もう ええわ

あしたになれば
わかるこっちゃし

いま悩んどっても
らちあかん

寝よ 



などと

言ってみる
紫の薔薇が咲いている

私の手の中で

薄い花弁は紙で

雨に濡れたら

萎れてしまうのよ

鬱のように
なんにもない

なんにもないから
ビールでも飲もう

なんにもない

なんにもないから
明日の用意でもしよう

なんにもない


昨日までの失敗
過去の辛み

明日から ....
テレビが
下でひとり
さびしそうに
喋っている

わたしは
立ち上がり
階段を降りて
テレビにあいにいく

安心したように
アナウンサーが
元気に喋るので
テレビを消した
 ....
言い返せなかった言葉の
多すぎて
明日こそは
仇討ち

などと
どうでもいいことになっている
いつの間にか

わたしは
微笑みかけがほしいのだろうと気づいた

恨み顔は
わた ....
美しいものを見ると
なぜか哀しくなる

そう言ったあの人は
ときどき
儚さに目をそむけて

今日も人を殴る
あの、

いけないんでしょうか?

私のヤルコトナスコト

すべて

気に触るようですので。


それは、

「消えてくれ」

ってことですか?


ご希望に添えず ....
武装して
ディスコテークへ出かけては
都会の男と女を観察
その頃のモードといえば
薄く笑う中森明菜
サイレントアイドルデュオウインク
たぶん
神のお告げ
ナインボール弾けて
水割りは ....
私たち
嵌らない瓶の蓋みたいだわ
うまく回らない
うつむくこころ

君の吐いたため息は
この山の斜面を
なめらかに降り
湖に細波を起し
田園の稲穂をかすめ
電線を揺らし
ビルの谷をすり抜け
橋の下をくぐり
小さく開けられた窓に
 ....
便座に座って廃人となる

昨日までの事
これからの事
さっきまでクルクルと回転
くりかえす

すべて
外に待たせて
虚になる

いつからか
見るともなし
ドアの汚れが目に映る ....
何の哀しみもなく
何の悩みもなく
赤ん坊から
そのまま大きくなったような
きれいな身体で
仔犬のように笑う

さりげなく
しなやかな手を差し延べる

素直でやさしい子だね
君は
 ....
明日暮らしてゆく金もないのに
ふらり
ブルーベリータルトケーキなど買ってしまう

たぶん

目の前の現実が
刃を突付ける状況でない

いつもと変わらぬ車線
いつもと変わらぬ街並み
 ....
―死んでしまえばいい―

怖ろしい言葉であるが
わたしは
いとも簡単にほざいたのだった

それは
わたしが死ねばいい
わたしが無になりたいという願いなのだろう

お前たちに罪はない ....
痛みは
我慢するものかと
思っていたけれど
実に久しぶりに飲む痛み止めは
実によく効いてくれて
歯痛のときと
生理痛のときにしか
飲んだことがなかったが
こんなにも楽になるものなのだな ....
青いバナナ
きれいな青い
バナナ

三日月が
青だったら
見えないな

青いバナナ
緑のバナナ
黄色いバナナ
橙バナナ
赤いバナナ..

バナナ虹色
染めたいな

甘 ....
女として
敗北者です

いったい
何に負けたのだろう

それすら
わからないほど
思考が働きません

睡眠中毒者だからでしょうか

前に出ることは
好みませんが
おはじきの ....
曇り空に似合いの栗の花
白濁の匂い
蒸せる空気に重く混ざり咽る

萌えあがる緑にそそぐ霧雨は
「熱帯雨林」という言葉を浮ばせて

栗の花
呼吸困難

緑のトンネル
国道4号線
 ....
ときには
紅い紅い林檎を買いたくなる

紅い林檎
磨いて磨いてあざやかに紅

ときには
紅い紅い林檎に歯をたてて

鬼のようにガツガツと食らいたい

般若の顔でガツガツと
人肉 ....
母は

私の知る限りいつも

母の顔であった


私が幼すぎて

気づかなかっただけである


ときどき母は

ふと

女の表情をしていたことを



カーステ ....
なんでそんなことで引っかかるのか。

この辺りにきたら
もう
どうでもよくなってきたのだけれども。

簡潔に言うと、

なぜ、
洗濯物は
女が干さなければいけないのか。

とい ....
ショーウィンドウ 
映る私の姿
女らしかったから
デコレーションケーキ眺める振りして
確かめる
ここに存在する私は
私は誰

アプリコットジャム
いちご
白い大地の生クリーム
赤 ....
月など見ない日々が
何ヶ月も過ぎて
気がつけば
もうすぐ夏至が来る
7月の青い
海の日が来る

幸せに向かい
心ならずも
胸はずませ歩いていたのに
いつの間にか
その頂点は過ぎて ....
精神病にならないために
適度にいい加減に忙しいのは
良いことなのだろう

皆が
隣人に多くを望むのは
なぜなのだろう
望んでも愛などもらえないのに

背負いきれなさを感じつつも
す ....
車が
畑に落ちたので
さて困ったなと思う

私の愛車が惨めな姿
沼にはまった象みたいに
動けない


田んぼのあぜ溝にはまったときには
父がトラクターで引っ張ってくれた

こ ....
ガランとした病院はすきだが

それに甘んじて

おしゃべりに花を咲かせている

若い受付さんは

いまどきのヘアメイクだから

すきじゃない

お医者さん

私はいま

 ....
ぎょっとする
アゲハの幼虫山椒の葉にいて
そっとつまんで持ち帰る

幼虫は
黄色い角をだして怒る
こわい

餌の山椒は
毎日
内緒でとってくるから

人間のほうが
はるかにで ....
キチンとした人と
だらしない人

世の中は
いつも鼬ごっこだ

人の話に耳をかたむけていると
頭の変な人ばかり多くいるように思える

個性
なんてものは既に
勘違いされたあげくの ....
酒よりも
煙草を吸うために働いて
止めの一服よりも
眠りの誘惑に身をゆだねても惜しくない

けれど
めいっぱい働いた後に
その三つが待っていれば天国だ

地獄も極楽も
金と暇しだい ....
人の前に出ない
自分を棚に上げない
私のいけないところなのだろう

落度があるとすれば
忘れているだけ

そんな
罪のないことを

私にも悪いところがある
ごめんなさい

あ ....
蒼木りん(846)
タイトル カテゴリ Point 日付
セリフ未詩・独白205/7/9 22:47
紫の薔薇未詩・独白205/7/6 23:34
なんにも未詩・独白105/7/1 23:25
テレビ未詩・独白305/7/1 9:57
仇なす未詩・独白005/6/30 23:04
ネムの花未詩・独白205/6/29 1:10
卑下まんじゅう未詩・独白205/6/29 0:37
真夏のファンデーション未詩・独白205/6/28 1:33
瓶の蓋未詩・独白0*05/6/26 22:34
自由詩3*05/6/24 15:15
個室にて未詩・独白3*05/6/24 8:59
スーパーヒーロー未詩・独白0*05/6/24 1:01
ブルーベリータルトケーキ未詩・独白0*05/6/24 0:38
戯け尽く未詩・独白0*05/6/23 0:16
とりあえず未詩・独白1*05/6/22 0:18
青いバナナ未詩・独白0*05/6/18 0:59
おはじき未詩・独白2*05/6/18 0:36
栗の花未詩・独白3*05/6/17 9:00
欲望の歯未詩・独白1*05/6/16 23:07
リバイバル未詩・独白1*05/6/16 0:58
似非未詩・独白1*05/6/16 0:02
存在未詩・独白3*05/6/14 0:06
6月13日未詩・独白3*05/6/13 23:11
紫陽花未詩・独白2*05/6/10 22:24
こんなところに来て後悔未詩・独白2*05/6/9 0:43
おだいじなさい未詩・独白2*05/6/9 0:19
そのときは また よろしく未詩・独白2*05/6/8 23:37
デラウエア未詩・独白0*05/6/6 23:09
ビールの色は麦畑の色未詩・独白1*05/6/4 22:53
戦いましょうか未詩・独白1*05/6/2 23:58

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