ふうぅぅぅぅぅ...

といって 君が泣く
夜の頁に挟まって 押し殺すように
それは癖

ひとしきりの雨を 
ちり紙で きれいにふき取ってから
その頁を閉じた

嗚呼..

動 ....
今夜 路地裏にも
雨が降り円を描く

綺麗なものは
もう見えない
夢見る貴方の声は
年月に萎れていた

『百合は
 あと一輪だけになりました
 季節なんて
 私が箱の中で身を削っ ....
こんな所に 何しに来たの?


鏡から目をそらせた

私の顔をのぞくのは 

無口なものだけで いい


心が動かないから

目の前にあるものだけ

上から下に 右から左に ....
雨に煙る夕暮れは

ネオンを水鏡に映した街を

どこまでもあてなく

走る車窓から見るのがいい

今日は

あなたの車で連れて行ってほしい

少し疲れたから

無邪気にはな ....
木曜日の朝

空はまったくの灰色

アスファルトは

いっそ潔く濡れている


薄暗いキッチン

取り残された家には

テレビの音が

冷えすぎない程度の温度を保っている ....
瞼を閉じて


そして 

ゆっくり開いた



思い出したように

やはり 私は 

ここに居る



気がつけば

虚ろな白昼夢

霧が晴れるように

 ....
命を

洗濯機に入れて ぐるぐる回す

洗剤は

たくさん泡がでるやつ

香りは

洗剤のでいい

そうだな..

漂白剤も入れて

しばらく置いて

また回す
 ....
艶っぽい恋の詩なんて

今の私に

描けるわけないじゃないですか..



あなたと同じです



がっかりしてるんです

終末が

感じたとおりだったことに


 ....
社の食堂の隅の休憩スペース
テーブルは四つ

窓から空が大きい
風がブラインドのひもをゆらす


カラン カラン..


喫煙席は
そのまた隅っこ

紙コップのコーヒーは安物 ....
激しさの後には

心臓が弱ってしまって

ポンコツ寸前


私の耳よ

もう雑音を拾うな

笑えないのなら

余計な荷物を背負うな


水をたくさん飲むから

身体 ....
優しそうな獣に化身した

あなたの

深い蒼い瞳に惹かれて

その逞しい背中に 

思いがけず乗っていました


柔らかい毛並みの触感 

見初めた者の

体温と鼓動 
 ....
その日はいつも不幸だった
あの時期と重なっていた
分泌物に支配された
私の脳は 
ときどき我を忘れて暴走する
きっかけは 
あのデジタルの時計の
『カチッ』
っという音

マッチを ....
あのひとは 燕だ

うたごえもつややかな 燕だ


いまのわたしの言葉は オナガのそれだ

旅立ちもなく ここで

ギィーギャッギャッギャッ と鳴いている

義意 偽や 偽や 偽 ....
ほんとうに哀しいときには

その哀しみを

詩にすることが出来ない

泣くことすら

どこかで自制している厄介

ベッドに入ったら

一秒で死んだように眠って

いっそ消滅 ....
美しい月の夜に

天女が舞い降りてきた

旅人は出会ってしまった

鈴の美声で唄うたい

水浴の蒼く照らされた玉肌に

欲望の火が点く

羽衣を盗むことで天女を手中にした

 ....
詩を読んで

詩(のようなもの)を書いていたら

休日の半分使ってしまった。


「この詩の野郎!」

洗濯干しも 布団干しも

その前に 顔も洗ってないし、歯も磨いてないじゃな ....
彼が書く恋の詩は 故意の詩だ。

生まれたての恋の詩。
素描画は素直だったろう。

しかし、
そのままでは許さない。
ただ通りすがり すれ違うだけではいけないのだ。
立ち止まらせ、購入 ....
堕ちることの不安

昇ることの不安

どちらも抱えて 

心の内にしまいこむ

目に映るものだけに感じよう

消えそうな

茜の世界

今は

褪せそうで

まばた ....
今の時間までの投稿は

とりあえず全部読んだ。

本嫌い

(正確には長い文章を読み続けるのが苦手さん)の私が

ここまで読みふけるとは..

老けるわけだ..

さっきまで少 ....
あなたという人を考察する

それは
この1年半の
無駄な作業だ
無駄ではなかったと思い込みたいのか
振る舞いで何か言おうとしている

現在の私は
あなた以外にも
解ってしまったこと ....
勝手に傷ついて

眠ってしまおうとした

名残りに

カアテンの間から見たのは

氷の海に漂っているような月で

たぶん

あの人はいま お喋りに夢中で

あの月の悲しげな ....
今日もまた 
やられた..

わたしは
余所見ばかりしている

これで
追突事故をおこさないのが わたしらしい

そう

用心深いんだ 本当は

だって

躁のノリでいっ ....
オジサマは、 
変なこだわりを持っているらしくて、
とてもへそ曲がりなことを言う。

私が困るところを見て
ニヤリ..
とする。

『お前なんか 知らない』と
知らん顔していると思え ....
鯉のぼり

月に照らされ 夜の海を泳いでいた

気持ち良さそうに

生きてるみたいに
芍薬の香りのする
雨後の湿った庭
皐月の新しい植物たちはどれも
その掌に虹色に輝く雫をのせている


人工の香りしかしないこの家に
芍薬を生けると
異質な感覚が
胸に過ぎった

 ....
198円の綿菓子を買ってきて
入道雲をつくって食べる
けして摑めない
あの雲をちぎって食べる

お祭りでは
300円で売っている綿菓子 
白い綿菓子
198円で
 ....
消えてしまったあなたの跡は

何もかも真っ白で

置き去りを認めたくない 

何かが あわてている


置いて行ったあなたは

さぞかし

気持ちいいでしょう

今夜は
 ....
おはよう。

悲しくてたまらない涙
哀しくてたまらない涙

わたしのことで 申し訳ないのだけれども、
自分に関することでは、よほどのショックなことがない限り、悲哀の涙が出なくなった。
年 ....
獲物を捕らえて
そそくさ
もう他のものは眼中にない
あの男

なんか最近
いい感じだなって表情
見て取れる
彼女

コンプレックスを
固い鎧で覆っていた彼女を
ぐにゃぐにゃの骨 ....
あなたと

あなたと

あなたの

本音とズルさと

機械的な脳の構造を知ってから

私の中の

透明なとか

純粋なとかいう名前の鏡には

細かい傷がたくさんついて
 ....
蒼木りん(846)
タイトル カテゴリ Point 日付
言い訳自由詩0*04/5/24 8:32
手をつなぎたいのは あなただけ自由詩104/5/24 0:15
怯えてる未詩・独白0*04/5/22 22:48
ネオン未詩・独白0*04/5/22 21:48
やまない日々に未詩・独白004/5/20 8:25
私の居ない私未詩・独白004/5/19 3:13
命の洗濯未詩・独白2*04/5/17 1:23
疲れた未詩・独白004/5/16 19:01
午後四時未詩・独白1*04/5/16 7:44
ポンコツ未詩・独白5*04/5/15 1:11
愚かなる者自由詩0*04/5/15 0:30
壊す自由詩1*04/5/15 0:22
オナガ自由詩0*04/5/14 1:53
『 。』未詩・独白1*04/5/14 1:21
微笑の般若自由詩1*04/5/13 0:57
私は女だから?散文(批評 ...7*04/5/12 11:23
彼の恋の詩(こいのうた)未詩・独白004/5/12 10:48
未知へ自由詩6*04/5/9 19:13
全部読んだ未詩・独白3*04/5/8 18:29
願い自由詩104/5/8 11:14
寒月夜自由詩4*04/5/7 8:06
小さな家の大きな部屋のすみっこのパソコンの前で「この タコ. ...未詩・独白0*04/5/7 1:07
オジサマ散文(批評 ...2*04/5/3 23:03
海で泳ぐ鯉自由詩0*04/5/3 0:35
芍薬の香り自由詩1*04/5/3 0:13
綿菓子未詩・独白1*04/5/2 0:56
雨夜の花自由詩2*04/4/28 1:36
おはよう散文(批評 ...1*04/4/27 7:59
煙草 プカリ..未詩・独白0*04/4/25 23:20
自由詩104/4/25 0:30

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