の知らない私は私の知らない君に映る君の瞳の奥はどうなってるの知らないほうがいいって待っていたって空が青いだけおいてきぼりのこいのぼり 肺の病で
彼はもう煙草が吸えない

禁断症状は
仕事とゲームで紛らわす
けれど

私は煙草を吸う
くわえ煙草で空を睨んで
足元を見下ろして
死んだ灰を捨てる

私の肺は
彼と ....
このへんな匂いは何ですか
ああ
満開の栗の花

朧月夜に
ああ
満開の栗の花

血液にアルコールが混ざって
ああ
満開の栗の花

天狗の鼻をかじった
ああ
満開の栗の花
 ....
失敗しなくちゃ分からないこともある
そんな日だった
至らない自分が悔しくてどうにも疲れる

鉄の心のつもりが
決壊しそうなのを
必死で補強してる

変わり映えのしない
どちらかといえ ....
最初の紋白蝶は
どこから来るんだろう

それを
君に尋ねてみたいけれど

妄想自動車
走る雨の街

たぶん君は
できるだけ丁寧に答えてくれるんだろう

損な性格
わたしの感覚 ....
真夏が来る前の灰色の空
遠い国で大きな被害があったとか
あの雲くらいの場所に行けば
世間も恋しくなるだろうに
今は過去が結んだ果て

近頃といえば
だれもわかっていないと
感じることく ....
雨が降っているので
君を思うのはやめよう

天気がよくても
君を思うのはやめよう

勉強しよう
爪を尖らせよう
図々しくなろう

どうせ私に
大金は入ってこない
なら
君も同 ....
あの花を立ち止まって
よく見てみたいの

そう言えばよかったと思う

そういう
わがままをしなければ
何一つ希望が叶わない
このまま終わってしまうような気がする

もうあの花も
 ....
隣で何度もあくびをしては
「ねむたいの?」という
わたしの言葉をまっている
君の期待は
気づいても
気づかないふりしたから
さびしくなっていじけた
夜は長いから
携帯を鳴らすんでしょう ....
コンクリートの塀の上に
鳥みたいにとまって
下を見たら崖で
気づいたらもう
落ちている夢を
いや
妄想をよく見て
神経は
そんな私の頭の中に不安という
ゴミが散らかっていると警告する ....
かつて

私は詩人と呼ばれたが

いまはまったく書いていない

詩をつくらなくても

平気だ

いつまでつくらなくても

この先も平気だろう

なぜなら

いま私を詩人 ....
ああ
真に面倒くさい世の中じゃ

わしゃ
眠いんじゃ


ああ
実に面倒な世の中ですね

私は
とても眠いのです
さようなら

つづきはないのです

たぶん

このつぎに遭うときには

それはまた

あたらしい出会いになるのでしょう


さようなら

わたしのことを

なにも知ら ....
蒼木りん(846)
タイトル カテゴリ Point 日付
泣いている自由詩7*09/1/21 23:19
いちばん遠い人自由詩409/1/20 22:50
だいっ嫌いなひと自由詩209/1/18 21:46
なさけない時に自由詩109/1/16 9:58
セイナルヨル自由詩008/12/27 22:39
月夜自由詩1*08/12/25 23:16
屑の話し自由詩308/12/8 23:51
(あいらぶゆ)自由詩308/12/4 23:40
自由詩108/11/28 23:23
私は食べ物自由詩208/11/25 23:40
カビ女自由詩408/10/7 10:50
りんご自由詩308/9/28 22:45
大気自由詩108/9/9 9:31
ゆりかご自由詩208/8/8 14:22
切ないほど ボンビ自由詩208/8/8 0:35
白線の上自由詩508/7/10 23:53
38円自由詩308/7/4 23:32
こいのぼり自由詩408/7/4 23:27
煙草自由詩408/6/20 23:30
まんくわいの栗の花自由詩308/6/17 13:42
弱さ自由詩5+08/6/16 0:12
妄想自動車自由詩208/6/11 23:12
雨粒の味自由詩208/6/6 9:19
君を思うのはやめよう自由詩308/5/30 23:28
わがまま自由詩108/5/30 12:45
ひろ君自由詩308/5/20 14:04
散る桜自由詩308/4/18 22:58
草々自由詩508/3/19 0:41
真実自由詩4*08/2/10 22:27
さようなら自由詩208/1/9 0:08

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