ごめんな

受け入れてばかりだと

ときどき

はたと

自分が可哀想で

情けなく想うから

尖ってみたくなるんだ

ぶら下がった棒みたいに

しっかりしてないのに
 ....
キミの妄想はなんだね?

じつは
すました顔をしているけれど
わたしも妄想するんだよ

愕いたか

そう
わたしこそが
妄想クルマニヨン

むかしは
妄想画も描いていたよ
 ....
朱色の雲が
いまだ蒼さの残る空に
虹を想わせる

嗚呼
今日は
こんなにも惜しく思う夕刻の空
地を這い回っていない時
君と見られたらよかった
飛んでいけるだろう
その色の中に溶けて ....
ザーザー
雨のすれ違い

(仕事ぬきで)
こんど
飲みに行こう

本気にしてね
とりあえず
内緒で

うむ
深い意味も
軽い気持ちもないから

気が向いたら
よろしくね ....
買い物は近くで
済ませたいのだが
近くの店はどこも
知り合いが働いていて
気がゆるんで
挨拶せねば
別人の顔を
見られてしまう
どう見ても
暇だから働いているようにしか見えない
暇 ....
どぉー 
と真っ直ぐに降る雨は
あまり見なくなった

雨じたい
いまは
よく見ることもない暮らしぶりなので
乾燥している

どうやら
気づいてもないけれど
他の人も
そういうも ....
我慢して
頑張らなきゃならないんだけど
我慢は
息を止めてるみたいに苦しいので
プハッとしたくなる

どちらかというと
吸い込んでから止めるほうが
楽なような気がする
吐いてから止め ....
いまは
稲刈りが済んでも
束ねられない藁束が
三十年ほど前には田んぼの隅に
何十と積まれていて
秋には
それが子どもの遊び
それで基地を作った
床を敷いて
階段を作って
壁を囲んで ....
老人が早起きして
安心して散歩できる朝であれ

空が明けたら
諸悪はすべて潜みなさい

お巡りさん
おまわりなさい自転車
時速15?で

派出所に
パトロール中なんて看板は
意 ....
不快を感じて
顔を洗おうとするだけ
いまは正常なんだろう

ここでいうところの
基本的なこと

仕方がない
そういう生き物なんだから

妬ましく思ったり
強いものの陰に隠れたり
 ....
人の仕事までとって
頑張ってみせても
それ
本物じゃないでしょう

アナログでごめんなさい
真似すればいいなら
得意なほう
だけど

私の作ったものを
愛してくれてありがとう
 ....
上野まで
行けるかしら


イチョウという名の銀杏
黄色がふる


「君と行きたい」と
言ってみてはだめですか


無意味な
意味のあることを
君としたい気がしたのだけれど ....
日もルーズになりはじめた晩夏
名もわからぬ鳥が鳴く
湿った畳の目だけを
見つめかぞえ
また眼をつむる

夢見が悪かった
人に会いたくない
話もしたくない

すべてに
誰のために ....
給料日

給料日

今日は25日で

給料日

健康保険が

年金が

所得税が

昼飯代が

いくら引かれてるかなんて

どうでもいいのさ

金額さ

手 ....
やっぱり
今日は玉子どうふが食べたい

ラジオの
つまらないお喋りを消す
雨音の主張
台風が来るんだってね

崖の上に暮らす人たちは
この夜が
最期かもしれないと思って
寝るんだ ....
そうだなあ

お前さまだけじゃないよ

ぞんざいに扱われるやつは

そんなものは

五萬とある

わたしだってそうさ

もうめったなことじゃ

傷つかなくなったよ

ぞ ....
身体は正直だ

不意に傷つけた指から




押さえても

抑えても

止まらない


「これ以上は無理ですよ

 意地張らないでください」


何のために
 ....
弾いている自分では
とてもいい音
癖さえも
味がある

けれど
ある日突然
ありえない場所で
その曲を聴かされる

間違ってる
音の速さバラバラ
へたくそ

他人様に
こ ....
満月は
あしたから
だんだん萎んでいきます


わたしの満月は
いつだったんでしょう


月は
また膨らみますが
わたしは
もう膨らみません


子どもじゃあるまいし
 ....
坊やよい子だ
起きやがれ

手がかりがなければ
足ががりすればいい
真っ当とは
何か知らん
知りもせず言うなや


お陰さまで
真っ当な仕事の
真似ができるくらいに
成らせて ....
蠢くというよりは
疾走する
ゲジ

無害なのだな
でも嫌いだ
何がって
その足の多さ
狙われたら
逃げ切れない速さ
お前が走る速度ほどに
私の背筋が凍る

うら若き乙女の頃
 ....
いとしくて
乳房を
丁寧に磨いた

紅い薔薇のように
柔らかで
寂しげで

うちあけましょう
あなたに
逢いたいのです

汗をかいて
髪も
ほどよく人の匂いがします

 ....
冷蔵庫の扉
麦茶のこぼれたあと
床まで

誰がやったのかと
責める気も
止める

麦茶は
君の渇いた喉を
満足させたかい
気分は
良くなったかい

こぼれたと
気づいたの ....
日に焼けた顔が
農婦のようで
働き者でもないのに

わたしは
温室栽培ではなかったんだ
どこにでもある雑草

虫に食われたり
風にさらされたり
軒下であるだけまだマシ

鏡の前 ....
Marlboro

マルボロ

たまごボーロ


煙草

マルボロ

たまごボーロ


うむ。


ニワトリ

しりから

たまご

ぽろ


うむ ....
眠ってしまうと

明日に繋がる

私のメインは

仕事じゃない

子育てでもない

人間

失格

身勝手

我が侭

結構なこと

すきにすればいい

こ ....
檸檬

光る檸檬が
見ていたかった

まだ
ナイフを入れてはいけない

その酸味が
私を殺すから

そして
いつしか
レモンが衰えて
光らなくなる

そのとき
はじめ ....
あれは冬だったから
あの月とは違うけれど
1月10日のあの街の
あのビルの森の上に出ていた月と似ている

8月
今夜の朧月

明日
現世は終戦記念日だという

夏が折り返す
も ....
いまはもう
どうでもいいはずのあなたの
うた
それは幻で
あなたでない
あなたが書いた
ほんとうのうただった

いまのあなたは
出し殻で
きらいです

猫なんて
なでている
 ....
ふたりで
東京に行こう

約束しあったのに
わたしは
夢の切符を
破ってしまった
紙くず
のように
あなたは
瀕死の笑顔で
わたしを
赦す
だけど
そのとき
わたしは
 ....
蒼木りん(846)
タイトル カテゴリ Point 日付
ふりこ未詩・独白005/9/9 23:09
妄想クルマニヨン未詩・独白005/9/7 22:39
高い場所から未詩・独白505/9/7 21:25
雨 ザーザー未詩・独白105/9/6 23:19
いい未詩・独白205/9/6 13:29
昔雨未詩・独白105/9/5 23:53
気持ちかった未詩・独白105/9/4 23:49
藁の基地未詩・独白605/9/3 23:09
床に寝てる未詩・独白305/9/3 21:12
未詩・独白305/9/3 20:46
本当の仕事未詩・独白205/8/31 23:55
黄色がふる未詩・独白405/8/31 23:31
晩夏に未詩・独白105/8/30 23:36
働く私のうた未詩・独白10+05/8/25 23:17
無責任未詩・独白405/8/25 22:43
足し未詩・独白505/8/24 9:04
はりーぽった未詩・独白105/8/24 0:27
ピアノ演奏とかアレとか未詩・独白205/8/23 23:37
満月とボイン未詩・独白605/8/21 22:19
坊やよい子だ起きやがれ未詩・独白305/8/21 0:36
ゲジ未詩・独白505/8/20 22:37
からむ未詩・独白205/8/20 1:27
見えない麦茶のこぼれたあと未詩・独白005/8/19 13:40
未詩・独白105/8/19 8:55
マルボロ未詩・独白105/8/18 23:03
メイン未詩・独白405/8/17 23:19
檸檬未詩・独白705/8/16 22:14
月に照らされたビルの森未詩・独白405/8/16 21:38
紙一重未詩・独白505/8/14 0:27
ビリビリ未詩・独白305/8/12 23:37

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