開放されたくて苦しい
たぶん
そんなことだから疲れる
きちんと
話すことさえ
避けてる
容量がギリギリの不安
ゆれると
こぼれてしまうから

肝心なあなたは
髪を褒めてくれない
 ....
おいてきぼりの堀を歩いて
寂しいよって
泣いたら
誰か来てくれるかな
弱いものには
やさしい気持ちになれるよ
攻撃しては
こないから
強さって
剣を振り回すことじゃないって
わたし ....
なにを喋っているのか分からない
ラジオは
チュー二ングのあっていないまま
つけておく
そちらに
気をとられては
いけないから

ラジオがすきだ
同じ時間に
いつものオープニングテー ....
誰かと話がしたくなって
「ねえ、こうやってくれない?」と
ぎゅっとした

ぎゅっとしてもらいたかった
つまり
それって
気持ちいいことだから

してもよければしてくれるし
嫌だった ....
ながいながい朝が来るのは
いつの日か
ながいながい夜に飽きるまで
厚いカアテンで
部屋はいつでも夜になってしまうような
家に住んで
塩素で掃除する
リズムなんて
乱されるためにあるよう ....
寂しがり屋がどうしも
すきになれなくて
プイッとしてしまうから
気が付くと
わたしが寒い

満月と
見つめあう冬の夜は
ばかだった恋を思い出して
ため息をつく

そんな
無駄そ ....
気づいているだろう
あのときの
以来
僕らは
何もかも奪われる運命にあるのさ

気づいているだろう
身体もこころも
気持ちも何かを
剥ぎ取られるような
痛みを感じているって

 ....
なににも負けない柚子の香りにひかれて
家につれて帰った
冬なのに
ここには
まだ雪が降らない
一度も白を見ることもなく
この季節が過ぎてゆく気がする
寝ぼけた春を思い浮かべて
重たい気 ....
首にタイムカードぶらさげて
今日も辛い仕事に向かいます
どうせわたしは
会社の部品の一つです
スペアだっていくらでもあるんです
去る者は
だれも追いません

首のタイムカードに縛られて ....
やりたかったことが
やってみると
以外に
なんだかつまらなかったり

ほかに
別な気がかりが
かくれていたり
時が経っていろんなこと
知ってしまったから
とか

何がしたいのか ....
わたしは道具です

あんたらにとっちゃ
わたし等は
道具でしょう

ろくに手入れもしないで
使いものにならないなんて言うな

安物買いの
なんとやら

高くても
不便なものも ....
かた
もんでくれ

かたもんでくれ

だれか
かたもんでくれ

たのむ

だれか
かたもんでくれ

叩かないで
くれぐれも

わたしは
デリケイト

いたわりの
 ....
でんでんむしが壁に張り付いたまま
冬眠してしまったので
そのままにしておきます
どうやら
家に住み着いたらしいこのでんでんむしは
たしか
おととし辺りから見かけて
たぶん
それに気が付 ....
今夜は
大地が霧を作っているので
あしたの朝
文明は白い湖に
沈んでいることでしょう

かろうじて夜間飛行から
着陸するつもりのジェット機は
そこに滑走路がないことに
失望する

 ....
こどもの頃
よくやっていたのは

梅の枝を一本切ってきて
瓶にさして風呂場に置いた

すると
風呂場は毎晩温かいものだから
梅が早くつぼみをつけて
白いちいさな花が咲く

金色の ....
洋酒の入ったチョコレートが好きで
ちびちび食べている
いっぺんに食べると
アブラカタブラ・・・

胸やお腹が
しぼんだ風船の手触りだ
こころの中でつぶやくのはヨシ
口に出して言ってはな ....
わんこに遊ばれて
おなかに口のあいたぬいぐるみ
ピンクのうさぎちゃん枕
縫い合わせたら
ひとつ
こころの穴がふさがった
なんとなく
冬に
寒々としたあの山を見るのはきらいで


ここに帰ってきて
あなたに
寝巻きとかトレーナーとか
買ってやるからと
買い物に連れて行かれたりして
わたしも
誰かの子 ....
いつまでも治らない風邪が悪いのか
風邪を治せないこの世の仕組みが悪いのか
喉の痛みも
鈍い頭痛も
筋肉のだるさも
押し殺して
つぶれてしまったこころは
濁った空に浮かぶ太陽を見ていた
 ....
カステラたべたい

ロールケエキを
うちでは
ばあちゃんが
カステラとよんでいたので
いまもそれで通る

家庭とは
そおいうものである


ちなみに

ブランデーケエキや
 ....
いつも眠たいだけの目が
パッと開くような
あなたが放つ言葉
矢のような
熱い
冷たい
言葉

眼差しの


黄色
無視できない
みんなでやればこわくない

自分を守る ....
大嫌いなのに
「あんたなんか大嫌いだ!」と言えないのは
言えないからだよ

なんでって?

心臓が張り裂けそうになるからだよ

自分にも同じ矢が刺さるってこと
にっちもさっちもって
そろばん用語だったんだなあ
知らなかった

こころは動いてるさ
だけど
頭と身体が動かない
どー にも駄目だ

あしたが
止まってしまうような
この世の仕組 ....
苦労は
買わなくてもやって来ました
思えば
苦労を買うほどの
お金も余裕もありませんでしたから
タダで
苦労させてもらっています

ありがたいことです
タダで
知りえなかったことを ....
虫かごを洗う

卵は
土に埋める

来年は
除草剤を撒かない

どこの家も
子どもも男もどっかにいって
いないから
午前中の住宅街は奇跡的に静か

洗濯物のカアテンで
部屋 ....
あたしは

ほんとは

なまけもの


ナマ

ケモノ









獣は

食べて寝て

獲物を探す



獲物になる場合もある

 ....
バッティングセンターの駐車場
今日は
濡れてるから
独りがやってる音しか聞こえない
わたしも
やりたい
重い球を打ちたい
的に当たるまで
コキーンと打ちたい
運動不足で筋肉痛だろうけ ....
ただいま。


ここは私の家じゃない
もみじ

もみじって

いい名前だ


もみじちゃんは

自分の名前が気に入らない

「もみ」っていう単語が出るたび

緊張する

だから

「もみ もみ」とか言われ ....
この雨で
なにかが流れてしまえばいいと思う

あと4時間眠った後に
嘘のように晴れないかなと願う

季節は
この先はもっと身体をいたわれと言う


では

こころは


 ....
蒼木りん(846)
タイトル カテゴリ Point 日付
単純未詩・独白107/3/6 23:48
おいてきぼりの堀を歩いて自由詩607/3/3 23:50
ラジオ未詩・独白407/2/25 0:06
限定未詩・独白207/2/15 0:26
どうにでもして未詩・独白107/2/10 0:06
忘れて忘れないで未詩・独白3+07/2/8 10:55
_未詩・独白3+07/1/31 22:28
蒼カビが生えたらさようなら未詩・独白607/1/13 0:05
ダケド未詩・独白407/1/3 22:46
わたしはわたし未詩・独白106/12/30 0:16
お粗末未詩・独白006/12/29 15:27
かたこり未詩・独白106/12/29 15:25
冬眠未詩・独白106/12/24 0:17
さよなら文明未詩・独白306/12/12 23:41
白梅未詩・独白306/12/11 23:55
いのしし未詩・独白306/12/8 23:55
縫った未詩・独白506/12/8 9:26
いまごろ未詩・独白506/12/7 0:18
押し殺し未詩・独白306/12/2 23:58
いまも未詩・独白206/12/1 23:10
ミザルキカザルイワザル未詩・独白106/12/1 22:54
いまはまだ言えない未詩・独白206/11/25 23:28
にっちもさっちも幻想未詩・独白106/11/24 22:25
くろー未詩・独白4*06/11/23 23:43
虫かご未詩・独白306/11/16 23:03
なまけもの未詩・独白306/11/13 23:36
バッテイングセンター未詩・独白106/11/11 23:37
未詩・独白006/11/6 22:43
もみじ未詩・独白206/10/27 22:25
4時間未詩・独白106/10/23 1:25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 
0.08sec.