どうしてみんな
怒ったり
イライラしたりするんだろう

わたし
やさしい子なのに

あのひとに
悪いことしようと
思っていないのに

どうして
嫌われちゃうんだろう

顔が ....
鎖が切れて

頭にあたったら痛そうだね

漕ぎすぎて

高すぎて

お尻が落ちたら

どうしよう

谷の上のブランコはこわい

そのうち

ブランコもなくなるのかな
 ....
舌足らずで
勝気
痩せすぎだよ

負けん気だけは
強いんだ

負けるが
勝ちって

嫌いでしょ


そっちだから

爬虫類の顔だよね
もしかして
人間の皮をかぶった ....
糸トンボみたいなおんな

あんたに
一日一回は
馬鹿扱いされるから

仕事
辞めたくなるわ

なんか
あたし
生きてちゃ
いけない人間みたい

何の恨みがあるのかって
聞 ....
冷蔵庫が
お漏らしをするようになったので
医者を呼べと

いまどき
呼んで来る医者がいるのか

ご臨終専門の
お医者さま

うちの冷蔵庫は
ちょっと循環がよくないみたいなんです
 ....
別れちゃおうかな

捨てちゃおうかな

そんな日々が悶々で

おんなじことの繰り返しから

抜け出せなくて


あのとき

別れちゃえばよかったのかな

遠い目で

 ....
触れることも触れられることも
拒んでいた手
そんなことすら
忘れてしまった手を不意に繋ぐ
温かさ

そんな空想が
思考の隙間に挟まって
消え

誰も
何も知らない私を
存在させ ....
夏の空はとても気性が荒くて
すぐに稲妻をチカチカさせて
怒りながら泣く

ぽつりぽつり
小さく涙こぼすなら
ワッと泣いてしまえばいいのに

困った女の代表だ
とても真似できない
そ ....
見えない津波に怯えながら
呑みこまれてたまるか
油断せずに流されずに
後悔
しなくてもいいように

慌てている日々は
自分を失う
人は
機械じゃありませんから
繊細で
こころのこ ....
こころのこもらない鶴が折られ
こころのこもらない紙花がくくられ
こころのこもらない製品がつくられ
むしろ
面倒だとか
時間に追われながらとか
悪戯にとか

こころのこもらないもの

 ....
自分も
いじめたりするけれど
猫を悪く言う人が
嫌いだ

猫を
かわいがりすぎる人も
なんとなく
気持ちわるい

認めなかった犬と
いまは暮らす

犬は
帰るたび
喜んで ....
十代のころ
風呂で毎日肌を磨いていた
それは
白蛇のようになまめかしく
女というものは
綺麗であるべきもの
愛されるために生きるもの
それだけでよかった

なのに
酷いのですよ
 ....
こうやって
腐っていくんだなぁ女たちは
気のせいじゃない
女たちが暴露話で盛り上がる
隠しすぎの人も嫌な感じだけれど
何でも曝け出してのおしゃべりも
見っとも無く
何のために張り切るの
 ....
お言葉に甘えて
詩なんてもの書いてるのがなんとなく嫌なになって
そのまえに
詩なんてだいそれたもの
書けなくて眺めてるだけで
詩らしいものにも
めぐり合わない
自分の位置確かめて
リア ....
どこまでも青い空を
久しぶり見た
アスファルト
国道のずっとずっと先の
向こう
遠いむかしの空が現れる

プールで
肌を焼くのが夏休みだった
甲羅干し
白い肌で黒髪のお姉さんは
 ....
人への愛情というのは
受けた愛がエネルギーになるらしい
それを
私は否定しきれない

十になる頃諦めて
人の後を歩てきた
先に行けば
きっと迷うから

愛を与え愛を欲しがる人よ
 ....
カタツミリ

カタツミリがいっしょうけんめい

走ってる

カタツミリは

目も角もピンと立てて

あわてている

カタツミリが

あわてていても

わたしには関係ない ....
これ一本で一日
身体が軽くなるドリンクを買い求め
明日の救いを祈るともなしに


楽しみ方は忘れた

泣きたいのか笑いたいのか
どうしたいのか
わからなくなっている


私は
 ....
誰かの感情的八つ当たりに心が捩れているとき
その両目は
黒く丸い二つ
目は
眼である
肉が歪むのだ
心の指令に従って

所詮
人間である
追いかけてくるのは
一瞬に放たれた
怨 ....
ねむい ねむいの

世界を歩いてきた

とぼとぼ

仕事は休み

でも

夏休み

右往左往

東風 そよそよ

くもり

雨 ちらちら

ねむい ねむい

 ....
500円玉貯金して

ジャンボ宝くじを買う金がない

そんなことじゃ

いつまでたっても金持ちにはなれないだろう

頭を使って

金を使わず

金を使って

気を使わず
 ....
とても

普通の家庭の
冷蔵庫とは思えない

からっぽなのである

けして
キレイなのでもない

玉葱の皮が底にある

これがわたしと
言われたなら

納得する

夫 ....
カナカナが
鳴いていた

紅の夕日が沈むのさえ
浸れない私だった

いつの間にか
蚊に刺されていて

皴の多い手は
なかなか美しくなれないでいる

自分だけを愛していた頃は
 ....
カブトムシが

プラスチックケースの壁を
キィーキィー引っ掻くころ

わたしは
初潮の頃を思い出していた

血が出て
お祝いなのである

お祝いはなかった
言わなかったから
 ....
いままで

夏が来ても興味のなかった

スイカが

無性に食べたい

ありふれた

緑と黒のアーミーな柄の

中は

あけてびっくりな

紅い色の

夏といえば
 ....
とじた貝は

まだ開きません

しばらくそのままに

とても

とても周りがうるさくて

ぎゅっと

ぎゅっとしてしまうんですよ

静まって

静まってほほ笑んで

 ....
想い出は
いいものばかりで

ときどき
あなたの名を呼んでしまうけれど

聞こえたら
ごめん

答えないで

想い出が
更新してしまうから
夏の昼間
人の少ない
駅ビルの奥のレストランで
アイス珈琲たのんで
一服して

新幹線が
陽炎の中
行ったり着たり
何本も
ずっと見ていたよ

ひとりになりたくて
こんなとこ ....
海の世界は
しらない

だから海に
身を投げて

底深く
沈んでみよう



青い空も
頬触る風も

友達にも
なったけれど

次に逢う時は
知らん顔なのさ

 ....
仔犬のワルツが弾けるまでは
ピアノをやめさせないという
お母さんがいたのだと

どこで聞いたんだっけ

そんな話をしていたとき
そうだ
これは
貴女から聞いたのよね

想い出して ....
蒼木りん(846)
タイトル カテゴリ Point 日付
いいこ未詩・独白205/8/10 8:44
ブランコ未詩・独白205/8/9 17:57
トカゲさん未詩・独白305/8/8 23:06
糸トンボみたいなおんな未詩・独白105/8/8 22:49
冷蔵庫さん未詩・独白505/8/5 22:05
バリヤ未詩・独白205/8/5 21:41
渇き未詩・独白605/8/4 23:38
夏の空秋の空未詩・独白205/8/3 22:12
追われ追うもの未詩・独白205/8/2 23:22
こもる未詩・独白005/8/1 23:17
ニャンコたちを責めないで未詩・独白205/7/31 23:05
風に吹かれて未詩・独白505/7/31 0:25
腐ってゆく女たち未詩・独白205/7/30 23:13
反応しました未詩・独白205/7/29 23:03
未詩・独白405/7/27 23:29
愛が足りない未詩・独白005/7/27 0:07
カタツミリ未詩・独白005/7/26 7:59
無題未詩・独白305/7/25 0:44
誰かの感情的八つ当たりに心が捩れているとき未詩・独白305/7/24 23:49
ねむい ねむい病未詩・独白405/7/22 17:06
三枚だけ買う未詩・独白305/7/18 23:56
冷蔵庫を開けて二日ほど悩む未詩・独白505/7/18 23:30
カナカナ未詩・独白705/7/17 22:56
初潮未詩・独白205/7/16 1:35
西瓜未詩・独白305/7/16 0:38
未詩・独白105/7/16 0:19
想い出未詩・独白8*05/7/12 0:51
避暑地未詩・独白005/7/12 0:37
プランクトンから未詩・独白205/7/11 23:39
苦虫未詩・独白005/7/9 23:07

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