私は 休みだけれど、
会社では 仲間が今日も働いてる。
毎日 毎日 休みなし。
毎日 人は
お腹を空かす。
もっと いいもの作らなきゃ。
もっと さっさと仕事しなく ....
もしだ、
もしも いま
しばらく おばけになっていてくれと言われたなら、
学校のおばけになるよ
だって、
夏の学校の廊下は 冷たくて 足臭くて
涼しい風が入ってき ....
昔の喫茶店のような
雰囲気を味わいたくて
コーヒーには 角砂糖を入れたかった。
角砂糖を入れたガラス瓶も
胸が きゅっとする。
ミルクは まだ入れずに
昔、
どこの喫茶店でも使 ....
たったひとつの貝殻みつけた
淡い桃色の
虹色の透明の
海風が
ぬるい愛を溜息にして
一筋の髪をゆらす
貴方が
桜貝だと言った
私のではない手をとり
微笑みながら
嘘 ....
話したことも無いけれど
重なるこころを
感じるのは
こうして
見つめ合っているからですね
どちらかが
目をそらしたら
そこで
終わってしまうかもしれない
もしくは
すれ ....
ときどき、
来てくださって
ありがとう。
あの日記を書き終えてすぐに
来てくださったんですね?
なんだか、
少し期待してしまったんです。
そんなこと
直接言えない ....
青い花だけの庭を作ったら
寂しいだろうか
なら、
かすみ草を添えておくことにしよう
蛇が住みつくほどに茂った庭に
猫の鳴き声
人間に
何の用だい?
それもこれも
目に ....
いつも 眠いのだけれど
更にもっと 眠りを欲する日々がある
やはり そのときは
身体の言うことを素直に聞いたほうが良いと思う
脳は
ぼんやりしている
かと思えば
....
あぁ..
書くのが すきなんだなぁ..
「ちぇっ..」
うまいなぁ..
みんな
きっと
読むほうも 貪欲なんだろうなぁ..
「ちぇっ..」
みんな
....
たそがれ
ふと
私の乳房は
女を想い出す
それまで
身体についる付属品で
誰に触れさせることもない
今夜
あなたの愛した
この乳房を
洗って ....
足の爪が
すこしでも伸びていると
嫌がる
あの人
自分がされた嫌な言い方
自分がしつこいことも棚に上げて
腹を立てて
一生懸命
自分の正当性を主張している
いったい. ....
一つ一つ扉を開けると
いろんな風景が頭の中に見えた。
私の狭い世界で
見えない景色もあった。
見たくない景色もあった。
詩の中の幻は
夜には夜の姿容 昼間には昼間の ....
{引用=ある話への返答です}
女は 生理によって血が外に出るために
体内、身体がきれいになるのでしょう。
それが 女が長生きする要因ともいえるのではないでしょうか。
生理の無い男性は ど ....
役者を見ただけで
コイツは
善玉か悪玉かわかるような
ドラマの
「良かった良かった」
で終わる
ストーリーどおりに
世の中の人は
いかないから
だいたい
善玉のすべてがいいとは ....
この鉄塔の下に来たことに
明確な理由なんて
無いから
私達は黙りこむしかない
電線の間を風がとおり
揺らすのを見ていた
何も変わりはない
私達が
....
殺しても
消えること無い
重ねた罪は
月の鏡に映されて
氷の倫理が胸を刺す
私は堅く
くちびるを結ぶ
囁いた言葉も
刹那の激しさも
夜ごと
....
くだらない男が鎌をかける
私の薄い笑みは
その通りの意味
別の女に声をかけても
あなたのくだらなさが増すだけ
私は
風を纏う
なびく髪は
そのうち ....
小学生も高学年なると 大人の想像以上に 内側は大人びている。
いままで大人の見えなかった部分を 少しずつ嗅ぎ取って
その大人に 自分も近づいていっていることに 戸惑いと嬉しさを感じている頃なのだと ....
昔、
稲作とたばこ農家だった実家は、年中忙しかった。
周りの家も農家で どこも稲作とたばこをやっていた。
その上、
周りのように専業ではなく、実家の両親は共働きだった。
兼業の兼業のような ....
MADE IN INDIA
窓辺に吊るした 洋風鈴
風にゆられて 鳴っている
「リン リン リン・・・・」
誰か 私を呼んでいる?
「リン リン・・・ ....
こころより
カラダをからめたい
あなた
ついに
本音
目的のための
演技
楽しいお芝居に
付き合う
純心なふりが
お上手
目眩に融けて ....
束縛のない
この夜は 永遠に続く気がする
錯覚は 微かな明かりを感じる 優しい闇と
雨に洗われた 清浄な空気のせいだ
無駄な音はない
僅かに水の流れるような 意味の ....
ととととと、かかかかか
襖隔てた 風の夜
目が冴えるような声がする
暗闇でも
薄く天井が見える
ねずみのおしっこの染み
眺めながら
ととととと、かかかかか
ねえ そっちでな ....
大きなガラスの花瓶に
ストンッと そろえた花を生けて
すべての花の名と その特徴を 叮嚀に教えてくれました
私のために そんなにあっさり
切り取ってしまって いいんですか
....
好く晴れていた
葉桜の樹の下に立って
枝の間
日が差すところと
影が差すところ
その
光と影の中を
名残の桜の花びらが
ひらり ひらり
舞い落 ....
想うままに 自由に
求められるままに 応えて
青い空の中
回転する
つばさを持った快感 快楽
魂までも 悦びに満ちたら
そこで 絶えさせてほしい
加速しながら ....
もやもや 消化不良
だから
ゲロする
私は マヌケ
脳タリン
どうも 思考の双眼鏡は
内側に傾く癖だ
いかんな
うん
わかってる
そんなことは 繕ってもボロが出 ....
暑かった日の夕方
靄々の雲に
溶けだしているような
太陽の色
見詰めるこころも
染められていく
溶けかかったアイスクリームみたい
今の生き方なんて
....
夜中に おまえは
「ひとりぼっちは さみしいよ」
と鳴く
そうか
そうだよな
ずっと おいてきぼりだもの
三面楚歌の あの人が
また悩むから
も ....
夕立が来る
渦巻いて
吐きそうな色の雲に稲妻が光る
津波のような口の中に向い
雷雨に呑み込まれる
限りなく罪
野良猫上がりの
私の肌を撫でるのは何故 ....
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