三月の干した布団に猫眠る


朧月道新よりも近くあり


春風の一等賞がきのう吹く
春愁の好む餌撒き待ち伏せる


春ですがご自愛くださいふみの〆


花散らす風ではなくて春一番
梅便りダウンのなかのホッカイロ


風の名のいろとりどりに春来る


朝まだき恋する猫の散歩道


春うららタンポポですと名乗る君


御宿の二人と駱駝に春の風


空が ....
さざなみに心を許して
軽い手荷物すらもういらない
石の原野に泉をみつけた
だから
もう何もいらない
青い花たちが
みえない風に踊っている
啜り泣きは石っころたちの
いつもの癖
地図を ....
ゴジラになってどうするのと
聞かれたけれど応えずに
ゴジラになった
この足がほしかった
この腕力もほしかった
壊れてゆけ
ただそれだけを願い東京を歩く
おもしろいほどにあっけなく潰れてゆ ....
見上げてごらん夜空の星を
蹴っ飛ばしてぼこぼこにしたいそんな
歌がいい具合にぐつぐつと
わたしの鍋のなかで煮えている

そう、ここらあたりでとろ火がいい
確実にかたちを消してしまうんだ
 ....
窓辺に三月が
腰掛けているのだが
まだあまりにも曖昧にあおいままなので
そのままにしておいた

冷える未明
ヒーターをつけた
あたたかな紅茶もほしいな
マグで、ミルクも一緒に

布 ....
「とりあえず」
春の月恋失ってアド削除


「スマフォも」
四月から平日六時カシオ鳴る


「8%」
遠足のおやつの予算税抜きで
「ちよこれいと」
チョコの数忘れるために二度寝する


「義理人情」
バレンタインプラマイゼロにならなくて


「本命」
一週間後に待っているルイ・ヴィトン
言葉が実らないまま葉を落とした樹を
じっと立ち尽くして眺めていた
夕日が心を刺すかのように沈んでゆく

会いたい
、出かかったため息すら失い気味に
ひたすらに泣いている自分に気がついていた ....
死について考えたことありますか
記念日とやらに考えるだけじゃなくて
考えたことありますか
名もない雑草のようなそんな
人の死について考えたことありますか
大きな出来事による死ではない死につい ....
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし 雪国に吉報届く福寿草


御堀端桜花纏って風游ぐ


春の雨傘一本にひと二人
箱みかん葉っぱつきなら当たりかな ポストには「抒情文芸」春来る 春ですねシール集めたことはなし 「サクラサクカモ」と怪しい言葉あり 三月の最初のララバイは雨の歌
時計の針の音のように
三月が礼儀正しくやって来た
いらっしゃいませと呼ぶ
わたしたちの声はすっかりと枯れて

この礼儀にかなう歓迎はないのかな
三月が厳かに ....
理由がわからないままに
自分で自分を守れなくなる時
居てくれるひとがいる
しあわせなことだと思う
稀有なほどの
尊いやさしさをいつも
ありがとう
ケータイ越しに伝えて
切れても大切に抱 ....
だれも知らない思い出は
知られたくはない思い出とは違うけど
知らせたくはない思い出だと
ぼんやりと、
でも熱心に誓う自分は強いのだろうか
あらゆるやせ我慢でにんげん時間を
やり過ごしてつい ....
朝まだき鴉溶けゆく菫色


ごうごうと北国の川動き出す


シロツメとレンゲソウなりどこまでも


御堀端風の戯れ桜花飛ぶ


蝶々が母をたずねて三千里


蝋梅を写真で ....
雁行と学校帰りと茜色


足許に石つころあり春霞


人間の射る眼を赦す白き梅


遠のいてセピアの写真春銀河


東京の長靴が踏む春の雪


樹を捨てて立ち去りし雁の翼 ....
君がまだ雪の原にいる頃
わたしはあおい花に挨拶
こんなに違うね
いま君がいる国と
でも今日も君の声が届いた
おやすみなさい
おやすみなさい
声だけの君に
おはよう
おはよう
朝のメ ....
通ってたカフェのマスターが
産直の宅配してるって

輸入雑貨店のオーナーは
いま中古レコードのお店をやってる

わたしが詩を書いてることを
知ってるひとが少しいて

わたしのお父さん ....
私は子供が大嫌いだ、大人であれば尚更のこと 私は男性が大嫌いだ、たとえ性別は女性であったとしても 決して種は撒かれまい

おいしいお水はもらえまい

甘い思いもないだろう

けれども自由はありったけ
言っておくわたしはツレナイおんなだよ 太陽ならばうお座に座る


水族館土産に買ったぬいぐるみ自分のものにしたけど何か?


さかなたち胎児にぴたり寄り添ってうたう歌なら月も聴いてる

 ....
回向院眠るあの仔はどうしてる年あらたまり陽はやわらかく


元旦の部屋暖かく恵まれて初詠み刻む亡き父の{ルビ時間=とき}


一月のなみだはじめてこぼす日の夢で会いたいたましいふたつ

 ....
梅東風の薫りダウンに沁みる頃


春の雨そのままでいい山野草


蝋梅のひと枝を待つ花瓶あり


こどもらの声のちらほら春淡し


立春の日を越えなおも北の国


まだ若 ....
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
「春三題」3俳句114/3/19 7:36
「春三題」2俳句214/3/18 11:30
ごおしちご「春」 (二〇句) 1俳句414/3/16 14:02
最後のパンケーキ自由詩714/3/12 8:02
ゴジラ自由詩9*14/3/10 5:30
ことの次第自由詩114/3/10 4:54
きのう自由詩414/3/10 3:44
とりあえず川柳314/3/8 15:09
2014春の陣川柳114/3/8 15:08
夕日は自由詩10*14/3/8 13:15
草の想い携帯写真+ ...314/3/7 17:42
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし短歌214/3/7 17:16
「春三題」1俳句214/3/7 9:42
シーズンオフ俳句214/3/7 9:26
年に(たった)4回川柳214/3/7 7:10
パン祭り川柳2*14/3/7 6:49
サクラ川柳314/3/7 6:22
三月の最初のララバイは自由詩314/3/2 3:47
今日も良しなに自由詩3*14/2/28 13:01
午前三時の常識自由詩2*14/2/28 6:51
春「シロツメ、蕗の薹」 (一〇句)[group]俳句2*14/2/28 2:55
春「あお」 (一〇句)[group]俳句1*14/2/28 1:01
ちいさな物語自由詩314/2/27 8:32
ニュースたち自由詩814/2/25 21:36
爆発自由詩2*14/2/22 20:19
自由詩4*14/2/22 19:32
雑草携帯写真+ ...3*14/2/21 14:54
さかな (一〇首)短歌4*14/2/21 2:02
元旦二〇一四 (一〇首)短歌214/2/20 14:05
春「オオイヌフグリ」 (一〇句)[group]俳句1*14/2/19 18:10

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