優しさとか温もりしか欲しくないのよわたし
余裕無いのよわたし

たとえば励まされても仕方無いのよ
他人のポエジーは他人のポエジー
、興味無い
ぼくは雑巾になりたい
雑巾になって絞られたい
愛する妻の手で絞られたい
毎日毎日絞られたい

雑巾のぼくで愛する妻は
ぼくだと知らずに床を拭く
ぼくたちの日日の暮らしのために
毎日毎日 ....
あるひとは写真を見て灰色と
あるひとは訪ねて来てエメラルドグリーンと
イメージしたのは東京のほんとの空の色
それで決めた部屋の壁紙

灰色って聞いて眩暈
エメラルドグリーンって聴いて
ど ....
雨の雫色の時間を
一緒に過ごしてきた猫も
居なくなって久しい一人暮らし
いまもまだ雨の雫色の日日

…そんな歌があって名づけた
雨の雫色 って日本語もきらきらと
思い出なら懐かしく整えて ....
遠い国のみずうみに
おさかなを放ったんです

わたしが好きなら
帰っておいで

ずいぶん勝手な
おわかれです

そこでしあわせ
になるんだよ

  *

遠い国のみずうみに ....
海がもしも優しくするって約束してくれたら
あたしは沈没してもいい
船になる
夢みていたところは
きょうじゃなかった でも
いつかはたどり着きたい、だから
毎日毎日をがんばる

ちゃんと自力で つまり
本屋に行って探さない
どうしたらよいのか教えてあげます
には ....
母さんのことを思うでしょ
するとね なぜかな
みかんを想うの
母さんはみかんは嫌いだったね
甘酸っぱいもの
みんなダメだったね
だから考えてみたのね
わかったのは
みかんはオレンジ色
 ....
覚えてる
あたしは最初 小鳥の卵だった
知ってる
あたしは卵から孵った子
わかってる
あたしは あたしだってこと
いつまで経っても飛べないけど
それが あたしだってこと
ちゃんとわかっ ....
「ばかやろう」私にゆける海文月 うそみたいなほんとの世界には
油っこい湯気が立ってて
空ばっかりは複雑なうそみたいで
みあげる余裕なく午後五時半
いつものあきらめがまた

かならずあしたも東京の夏です
と念を押されて泣 ....
雀の子鷹から産まれて捨てられて母を探して悔いのなく逝く みあげてもみあげても空は足りなくて骨になったら海に行きたい 行く末がこの永遠の終わりまでだと覚悟して永遠を生きる


主義などに縛られるのは嫌な主義だから主義など持たぬという主義


「夢」という語感もかたちも発音もわたしの夢も世界一好き


 ....
いつかゆく約束
君は南で
わたしはその手前
同じ行き先のバスに
隣り合って
座って
西の海に陽の帰ってゆく憧憬を
一度もみたことがない
焦がれながらまた
首都高に落ちてゆくきょうをあきらめている

校庭をあの子と屈託なく駆けまわっていたこと
その日日がほのかな願いに育って ....
ずいぶん失ったんです
だから花になったんです
花に歳は尋ねないでしょう
ぐるぐると渦巻くものを描く少女いとけなさからそれは太陽


青空を隔てる窓か潮騒と昔日の風を隔てる窓か


あの日とかあの時とかをわたしも持ついまもういない命との日日


お布団にう ....
四つの日キリンをみながら頬張った母のおむすび東北の味


時計みて思い出すほど時間とは遠くにあって想うものかも


味噌まぶし俵のかたち海苔はなしおふくろの味もう二度と無し
産声といつかの靴と白煙と 翼と靴を売って、歌を買いました 夢みていたのは二十歳を越えることだった
学校も卒業して社会に出て(とりあえず
予感していたのかな)挫折した
そのまま 挫折 を歩いています
挫折ってとても素敵
いまがあまりにも素敵だから ....
デパートの食堂で君はいつの日にお子様ランチを卒業したの ぐるぐるとまわる地球の上に立ち暦の梅雨をあきらめてみる 佇むなただ突っ走れ一年草 紙を破くと朝陽が昇る
新しい日を私は生きる



Thanks alot, dear.
木漏れ日の愛される日の四季がありひとの心の一点の闇 携帯に入っていない言葉たちばかりと暮らす病棟の日日 いつ来てもこの森のこびと水玉のきのこの上で太宰読んでる


月満ちて星も降る夜のあすなろの森にだけある月光浴場


空からすら激写できない森がありだから神秘はスクープされない


あ ....
空の色すみれの頃に誕生花すみれの星座の産道通る


初めての子として子供用の椅子に腰掛け初恋のひとの名は母


太陽の色した離乳食の日はいまでもわかる嬉しかったこと


ニンジンとい ....
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
きのう海、きょうは人間自由詩515/8/10 6:44
雑巾になりたい[group]自由詩1515/7/31 4:01
ブルー(空のための色としての)[group]自由詩515/7/22 4:36
おとな部屋の唄[group]自由詩315/7/22 3:34
遠い国のみずうみに自由詩515/7/20 1:55
約束してくれたら自由詩11*15/7/18 20:59
白旗自由詩215/7/18 20:53
父さんの唄自由詩715/7/16 9:20
あたしの唄自由詩415/7/13 6:43
Ψ俳句315/7/12 2:36
風車自由詩815/7/10 12:29
雀の子 *短歌215/7/6 18:24
*短歌415/7/6 18:16
「わがみちをゆく」 2015.07.05 (一〇首)短歌115/7/5 5:07
約束自由詩315/7/2 18:18
みずうみ自由詩5*15/7/1 18:20
それが私の生き方だから自由詩515/7/1 1:18
「かおるのおと」より (五首)短歌215/6/30 23:55
四つの日 (三首)短歌4*15/6/29 19:15
いつか +俳句115/6/28 20:19
高原の青い薔薇自由詩615/6/28 14:29
感想自由詩315/6/27 18:21
デパート *短歌115/6/27 18:01
ぐるぐる *短歌115/6/26 22:50
佇むな +俳句215/6/26 22:29
びりびりばりばり自由詩315/6/25 16:18
木漏れ日 *短歌315/6/24 17:08
ケータイのそと *短歌215/6/24 15:40
「あすなろの森」 2015.06.23 (一二首)短歌115/6/23 13:52
「少女のほんと」 2015.06.23 (一二首)短歌115/6/23 9:53

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