雨降りの午後

日曜の午後

約束キャンセルの

電話が鳴った

私もキャンセル

したかった

とってもとっても

ちょうどよかった



雨降りのこころ

 ....
黒のお茶に半月浮かべて

トースターでパンを焼く

焼く順番で喧嘩になって

お茶の色で喧嘩になって

バターが切れたと泣いて

わめいて 子どもの朝が

船出する 半月が ....
秋空に浮かぶ雲のよう

どこに行き着くのかわからない

枯れ枝倒して道決める

北へ

南へ

東へ

西へ

風と加減と運が決める

どこに行き着いても構わないから
 ....
まだ幼かった頃には

確かに別世界への入り口だった

あの古い橋 よく

行ったり来たりして遊んだっけ

今の背丈で眺めてみると

なんて小さくて短い橋

なんて細くて切な ....
羽ばたきたい 羽ばたきたいの

せっかく翼 いただいたのに

歌いたい 歌いたいのよ

せっかくカナリアなのだから



わたし いつでも籠の中

綺麗だからと 籠の中
 ....
アンティークの囁きに耳欹(そばだ)てて

移ろった時代(とき)にこころ飛ばす

見も知らぬあの人この人

知らない異国のあの時代(じだい)この時代

これは紋章の刻印の入ったシルバーの ....
お陽さまの輝き集めて

袋に詰める

いっぱいにするの

輝きで いっぱいに

するの

それを部屋に持って帰って

そっとそっと 眺めるの

手にとって 可愛がるの

 ....
乾いた風吹き抜ける頃

地平線の向こう側を想う

手を伸ばしても届かない

叶わぬ夢のような



湿った風とさよなら

水平線の向こう側を目指す

願いはどうしても届 ....
百円を軽んずるでもないけれど百円ならばとそんな日もある いつかは枯れる花に

今日も水をあげる

いつかは枯れちゃうけど

今日は いまは

・・・生きているから
明日のお陽さまが全くあてにならないように

明日のラッキーもあてにはならない

明日の不運の方がとても身近で

明日の雨降りの方がずっとずっと身近な秋

せめて傘だけでもあったらな
 ....
灰色の町並みが

眠っている真夜の闇の中

ひと筋の閃光が 或る

幼女の部屋を訪れた

囁く 言葉

聞き取れないけれど

確かに それは

いる

目覚めて
 ....
11月11日(月)

 くったりしているのは新しい環境にまだ不慣れだから。左目の潤みの過剰は、灯りのせいで。そう決めて明日の朝を待つことにした。灯りの向きを変え、位置もずらして必要な明るさを他の照 ....
煌めく石ころを右のポッケに

大切にしまいこんで

輝くお星さまの残像を左のポッケに

もっと大切にしまいこんで

両の手は空けたまま

どこまでも追いかけていく

それは未知 ....
――雀をね 嫌ったカナリヤがいました

何故ってね 君に値段は無いだろう

僕には 値段があるからね

僕には お金を払ってくれるし

僕には 暖かな部屋もあるし



――雀 ....
風よりも色づく秋となりにけり 小さな七つの海の星

人間なんて とても

見えない

こころばかりが幾千万

溢れかえっているけれど



小さな七つの海の星

日常なんて 所詮は

刹那

願 ....
「今日はダメだった」ってね

釣りが大好きなおじさんがね

ある時一匹の小さなお魚を

まだ生きてる小さな命を

持って突然現われました



本当に小さなお魚でね

 ....
風よりも色づく秋のありにけり 11月7日(木)

 確かな、生きものの音を立ててギフが水を飲んでいる。来た、当日翌日と違い、ちょうど一週間になる今日までの数日は泣きたくなるほど動かなくなってしまっているギフ。
、動いて
動 ....
お陽さまに手をかざしてみたい

生きているってわかるから

お月さまに挨拶したい

今日は充実していましたって

瞬く星々 ひとつひとつに

流れてもらって 願い事したい

明 ....
舞い降りてきた粉雪が

トーキョーには珍しくて

傘を持たない人々は

慌ててカフェに避難する



舞い降りてきた静けさが

トーキョーには珍しくて

ポケットの無い ....
或る奈良の公園で

わたし見てしまったんです

箱の中から出られない

まだ小さな小さな

小さな子猫4匹

ドロドロに ドロドロに

溶けていました

瞳の痕跡

顔 ....
お陽さまの彼方に また

お陽さま

何処かの星のお陽さま

そのまた彼方に

お陽さま

照らしている 何処かの

水の星を

土の星を

岩の星を

ガスの ....
この星に現れた人間

現れて営んでいる今日も

乾いた唇に時々水をくれて

今日もやっと営んで やがて終わる



寒い日には被って

温い(ぬるい)日には剥いで(ぬいで) ....
音楽が聴こえる

それは海のさざめき

貝殻の伝える記憶

次の子らに残すために

仕舞い込んではいけない

次の子らに残すために

貝殻の伝える記憶

それは海のさざ ....
寄せては還す波 ・・・



静かな夜更けに誰にも知られず

営まれている諸々の事象



昇っては沈む陽 ・・・



喧騒に終わりを告げる いや

喧騒の始まりか
 ....
――隣のベッドの人が「移った」

あの部屋に あの ・・・



そうして二度とは戻っては来なかった笑顔

無理して作っていたあの懐っこさ

苦しい 痛い 怖い に耐えて

無 ....
人は一度幸せを手に入れてしまうと

幸せとは簡単に手に入るものだと思うようになるらしい。



人は一度幸せを手に入れてしまうと

幸せを簡単にわけてあげられると思うようになるらしい。 ....
何でかな あの人 せっかく道ですれ違ったのに

知らぬ顔 横向いて

久し振りに 見たあの顔が あなたなんか知らないよって

そう言ってる 気がついて

だからわたしも 目を逸らす
 ....
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
日曜の午後、ひとりが已まない自由詩3*19/11/18 0:37
或る喜劇自由詩3*19/11/18 0:34
ここでさえなければ自由詩1+*19/11/15 7:30
帰る気なんてないのに自由詩2*19/11/15 7:22
カナリア自由詩0*19/11/15 7:11
スープスプーン自由詩1*19/11/14 5:17
お陽さまの輝き自由詩1*19/11/14 3:02
このまま何処かへ自由詩1*19/11/14 3:00
すみれ日記短歌0+19/11/13 18:50
今日は生きているから自由詩3*19/11/13 3:52
・・・自由詩2*19/11/12 16:20
脱皮のとき自由詩0*19/11/12 16:10
ギフと。2019散文(批評 ...019/11/12 2:04
同じ夢を見るの自由詩4*19/11/11 16:14
カナリヤハレルヤ(翼を忘れたカナリヤ)自由詩1*19/11/11 16:07
風よりも色づく秋となりにけり俳句019/11/10 10:43
小さな七つの海の星自由詩1*19/11/10 3:24
大きなオーブンの中の小さなお魚の運命自由詩0*19/11/10 3:19
風よりも色づく秋のありにけり俳句019/11/10 3:12
ギフと。2019散文(批評 ...119/11/10 1:21
空に逢いたい自由詩3*19/11/9 1:02
トーキョー少女自由詩3*19/11/9 1:00
赤子猫自由詩2*19/11/9 0:57
星の欠片の願い事自由詩1*19/11/7 23:37
千のララバイ自由詩0*19/11/7 23:30
海を聴く自由詩2*19/11/6 23:33
コンクリ塀の上のねこ(2007夏)自由詩0*19/11/6 23:31
いつでも ぼく 店に出ていますから自由詩1*19/11/6 23:27
少女A自由詩1*19/11/5 22:11
邂逅前夜自由詩2*19/11/5 22:04

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 
0.11sec.