ふゆ日暮れ雁(かりがね)の無き道独りゆくと知らずにあの日の茜音(あかね) 第九聴く隣の財布は鈴持ちぬ 十二月博徒走りてジャンジャカジャン 飛ぶ鳥のあれは渡りか夕近し家でシチューが待つ子待たぬ子 綴られて次の頁へゆく前に
少女はもう一度 花野へ足を運んだ
静かな色彩の秋の花花に
じっと見入っている
草の実が、
ぼくたちも居るよ
とそっと少女に言いたそう
けれども時は待ってはくれず ....
餅を焼くようにでなしに魚焼くように吾が生歩みゆきたし 雑草の風に吹かれる歓びはきっとあるはず吾もなりたし 道のこっちっかたにあるのがシロツメ畑で
そのはんたいっかわがレンゲの畑
記憶のなかでもそしてきっと当時でも
道の右っ方にあるのがシロツメクサの群生地で
左っ方がレンゲソウの
それは家路だった ....
とにかく雨が酷いし午前一時五十分 眠ると
かそんな気持ちになんてとてもなれない す
ぐそこの中川が氾濫する氾濫する レベル4
だと携帯は鳴りやまない(気がするほど怖い)
そんな夏の終わりのこと ....
きみは静かにほほえみながら
南からの光りのなかに居た
からだには何もぶらさがってはいない
つながっているものはない
上質な羊毛のセーターが似合う
淡いベージュの英国製
スリッパなど履いては ....
あこがれを披露しあった思春期の母恋うた子の願いはいまも


日日を綴り往復はがきで送ります返信ください優しい嘘で


「優しい」に誰も居ないと「憂い」だと気づく部屋には一輪の紅
来るわけもない電話を待って
呼ばれていない場所へ出かける
いつものやり方くりかえし
たぶんわたしは終わるのだろう

降る里のない想いのことば
白い袋に詰め込んで
イブの夜にはサンタになっ ....
三日眠っていない
ほぼ意思の力で
三日眠れなかった
意識を失う勇気がなかった

考え続けたかった
いろいろのことが散らかっていて
整理のつかないままにいま
もうどうしたらよいのかわから ....
一.ほとり
泣きやむことを忘れ
とてもわたしらしくなったと
この夜いつまで居ようか
ここに



二.花占い
そこの{ルビ他人=ひと}は暗がりで
命を摘んでいる
気になって仕方な ....
永遠が一億を超えた島を見て 賄えない と嘆く神さま


まなざしを空へと教え導いてそのまま飛んでいってしまった


つぶやきにうなずくきみをみあげると秋の日差しのなかの黄葉


 ....
父さん居るのなら聴いて
日日ほがらかに楽しいです
あなたの最後の願いのとおりに
日日はとてもさいわいに満ちています
私の右手は人を指差すためにあるのではない
私の左手は施しを掴むためにあるのではない
私からジャンとハイジを取り上げたなら私は発狂するだろう おかあさん

と無邪気にゆってみたかったよ
あなたの愛がほしかったよ
あなたをみあげる背丈の頃に
道々拾うそれらはどれも
純度の高い結晶だから
とても効き、沁みる
わたしは決定的にまだ、
持っている 家路 を{ルビ長靴=ちょうか}で踏みしめる
たどり着いて(そして孕む、卵のかたち)
ど ....
 その年の秋も、あちらへこちらへさまざまの波紋を投げかけながら冬へと育っていった。東京のような雑多な坩堝にあっても例外ではなかった。
 かの都会の片隅、聞こえよく庶民の人情が息づいているなどといわれ ....
はい、向いていなかったです
生きることには
まったく間違いでした
生まれてきたことは

恨んではいないけれど
なぜですかと 思っていますお母さん
申し訳なく言葉もないです
大好きな。お ....
だれもいない夜
見失い そして 鮮明に 私がここに
意思を持って
だれも、みない 私が
遠い日日からきょうまでをもう
守り切れない 私が
透明な漣の道を歩いてきた、つもりだった
、それは ....
{引用=おい、
そこの石っころ
居てもいいよ
と 云ってもらえて
居るのかい


、それはだれ
だれがそれを決めているの
「なに」ならば
そう云ってくれるの}
キャンピングカーとパトラッシュと運転できるあなたが欲しい 流れ星に祈る願いは自由だよね
好きなこと頼んでもいいんだよね
この内緒の涙を止めてください
この悲しさを嬉しさと取り替えてください
この現実を悪い夢だったことにしてください
流れ星に祈る願い ....
わたし捨て子だったんだけど
お父さんが拾ってくれたの
生まれる前にみつけてくれて
胎教だとかいって無理して大きな

スピーカーのそういうの揃えて
産まれて出てきたら毎日
愛 愛 愛 降っ ....
ヒトの創造において、

花にも心は宿っている、という{ルビ仮定=たとえ}はされても
人にも心は宿っている、という{ルビ仮定=たとえ}はされない

同じ、いのち、なのに、なぜ。
午前五時の足音 私はこれから眠る
詩句未遂たちと立て籠ってる部屋で
眠れ、なかったことへのクレームを
今朝の燃えるごみにできたら 私は

あてがなくて彷徨って
言葉にすがって訪ね歩いて
 ....
いますよ

--------------
私の神さまって居るよね?
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
ふゆ日暮れ *短歌115/12/10 18:46
第九 +[group]俳句1*15/12/10 18:38
十二月 +俳句115/12/10 18:30
飛ぶ鳥の *[group]短歌3*15/12/5 2:10
歳時記の白い栞自由詩615/12/5 1:31
吾が生 *[group]短歌2*15/12/4 19:37
歓び *[group]短歌2*15/12/4 18:04
家路自由詩3*15/12/4 15:55
ロンドン橋ならば落っこちない?自由詩415/12/4 15:54
あしたもまた相変わらずに詩を書いてそして自由詩415/12/3 8:28
あこがれ三首短歌415/12/3 0:50
ふゆのおさいふ自由詩8*15/12/2 15:41
2015.12.02(仮に)[group]自由詩415/12/2 8:13
デルフィニウムの線描をください自由詩11*15/12/1 2:34
「わたしのために」短歌4*15/11/30 21:16
往信自由詩615/11/30 20:22
8:00p.m.自由詩715/11/30 20:13
マイ・シュタイフ自由詩315/11/30 1:01
みあげて自由詩4*15/11/28 0:50
冬のあした自由詩7*15/11/26 1:35
秋、帰る散文(批評 ...315/11/23 13:31
湯気[group]自由詩615/11/23 13:11
だれもいない夜自由詩315/11/23 12:49
風のなかで自由詩5*15/11/9 2:33
ワルツ自由詩315/11/1 3:25
雨降りの真昼に自由詩615/10/31 23:34
ほしいもの[group]自由詩315/10/30 21:46
だからわたしは、*******。自由詩515/10/27 17:58
秋の土曜日、午前五時自由詩415/10/24 14:39
RE: (または「いのちのメール」)自由詩315/10/24 1:01

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