石っころの
かなしさ
傲りに過ぎなかった
自由との蜜月
英国の風景画家の海の冬 石っころ
おまえを蹴っ飛ばす
花よ
おまえを踏みつける

けれども
踏ん張れ石っころ
けれども
立ち上がれ野の花よ

そうして私に教えてほしい
身をもって 意気地を
それでも、 ....
石っころの
かなしさ
まぼろしに過ぎた
自由との蜜月
未明に踊る
ワルツにするか
未明に踊る
ポルカにするか
東京の骨と
東京の骨と

平熱を超え
微熱のわたし
骨の入ったロケットを
ひとり覗き込み懐かしむ

けれども骨は視る度に ....
希望とか夢とか未来に手を振って冬の茜にいま身投げする


絶望の終着駅の冬の夜の銀河のほとりをさらに素足で


平熱をほしがる骨と取り引きし身元不明の駒を進める


靴を履く理由をつ ....
しあわせ って意味も知らずにそれでも
その響きに惹かれて 微かに瞬く
ひかりを 疑えなかったのだと思う
決意をして 決意通りに堪えて生きてきた
泣いて泣いて泣いて泣いて いまもまた
わたしは ....
しあわせ って意味も知らずにそれでも
しあわせになりたくって産道を出てきたのだと思う
決意をして 決意通りに堪えて生きてきた
泣いて泣いて泣いて泣いて いまもまた
わたしはいったい誰なのだろう ....
推敲中の俳句のページの下半分に
該当する実在のない
母さん
という言葉を狂ったようにいくつもいくつも書いていた
ほんのすこしの日を置いてふと
神さま、と なんとなく名づけている存在のことを
 ....
見失った
詩にいったいなにほどのものがあるのか
先ほどから少女が現れては立ち去ってゆく
それこそ命がけのまなざしで訴えては やがてかなしそうに
というより私が
邪険に 冷酷に追い払うように
 ....
 タイトルは『浅き日のこと』そして『高野ヨウ』をペンネームとして出版社に持ち込み自分を賭けてみたい小説の原稿と今夜もまた向き合う。『――彼女は「またね!」と言ったはずだし、ぼくだって「さよなら」とは言 .... きつい日になったね
こんな日の日付は変わらない
二十五時には泣き疲れ
二十六時にはなみだも枯れる
さよならを覚えたわけじゃないけれど
けれど冬至までついにカウントダウンに入ったね
二十七時 ....
唐突に額にあてられ
あのほんものの乾いた音とそして衝撃が走る
ある時にはいつ棲みついたのか
恐ろしい姿の鳥のようなそれがあたまのなかで奇声をあげて鋭く蠢く
先生は ほんとうではない、と教えてく ....
明日を見たい
あたり前の単なる明日を見たいな
私は市井に溶け込んで
あたり前に八百屋で大根を買う
ネギを買う ニンジンを買う
肉屋では豚小間を
いまとおんなじ一人分でも
みんな馴染みのお ....
見た目に少なくとも毒はないらしい
わたしの顔立ちを思ってのこと
とにかくおまえは黙っていろとのアドバイスは
おとこ友達からしばしばもらっていた
ちゃんと頷く、そしてみんなで遊びに行った
飲み ....
短い{ルビ隠語=コメント}で殺人はできる
騙せる易さと同じこと、
言葉なんてくそだ!
十二月渡る世間のBの面 上手ねと褒められ餅を焼くこども


コロッケと名乗るぬくもり八十円


炬燵から出ないミーコを確かめる


小春日の汽笛が遠ざかってゆく
『人間失格』ってあるよね
興味持てなくて、嗜みかなとは思ってるんだけど読んでない
ただ、タイトルだけ見て思うにものすごい自信家じゃないかって
ぼくなら、自分を「存在失格」としてるから
人間じゃ ....
カーテンの代わりの異国の布越しにみえるどこかに父さんの骨


両国で眠るあの仔の土の冬に小春日和をみんなあげたい


東京の十一月の初雪が確かなほどに靴紐を結ぶ
心はどこにあるのだろう
心は海にあるのだろう

今朝の静かな{ルビ潮=うしお}には
わたしが隠れているのだろう

そこでは無数のお魚が
シャンパン色の夢みてる

そこでは一人の{ルビ ....
そこを避けて着水しなくては/かなって夕日
の沈む頃に合わせるかのように操縦士だけの
小型機が落ちた/燃料は使い切るだけを飛行
したはずなのに静かに知られずに海で燃えて
/夜空への祈りのように最 ....
なみだより気楽な稼業はないのだと
果てのなく終わりを教えず
泣いておくための未明

さよならすら覚えなかった別れの数数
そのすべての翌日の街なかでわたしは笑ってみせた
わたしだけのために
 ....
黄葉がまぶしく感じられる頃が好きだ
そのかがやきはきっと涯をよく{ルビ悟=し}っている
憧れはあこがれのままに いつも
同じ路を行く あの日日の 路地裏の娘のままの

行き止まりはどこにでも ....
そこにこどもの姿はなく
おとなたちだけが殉ずるかのように 

黄葉のかがやきが干からびた胎児の如く打ち捨てられる頃
までの林檎飴の祭りはいつも 日没をしる港にて
時雨れるまでは兆しのない福音 ....
走り書く一通には
「望まなければ」
視得なかったから 闇は/その日
「眠っている間だけ目覚めてさえいれば」
想っていただけの 日日を もう 思い出せない
「西に惹かれて 決めたあなたはついに ....
東の海
三月もまだ
やがて/ひかり
訪れる あしたの
その故郷に わたしの
椅子はありますか
それはおさない
こども用の
やがて

わたしは名を覚えますか
戴けて、悟ることができ ....
失くして
泣いてない
ミトンの片っ方
あの日 も
失くして泣いてはいない
もとっから持っていないものをどうやって失くすの
最初っから
捨てていてくれたなら
わたしのことを捨てていてくれ ....
あまりのやりきれなさに思わず
荒んだ瞳になって街のど真ん中で
……黙して堪えなくてはならない時にわたしが
想う 風景があります
そこはひたすらにさやかでのどかで 透明で
必要がないから透明な ....
あきはかえったのだろうか
なにしろゆきにふられちゃったもんね
かえるしかないよね やっぱ
わたし、じつはゆきがだいすき、だから
ふった! って とびだして
そらにむかってなげきっす
うしし ....
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
季節風 ver.1自由詩216/12/24 2:28
1842 +[group]俳句116/12/24 1:43
身勝手なヤレハス自由詩716/12/24 0:46
季節風 ver.2自由詩216/12/23 6:18
パトラッシュを待ちながら自由詩216/12/21 4:48
かおるのおと 2016.12.20(~21) 五首短歌216/12/20 19:41
耳を澄ます (試作品2)自由詩616/12/18 17:41
耳を澄ます (試作品)自由詩416/12/18 6:54
未明通過 #2自由詩316/12/18 5:09
感傷自由詩116/12/17 17:19
またね!散文(批評 ...316/12/16 19:10
二十七時自由詩316/12/15 22:45
もしも自分を愛せたなら自由詩416/12/15 18:02
冬茜自由詩216/12/13 12:39
瞬く聖域自由詩316/12/12 21:04
それでも私は知っている自由詩216/12/12 11:17
snap俳句116/12/12 10:50
「スナップ」 四句 2016.12.12[group]俳句116/12/12 10:49
草稿 (即興)自由詩216/12/12 10:02
「小春日和」 三首 2016.12.08短歌1*16/12/9 0:39
生きる (草稿)自由詩6*16/12/9 0:35
名乗らぬ海の心音を聴く自由詩316/12/9 0:30
三叉路自由詩216/11/30 18:10
路地裏の娘その後自由詩416/11/30 18:05
舟歌自由詩416/11/29 17:53
flip side自由詩216/11/29 17:53
ときめいて自由詩216/11/29 17:52
ミトン自由詩316/11/28 8:29
=息をすること自由詩1116/11/27 2:23
ものろーぐ自由詩216/11/26 21:33

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